大阪市鶴見区の小児科,皮膚科 医療法人 かめおかクリニック

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かめくりトピックス

かめくりトピックス №819 ~鼻血が良く出る~ 2024年10月11日(金)号

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【子育て】 子どもはどうして鼻血がよく出るの?
〇 一般的には、血液の病気になると鼻血が出やすいですが、病気でなくとも子どもはよく鼻血を出します。
〇 鼻の穴の入り口近くに毛細血管が集まった場所があり、鼻をほじったりぶつけたりすると、そこが傷つき鼻血が出ます。
〇 すぐに血が止まればいいのですが、ポタポタと血がしたたり落ちたり、いつまでも止まらない場合は血液検査が必要でしょう。
【小児科】 自閉症と発達障害
〇 昔は、「自閉症は親の育て方が悪い」と言われた時代があり、親はとても悩んでいました。今は情報伝達に関わる物質の問題による、認知や言語の障害とされています。
〇 家族が自閉症と思っていても、多動症や知的障害があるかもしれません。一度専門家にかかられることをお勧めします。
【皮膚科】 水ぼうそう(水痘)と帯状疱疹は原因が同じ?
〇 小児期に水ぼうそうにかかった人が治癒すると、ウイルスは体から排出されずに、神経の中で生き続けます。そして老化など、免疫が落ちると再活性化されて、帯状疱疹を発症します。
〇 帯状疱疹の人が周りのお子さんに感染させると、そのお子さんは帯状疱疹ではなく、水ぼうそうを発症します。
〇 だから、帯状疱疹の予防には、帯状疱疹予防ワクチンだけでなく、水ぼうそうのワクチンもある程度効果があるのです。
【お知らせ】 当院は11月30日(土)をもって閉院します。
 

かめくりトピックス №818 ~哺乳瓶を卒業できず~ 2024年10月4日(金)号

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【子育て】 夜尿症とは? いつまで続くの?
〇 夜尿症とは幼児期を過ぎても、「夜間眠っている間にお漏らしをする」状態。
〇 ①尿を調節するホルモンリズムの未熟 ②尿を溜める膀胱の縮小 ③冷え性など自律神経の障害 ④ストレス ⑤覚醒障害などが原因です。
〇 一般的には、おねしょは3歳になると急におさまります。学童期は自然におさまるのは1割、生活指導や薬物療法でおさまるのが5割。思春期以降は青年期まで続き、生活が制約されます。
【皮膚科】 消えるアザ(母斑)と消えないアザがあります。
〇 消えるのは、蒙古斑(青アザ)、正中部母斑と乳児(苺状)血管腫(赤アザ)。
〇 消えないのは、表皮母斑(いぼアザ)、扁平母斑(茶アザ)、太田母斑(青アザ)、小型の色素性母斑(黒アザ)、海綿状血管腫(赤アザ)、脱色素性母斑。
〇 消えずにさらに大きくなるアザは、青色母斑、巨大色素性母斑(黒アザ)、ポートワイン母斑(赤アザ)です。
【ワクチン】 子宮頸がん予防ワクチン接種期間(訂正)
〇 子宮頸がん予防ワクチン(HPV)のキャッチアップ接種は、来年3月31日までです。15歳以上の女性は、同ワクチン接種を計3回する必要があります。
〇 今年度内に公費(無料)で接種を完了するためには、1回目の接種を先週号では9月末までに受けるように言いましたが、遅くとも11月中にお願いします。 
〇 キャッチアップ接種の対象は1997/4/2~2008/4/1に生まれた女性で、子宮頸がん発症に伴う休職や離職を防ぐためにも、接種を是非お勧めします。
【お知らせ】 当院は11月30日(土)をもって閉院します。
 

かめくりトピックス №817 ~哺乳瓶を卒業できず~ 2024年9月27日(金)号

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【子育て】 いつまでたっても哺乳瓶を卒業できない。
〇 哺乳瓶は遅くとも1才半までには卒業しましょう。いつまでも続けていると、歯並びに影響してよくありません。
〇 お母さんの決意のためにも、哺乳瓶はお子さんの目の届かない所にしまってしまいましょう。
〇 牛乳や麦茶などをコップで上手に飲むことが出来たら、しっかりほめて下さい。
【小児科】 言葉が出てこない「発達性表出性言語障害」?
〇 難しい名前ですが、言葉のやり取りや理解は悪くないのに、なかなか言葉が出てこない場合を言います。
〇 小学校入学までには他の子においつきますが、言葉が増えても構音障害や学習障害、多動症が明らかになるケースもあり、経過観察が必要です。
〇 出来るだけゆっくりと正確に話すように指導しますが、決して何度もいい直しさせてはいけません。話すことが苦痛になり、吃音の原因になります。
【ワクチン】 子宮頸がん予防ワクチン接種は済んだ?
〇 子宮頸がん予防ワクチン(HPV)のキャッチアップ接種は、来年3月31日までです。15歳以上の女性は、同ワクチン接種を計3回する必要があります。
〇 今年度内に公費(無料)で接種を完了するためには、遅くとも今月末までに1回目の接種を受けることが必要です。
〇 キャッチアップ接種の対象は1997/4/2~2008/4/1に生まれた女性で、子宮頸がん発症に伴う休職や離職を防ぐためにも、接種を是非お勧めします。
【お知らせ】 当院は11月30日(土)をもって閉院します。
 

