大阪市鶴見区の小児科,皮膚科 医療法人 かめおかクリニック

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ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)ワクチン

ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)ワクチン 2015.10.1

(医)かめおかクリニック https://www.kamecli.jp/

情報(1) ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib) 感染症とはどんな病気?
○「ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)」と呼ばれる細菌による感染症です。
○この菌がのどから入り、脳を包む髄膜、のどの奥の喉頭蓋、肺などで炎症を起こします。
○欧米ではかかる子どもが多かったのですが、1980年代から小さな子どもにも有効なワクチンが開発され、それを全員に使ったら、病気が約1%に減少しました。
○日本では年間約600人が重いHib感染症、特に細菌性髄膜炎になっていたことがわかりました。毎年約1000人が細菌性髄膜炎になっていましたが、60%がこの菌によるものです。これは、日本の予防接種制度が遅れていて、Hibワクチンが使えなかったためです。それが2008年に発売され、現在は公費負担(無料)となりました。
情報(2)Hib感染症の症状や経過は?
○Hibが脳を包む膜に直接ついて、脳の中に膿が貯まったり、水頭症になることがあります。病気の始まりは風邪と区別がつきにくく、血液検査でもあまり変化が出ません。このため診断が遅くなりがちです。その後にケイレンや意識障害が出てきます。そのうえ、抗菌薬が効かない耐性菌も多く、治療は困難です。亡くなる子どもも5~10%いて、脳の後遺症が30%くらいに残ります。髄膜炎による後遺症として、発達・知能・運動障害などの他、難聴(聴力障害)が起こることがあります。のどの奥に起こる喉頭蓋炎でも大変重症になり、死亡することも少なくありません。
情報(3)ワクチンの在庫があり、予約は必要ありません。
○接種回数は年齢ごとに違います。生後2ヶ月から7ヶ月未満は合計4回です。7ヶ月から1歳未満は3回、1歳から5歳未満は1回です。他のワクチンとの同時接種も可能です。副反応は四種混合と同様、接種したところが腫れたり赤くなったりすることがあります。
○自費の場合、かめおかクリニックでは1回7,000円(税込)が必要です。
○ワクチンの在庫は十分ありますので、予約は必要ありません。
情報(4)細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会(アクセス許諾済)
○HPアドレスはhttp://zuimakuen.net/ です。お子さんが肺炎球菌やHibによる感染症(細菌性髄膜炎)にかかった保護者の方が作った会です。患者さんや家族の思いに触れることが出来ます。この病気の理解と予防に繋がると思いますので、一度見てみて下さい。