かめくりトピックス №816 ~発音が不明瞭~ 2024年9月13&20日(金)号

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【子育て】 よくおしゃべりするけれど、発音不明瞭です。
〇 言葉の発達の遅れの一種でしょう。言葉の理解が悪い場合は、一度聴力や発達全体を専門機関でチェックを受けて下さい。難聴や構音障害があるかも。
〇 注意散漫や多動はありませんか? また、運動が苦手だったり、手足が不器用ということはありませんか? 出来るだけ自分から話す機会を多くして下さい。
〇 友達と遊ぶ元気があり、上記の事が無ければ、様子を見ていても良いでしょう。
【感染症】 時々検出される「マイコプラズマ」による肺炎
〇 第36週(9/2~9/8)では、大阪市東部で新型コロナが1位、次いで手足口病、溶連菌、 感染性胃腸炎、RSウイルス、インフルエンザが続きます。
〇 大阪市全体では手足口病が1位、次いで新型コロナ、感染性胃腸炎、溶連菌、RSウイルス、インフルエンザの順です。
〇 市東部でも市全体でも、インフルエンザが増加しともに第6位。当院におけるインフルエンザ検査ではA型が検出されています。
〇 また、最近当院でもマイコプラズマが検出されており、肺炎の診断で病院に紹介し、入院に至っております。
【小児科】 増加している「マイコプラズマ肺炎」とは?
〇 発熱、咳、頭痛などの風邪症状がありますが、咳が徐々に増えてきます。風邪や気管支炎と診断されていても、咳が長引く場合は要注意です。
〇 マイコプラズマ感染症は、中耳炎や発疹症を合併することもありますが、肺炎が問題になります。肺炎が疑わしい場合は、X線が必要です。
【お知らせ】 当院は11月30日(土)をもって閉院します。
 

かめくりトピックス №815 ~おもちゃの種類は?~ 2024年9月6日(金)号

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【子育て】 どんなおもちゃを買い与えたらよいですか?
〇 発達に合わせます。赤ちゃんは舐めたり、触ったり、音を鳴らしたり出来るもの。1~2歳は大人の真似が出来るもの。2~3歳は日常生活のごっこ遊び。
〇 4~6歳になると、ぶらんこなどの運動遊びや、お絵かきなど手先を使う遊び。この頃になると社会性が芽生え、友達と遊ぶルールを覚えます。
〇 その他、興味を持つもの、安全なもの。また、飽きないものが良いでしょう。時にはお母さん手作りのものが喜ばれて、大事にするでしょう。
【小児科】 白と赤い面でできる「地図状舌」とは?
〇 小さいお子さんや若い女性に見られます。戦後栄養不足のときにビタミン不足が原因と言われましたが、最近でも見られるためその説は否定的。一時期、総合ビタミン剤を内服してもらった時期もありましたが・・・。
〇 日によって形を変えたり、一旦消えてまた再発したりします。特になにか病気がかくれているわけでもなく、心配は要りませんので、無治療で様子を見ます。
【感染症】 時々検出される「新型コロナウイルス感染症」
〇 第35週(8/26~9/1)では、大阪市全体で新型コロナが1位、次いで手足口病、感染性胃腸炎、溶連菌、RSウイルス感染症、ヘルパンギーナ。
〇 鶴見区を含む大阪市東部では新型コロナ、溶連菌、手足口病、感染性胃腸炎、RS、ヘルパンギーナの順で、やはり新型コロナは要注意です。
〇 その他のトピックスは、①WHOがエムポックス(猿痘)に対して緊急事態を宣言、②若い女性の間に梅毒が流行、③劇症型溶連菌感染症が増加です。
【お知らせ】 当院は11月30日(土)をもって閉院します。
 

かめくりトピックス №814 閉院のお知らせ~ 2024年8月31日(金)号

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【子育て】 ふだんから鼻水を垂らしたり、風邪をひきます。
〇 ふだんからよく鼻水を垂らしたり、ゼロゼロをくり返すなら、鼻やノドの粘膜が体質的に弱く、気温の変化に敏感になっているようです。
〇 対策としては乾布摩擦はいかが? 寒くなると始めるのが難しいので、この季節からおむつを替えたり、入浴後などにお母さんの手で全身をこすります。
〇 慣れてきたらなるべく薄着にして、同時に赤ちゃん体操もしましょう。
【小児科】 つらい咳が特徴的な「百日咳」とは?
〇 百日咳にかかると、最初の1-2週間は普通の風邪に似た咳をします(カタル期)。その後咳はだんだんひどくなり、コンコンコンコンと咳が連続して続き、最後にヒューと息を吸い込みます(痙咳期)。
〇 この時顔が真っ赤になり、最後は吐いて治まることが多いのですが、治療しないと百日咳という名前から察せられるように、咳発作が1か月以上続きます。
〇 以前は小さいお子さんにも、リン酸コデインという強い作用のお薬がよく効きましたが、最近はわが国では12才未満には使用できません(アメリカでは2歳未満は使用禁止)。
〇 乳幼児期にDTaPワクチンを4回接種していても百日咳にかかる場合もあり、欧米では4才以降や11才以降にTdapワクチンを追加し、合計6回のワクチンを接種。わが国では、海外からワクチンを輸入して接種している施設も。
【お知らせ】 当院は11月30日(土)をもって閉院します。
〇 1992年11月2日(月)に開業以来、32年間の長い間お世話になりました。
予防接種の途中の方などご迷惑をおかけしますが、最後の日まで務めることが出来るように頑張りますので、どうぞご理解とご協力の程を宜しくお願い致します。
〇 小児科は近くに「のむらこどもクリニック」や、「なかむらチャイルドクリニック」が開設し、皮膚科は近くでは「高野医院」や「三島クリニック」があります。
 

かめくりトピックス №813 ~アレルギー性紫斑病~ 2024年8月23日(木)号

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【子育て】 赤ちゃんの逆さ睫毛(まつげ)は放置でもいい?
〇 一般的には痛くて治療が必要ですが、赤ちゃんの睫毛はとても柔らかく、生下時はさかさ睫毛の状態で意外と平気です。
〇 これはほっぺがぷっくらと膨らんで、下眼瞼を上に押し上げるから。成長につれて顔の筋肉が緊張してくると、下眼瞼が下に引っ張られて自然治癒します。
〇 1才過ぎると睫毛が硬くなり、眼球を傷つけて視力に影響することも。目をこすったり、目やにが出るようなら眼科受診を。簡単な手術をするかも。 
【皮膚科】 髪の毛のある部分の頭部や顔に「脂腺母斑」
〇 生まれた赤ちゃんの頭部の一部で、髪が無くて気付くことが多いようです。成長とともに黄色くて細かいブツブツが隆起し、思春期以降に腫瘍化も
〇 そうなることを防ぐために、一般的には小児期に切除します。
【小児科】 マイコプラズマ感染症に注意!
〇 マイコプラズマ感染症にかかると、発熱や咳・鼻汁などの風邪症状の他に、湿疹や蕁麻疹、また喘鳴が聞こえることがあります。
〇 マイコプラズマは、細胞壁が無く、細菌とウイルスの中間の性格を持つ寄生体。風邪症状だけで自然治癒する場合もあるし、肺炎で入院する場合もあります。
【お知らせ】 まだまだ新型コロナウイルス感染症流行中。
〇 最新報告では、大阪市全体でも大阪市東部でも、報告数は減りましたが、第1位です。
 

かめくりトピックス №811 ~シンバイオティクス~ 2024年8月2日(金)号

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【子育て】 プロバイオティクスとプレバイオティクス
〇 腸内細菌叢に、経口的に与えられるプロバイオティクスとして、乳酸菌ビフィズス菌、これらの栄養源プレバイオティクスとして、オリゴ糖食物線繊
〇 どちらも、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患に、効果があるか検討されていますが、この両者の混合投与(シンバイオティクス)は有効のようです。
【皮膚科】 新生児に見られる生理的変化のいろいろ
〇 新生児落屑:生後2~4日の四肢の皮膚の乾燥➡数日で改善、稗粒腫:目の周りの小さなブツブツ➡数日~数週間で消える、新生児中毒性紅斑:ほぼ全身に紅い発疹➡1~2週間で消える、など特に治療は要りません
〇 その他、出生時からみられる新生児多毛、男児の陰嚢にみられる色素沈着など、経過を見ているといつの間にか消えています
【小児科】 腐食性食道炎を生じるボタン電池の誤飲
〇 ボタン電池の誤飲は最近増加しており、ボタン電池の種類も色々ありますが、特にリチウム電池は要注意です。
〇 直径2cmを超え食道内に留まりやすく、他のボタン電池と比較して、短時間で腐食性食道炎など重症になります。
〇 大阪小児科医会会報に、透視下でマグネットカテ―テルでの摘出が困難で、内視鏡で摘出した2例が報告されていました。
【コロナ】 新型コロナウイルス感染症の患者数が激増
〇 感染症の最新報告(8/1)によると、大阪市東部を含め大阪市全体で、断トツの第1位がコロナ。大阪市東部では、それ以下手足口病、溶連菌感染症、RSウイルス感染症、感染性胃腸炎、ヘルパンギーナと続きます。
 

かめくりトピックス №810 ~髪の毛を抜く癖~ 2024年7月25日(木)号

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【子育て】 髪の毛を抜く癖による脱毛症(抜毛症)

〇 欲求不満があり、イライラして髪の毛を抜く癖のあるお子さんがおられます。学童に多いようです。
〇 円形脱毛症と異なり、健常部との境界は不鮮明です。よく見ると、途中で折れた髪の毛が残っています。
【皮膚科】 アレルギー性紫斑病と血小板減少性紫斑病
〇 どちらも出血傾向があり、主に下腿(膝から下)に、紫斑(打ち身のような青たん)ができたり、小さい点状出血を認めます。
〇 前者はアナフィラクトイド紫斑、IgA血管炎とも言います。腹痛や関節痛を訴えたりすることがあり、約40%に腎炎を伴い血尿や蛋白尿を認めます。後者は出血を止める血小板が減って起こり、鼻血や血尿を認めることもあります。
【ワクチン】 平熱が37.5℃ある子どもの予防接種は?
〇 気温が高いこの季節、お子さんの体温を測ると37.5℃を超えることが時々あります。特に予防接種前の体温測定では、接種するか悩むところです。
〇 予防接種を中止する条件の一つが「明らかな発熱を呈している者」。普段からそのお子さんの平熱や体調をよく知っている「かかりつけ医」なら接種可能かも。
【コロナ】 新型コロナウイルス感染症は3週連続増加!
〇 先週号(7/18)で、鶴見区を含む大阪市東部では(大阪市全体でも)、新型コロナがさらに増加し感染症の第1位でした。順位の最新報告は本日(7/25)17:20時点では未発表です。ただし、定点当たり9.36➡13.77と増加です。
〇 今後、大阪市の感染症週報の最新報告をお知らせするために、このトピックスの発行を木曜日➡金曜日に変更させて頂きますので、ご了承願います。
 

かめくりトピックス №809 ~爪かみ・指しゃぶり~ 2024年7月18日(木)号

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【子育て】 爪かみ・指しゃぶり癖による爪疾患
〇 爪を噛むお子さんでは、爪が切れない程短くなっていたり、爪先端が歯型でギザギザになっています。また、指しゃぶりをするお子さんは、爪が柔らかくなりペラペラになっています。
〇 苦み成分を含むマニキュア製品が市販されており、毎晩塗ると効果がありますので、お子さんのこういった癖でお悩みの方にはお勧めです。
【皮膚科】 帯状疱疹・単純疱疹の塗り薬と飲み薬
〇 帯状疱疹も単純疱疹も、表皮の細胞でウイルスの複製が活発に起こっています。抗ヘルペスウイルス薬は、このウイルスの複製を阻止して増殖を抑えます。
〇 治療の基本は飲み薬ですが、ごく軽症の場合や治りかかっている時には塗り薬を使います。両者が保険で認められる場合は併用がより有効です。
〇 帯状疱疹を予防するワクチンは、近い将来公費負担(無料)になる予定です。
【感染症】 手足口病が減少し、新型コロナ感染症が増加
〇 大阪市内の、感染症の最新報告(7/18)によると現在、大阪市全体、鶴見区を含む大阪市東部ともに、手足口病が減少し、新型コロナがさらに増加中。後者は昨年の増加曲線グラフと同じ動きを示しており、今後さらに増える勢いです。
〇 大阪市内では激症型溶連菌感染症2人、梅毒12人が報告されています。また、デング熱1人の報告も気になります。
【コロナ】 新型コロナ感染症 大阪市東部の第1位に!
〇 大阪市東部では、上記のように新型コロナが増加し、再び第一位。それ以下は手足口病、溶連菌感染症、ヘルパンギーナ、感染性胃腸炎、RSウイルス感染症が続きます。新型コロナは大阪市全体でも第一位でした。
 

かめくりトピックスNo.808 ~多種多彩な手足口病~ 2024年7月11日(木)号

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【感染症】 今年流行している手足口病は多種多彩です。
〇 かめくりトピックス№804で、ヘルパンギーナと診断した後、発疹が出てきて手足口病に診断名を変更した話をしました。その後も、お尻に発疹が集中していたり、高熱3日目に発疹が出てくるなど、珍しい症例を見かけます。
【小児科】 BCG接種後のリンパ節炎「BCGリンパ節炎」
〇 以前は大阪は結核の感染者数が多く、保健婦さんたちは少しでも早くBCG接種を受けるように、赤ちゃんの家庭を訪問したりしていました。
〇 しかし、BCG接種の年齢引き下げに伴い、腋窩のリンパ節腫脹を筆頭に、副反応の報告が増加していました。
そこで2013年から接種対象年齢が、生後6ヶ月未満から1歳未満に引き上げられましが、その後も報告は散見されています。
〇 経過としては、接種後1~4ヶ月で腫脹が出現、ただし1年以上の報告もあり。
リンパ節の大きさが2cm以下であれば自然消退もあるが、3cmを超したり、化膿して波動を触れるか、皮膚癒着、瘻孔形成あれば結核の治療が必要。
【皮膚科】 低出生体重児・早産児の「乳児血管腫」
〇 乳児血管腫は以前イチゴ状血管腫と言われて、経過観察またはレーザー治療が主でした。今はシロップ内服が登場し、翌日には効果が現れます。
〇 ただし、低出生体重児・早産児、あるいは生後5週未満の新生児への投与は、血管腫や患児の成長を見ながら慎重にする必要があります。
【コロナ】 まだまだ新型コロナウイルス感染症流行中
〇 感染症の最新報告(7/5)によると、鶴見区を含む大阪市東部では、第1位が手足口病、第2位がコロナ、それ以下は溶連菌感染症、感染性胃腸炎、ヘルパンギーナ、RSウイルス感染症が続きます。
 

かめくりトピックスNo.807 ~出生率過去最低記録~ 2024年7月4日(木)号

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【子育て】 出生率、8年連続で下回り過去最低記録
〇 厚労省は2023年の人口動態統計を6月5日に公表。我が国の23年の(合計特殊)出生率は1.20となり、8年連続で前の年を下まわり、過去最低でした。
〇 少子化の原因として、わが国では経済的理由による結婚件数の減少が影響している、と指摘されています。
【皮膚科】 皮膚カンジダ症と鑑別が必要な「小児の乾癬」
〇 小児の乾癬には、乳幼児期発症タイプと、思春期発症タイプがあります。乾癬では皮膚に紅斑と鱗屑が見られ、カンジダ症との鑑別が必要です。
〇 小児患者では爪病変が32.3%にあり、手の爪に点状陥凹(69.1%)、足の爪に爪甲剥離(40.0%)と爪肥厚(27.5%)が見られた、という報告あり。
【ワクチン】 帯状疱疹ワクン、公費による負担へ
〇 厚労省の専門家会議は6/20、帯状疱疹ワクチンを定期接種に含める方針を決定。今後、接種の対象年齢など議論した上で、正式決定の予定。
〇 帯状疱疹は、以前感染した水痘(水ぼうそう)ウイルスが、免疫力低下により再活性し、激しい痛みを伴う水疱が皮膚に帯状に出現します。
〇 現在このワクチンは任意接種で、水痘用の生ワクチンは1回、帯状疱疹用の不活化ワクチンは間を空けて2回接種が必要です。
【感染症】 まだまだ新型コロナウイルス感染症流行中
〇 感染症の最新報告(6/27)によると、鶴見区を含む大阪市東部では、第1位が手足口病、第2位がコロナ、それ以下は溶連菌感染症、感染性胃腸炎、RSウイルス感染症、ヘルパンギーナが続きます。
 

かめくりトピックスNo.806 ~妊娠中授乳中のお薬~ 2024年6月27日(木)号

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【子育て】 妊娠中、授乳中のお薬の安全性は?
〇 お薬の添付文書を見ると、「妊婦、産婦、授乳婦への投与」という項目があり、  「1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与すること。2.授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること」と、いかにも危険な薬というイメージを与えています。
〇 我が国のお薬は、ほとんどこの様な書き方をされており、医師としては処方につい躊躇してしまいます。しかし、国立成育医療センターの「妊娠と薬情報センター」がこの誤解を解くため尽力され、当院の投薬もそれに拠っています。
【感染症】 大阪市保健所が発行の「大阪市感染症週報」
〇 毎週木曜日に、大阪市保健所感染症対策課が、「大阪市感染症週報」をHPに発表しています。下記の【お知らせ】はそれを情報源にしています。
〇 市内ブロック別では、鶴見区は城東区(や生野、東成、浪速、天王寺、中央区)と共に、大阪市東部に属します。皆さんも一度覗いてくださいね。
【お薬】 風邪薬や咳止め等市販薬を過剰摂取して救急搬送
〇  いわゆる“オーバードーズ”をして、救急搬送される若者が増えています。10代患者の主な薬物は、2014年は「大麻などの危険ドラッグ」が48.0%で、市販薬は0でした。18年以降市販薬は急速に増えて20年は56.4%でした。
〇  24年1月、厚労省は乱用などの恐れがある市販薬について、購入者の確認(写真付き身分証明書)を義務付けるなど、販売を規制する案をまとめました。
【お知らせ】 大阪市東部、新型コロナウイルス感染症が1位。
〇 最新報告によると、大阪市東部では手足口病を抑えて再び第1位になりました。
 

かめくりトピックスNo.805 ~アレルギー性紫斑病~ 2024年6月20日(木)号

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【小児科】 溶連菌感染症からアレルギー性紫斑病へ。
〇 最近、下肢(特に膝から下)に打ち身のようなアザができた、と来院されるお子さんが多くなりました。「アレルギー性紫斑病」という病気です。「IgA血管炎」や「アナフィラクトイド紫斑病」とも言います。
〇 アザの他に腹痛や関節痛を訴える場合もあります。溶連菌感染症が先行する事が多く、浮腫(むくみ)や血尿にも要注意で、入院が必要です。
【皮膚科】 猛暑が続き、“あせも”による湿疹化が増加中
〇 暑い日に外出してもしなくても、これだけ暑いと汗がふきでます。汗を放置すると、あせもができたり、痒くなって掻き壊し“とびひ”の元になります。
〇 汗をかくたびに、すぐに拭き取りましょう。冷たい(ガーゼ)タオルをよく絞って、出来るだけ早めに拭き取るのが理想です。
【感染症】 夏はマダニに咬まれた後の悪寒嘔気に注意!
〇  マダニに咬まれると、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症する場合があり、噛まれて7~14日後の発熱、悪寒・嘔気に注意喚起がされています。有効な抗ウイルス薬は無く、点滴などの対症療法になります。
〇  マダニは草むらややぶ・林に生息し、イノシシや人が通ると咬むので、そのような場所に入る時は、長袖、長ズボン、手袋を着け、肌の露出を避けて下さい。
【お知らせ】 まだまだ新型コロナウイルス感染症流行中。
〇 最新報告では、大阪市東部では手足口病、溶連菌感染症に次ぐ第3位です。
 

かめくりトピックスNo.804 ~診断名が変わる~ 2024年6月13日(木)号

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【小児科】 ヘルパンギーナから手足口病へ診断名が変わる。
〇 この数年流行した手足口病は、主に2種類あって、1つは発熱が無く手掌・足底・口腔内に発疹がでるタイプと、もう1つは高熱があり手背・足背(臀部・膝にも)・口周囲に発疹がでるタイプでした。
〇 今年よく見るまた別のタイプは、高熱とのど痛を訴えるため見るとのどの奥に多数の口内炎を認め、ヘルパンギーナと診断。ところがその日の午後か翌日に手足に発疹が出たと訴えて来院、結局手足口病と診断名を変更しました。
【皮膚科】 皮膚の真菌培養で多く見つかるカビの種類は?
〇 答は白癬菌(水虫菌)ではなく、カンジダ菌とマラセチア菌。ともに常在菌といって、皮膚に普通に存在します。特にマラセチア菌は(汗かきや、いわゆる油肌?の人に多い)脂漏性皮膚炎があると増えます。
〇 湿疹が(ステロイド剤の塗り薬を塗っても)いつまでも良くならない場合、抗真菌剤を使うと有効かも。
【食中毒】 山野で有毒野菜を摘んで食中毒(死者も)
〇  厚労省より、「有毒植物の誤食による食中毒が多く発生している」と注意喚起がされています。スイセン(ニラなどと間違う)、イヌサフラン(行者ニンニクなどと間違う)、トリカブト(二輪草などと間違う)等、調理前に確認を!
【お知らせ】 まだまだ多い、新型コロナ感染症には要注意!
〇 大阪市の最新報告では、手足口病、感染性胃腸炎、溶連菌感染症に次ぐ第4位
 

かめくりトピックスNo.803 ~爪切り要らず~ 2024年6月6日(木)号

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【子育て】 この1年間、爪を噛んで爪切り要らず。
○指しゃぶりと違って、退屈だけではなく(下にお子さんができたとかで)我慢しているようです。甘えさせたり、のんびり会話をするなど、気長な対処を。
【皮膚科】 新しく塗り薬の選択肢が増えたニキビ。
○塗り薬として近年アダパレン過酸化ベンゾイルが登場し、抗生剤との組み合わせも含め、ニキビ治療の選択肢が増えました。
○注意が必要なのは、塗り始めてから2週間以内は赤味やひりひり感、皮むけなどの副作用が起こりやすいこと。対処としては、使い始めは少ない量、狭い範囲から始めること。塗っているうちに徐々に落ち着いてきます。
○黄色い膿がある場合は抗生剤内服も必要になるため、最初に細菌培養検査をしたり、皮脂の分泌や色素沈着を抑えるために、ビタミン剤内服も必要です。
【アレルギー】 アレルギー様症状が出る「シックハウス症候群」
○以前より減少し最近あまり話題にはならないものの、未だにシックハウス症候群で苦しむ患者さんがおられます。
○痒み・チクチクする眼症状、鼻水・鼻詰まり・ムズムズする鼻症状、咳・嗄声・乾燥する喉症状、紅斑・痒み・カサカサした皮膚症状、頭痛・吐気・めまいなどの神経症状、などがあげられます。新しい住宅建材には注意を。
【お知らせ】明日6/7(金)の午前診は休診させて頂きます。
○以前よりアイチケットでお知らせしていますように、6/7午前診は休診です。診察の変更はアイチケットでお知らせしておりますので、アプリ登録願います。
 

かめくりトピックスNo.802 ~地図状舌とは? 2024年5月30日(木)

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【子育て】 舌に地図が見られる「地図状舌」とは?
○赤ちゃんの舌を見ていると、赤っぽい部分と白っぽい部分があり、地図状に見えることがあります。日によって地図の形が変化することもあるようです。
○以前(特に戦後しばらく)は、ビタミン不足によると言われていましたが、実際はそうでもなく、原因は不明です。特に治療の必要も無さそうです。
 
【小児科】 大阪府で新型コロナがまたまた増加中です。
○第20週(5/13~5/19)の大阪市感染症週報によると、多い順第1位が溶連菌感染症、次いで感染性胃腸炎、手足口病、新型コロナ、RSウイルス感染症、ヘルパンギーナが続きます。
○しかし、鶴見区を含む大阪市東部で見ると、第1位は新型コロナ、次いで感染性胃腸炎、溶連菌感染症、手足口病、RSウイルス感染症、ヘルパンギーナです。
【皮膚科】 従来の「単純性血管腫」は「毛細血管奇形」に。
○数年前に赤アザの分類が変わって、「苺状血管腫」は「乳児血管腫」に、「単純性血管腫」または「ポートワイン血管腫」は、「毛細血管奇形」に変わりました。
○後者は、成長とともに色調が濃くなったり肥厚したりして、消えることはありません。全身麻酔は必ずしも必要なく、レーザー治療は早い方が良いでしょう。
○しかし、治療が無効の可能性もあり、再発があること、長期の経過観察が必要であることより、専門医への受診をお勧めします。
【お知らせ】 5月に入り、新たにワクチン外来が始まりました。
○午後の診察時間帯(15:00~16:00)に、ワクチン接種のみの時間帯を設けました。感染予防のため、この時間帯の来院をお勧めします。
 

かめくりトピックスNo.801 ~胸のふくらみ~ 2024年5月23日(木)

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【小児科】 胸のふくらみを「早発乳房」と言われました?
○生後ふくらみが続いていたり、2歳までにふくらみが目立つことがあります。ふくらみが思春期まで続くこともありますが、それだけなら問題はありません。
○「思春期早発症」というホルモンの病気なら、早くから生理が始まったり、陰毛が生えたり、また急に身長が伸びたりするので、要注意です。
○小学校下級生女児で、胸のふくらみが目立って来たら一度診察を受けて、経過を見る必要があります。受診時に成長曲線がわかるように、母子手帳や成長の記録があれば持参して下さい。場合によっては大きな病院を紹介します。
 
【ワクチン】 RSウイルス母子免疫ワクチンとは?
○上記ワクチンは、妊婦へのワクチン接種により、新生児から乳児における(同ウイルスによる)細気管支炎や肺炎を予防する、国内初のワクチンです。
○RSウイルスは、1歳までに50%以上が、2歳までにほぼ100%が感染します。生後6か月未満での感染は重症化リスクが高く、合併症として無呼吸、急性脳症があります。また、後遺症として反復性喘鳴を呈することも。
○重症化を防ぐために、モノクロナール抗体もありますが、対象が限られ、基礎疾患が無い正期産児には使えないので、同ワクチンに大いに期待しています。
○さらに、60歳以上を対象とした遺伝子組み換えRSウイルスワクチンも、すでに接種が開始されていますので、間違いに注意が必要です。
【お知らせ】 5月に入り、新たにワクチン外来が始まりました。
○午後の診察時間帯(15:00~16:00)に、ワクチン接種の時間帯を設けました。感染予防のため、この時間帯の来院をお願いします。
 

かめくりトピックスNo.800 ~自家中毒は大丈夫?~ 2024年5月16日(木)

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【子育て】 自家中毒と言われたけれど、大丈夫でしょうか?
周期性嘔吐症やアセトン血性嘔吐症などとも言われます。何らかの誘因があり、突然ぐったりして吐き続けます。
○誘因があれば発作を何度も繰り返します。吐き続けると脱水になるので、その都度点滴が必要です。2歳からみられますが、10歳頃に自然治癒します。
○エネルギーとして糖が利用できなくなるために、脂肪を利用しその代謝産物がアセトン(ケトン体)です。発作時に検尿すると、尿中にケトン体が出ます。
【皮膚科】 “青春のシンボル”の尋常性ざ瘡(ニキビ)
○思春期になると、皮脂の分泌が盛んになり、皮脂腺が詰まります。そこにニキビ菌の感染がおこってできるのがニキビ。大事なのは皮脂腺が詰まらないように、毎日しっかり洗顔すること。
○初期に抗生剤が必要な場合もありますが、最近は抗生剤含有のニキビ用軟膏も使用できるようになりました。
【小児科】 発熱時に解熱剤が必要な場合とは?
○ご存じの様に、発熱は一種の生体防御反応。つまりむやみに解熱剤で発熱を抑えると、病気が長引きます。発熱のために、ぐったりして水分摂取が低下したり、ぐずぐずして眠れない場合は、早めに解熱剤の使用もOKです。
【お知らせ】 5月に入り、新たにワクチン外来が始まりました。
○午後の診察時間帯(15:00~16:00)に、ワクチン接種の時間帯を設けました。感染予防のため、この時間帯の来院をお願いします。
 

かめくりトピックスNo.799 ~ハイハイをしません~ 2024年5月2日(木)&5月9日(木)

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【子育て】 ハイハイをしないけど大丈夫でしょうか?
○後期健診では、ハイハイができているかが、チェック項目にありますが、出来ていないからといって、問題になるとは限りません。
○それまでの発達、つまり首の座り、寝返り、お座りが問題なければ心配要りません。ハイハイせずに立って歩くようになると思われます。
【皮膚科】 ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)
黄色ブドウ球菌という細菌が、表皮剥脱素という毒素を産生するため、全身が熱傷(ヤケド)様に真っ赤になり、皮膚がめくれます。
○顔では目の周囲や口の周囲が真っ赤になり、体では頸部、腋窩、鼠径部が特に皮膚のめくれが強いです。
○細菌感染症ですので、入院して抗生剤の全身投与、乳児なら輸液も必要です。
【小児科】 「花粉症への効果をほのめかす健康茶」に注意!
○テレビやSNSを通じて、花粉症に効果があると宣伝されていた健康茶に、ステロイドホルモンが含有されていたことが判明。(日本小児科学会雑誌3月号)
○それを疑った医師が、保健所、公的機関や検査センター等に、健康茶の成分分析を依頼したが、「個別案件には対応できない」との返答でした。
国民生活センターとの何度かのやり取りの結果、何とかステロイドホルモンの検出が確認されました。人気が高くて、すぐに売り切れ状態に(怖)。
【お知らせ】 5月に入り、新たにワクチン外来が始まりました。
○午後の診察時間帯(15:00~16:00)に、ワクチン接種の時間帯を設けました。
 

かめくりトピックスNo.798 ~ご飯ばかり食べる~ 2024年4月25日(木)

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【子育て】 おかずを食べずに、ご飯ばかり食べます。
栄養学的に偏るので、チャーハンや炊き込みご飯、カレーライスなどを作って、たんぱく質や野菜をとれるよう、工夫しましょう。
○ふりかけが好きなら、イワシ粉や削り節などの魚粉、青のり、すりごまを混ぜて、ふりかけにするのも良いでしょう。
【皮膚科】 生まれつき木の葉様の白斑が気になります。
○皮膚科の病気なら「結節性硬化症」があります。ほぼ全身に木の葉のような形の白斑が現れます。実際には紙吹雪や金平糖のような形もあります。
○顔には赤みを帯びたニキビのようなぶつぶつが、早ければ2歳に出現し、5歳以上の80%以上に現れます。その後通常は思春期以降に、5歳以上の50%に、頭部などに皮膚の盛り上がり「ジャグリンパッチ」が現れます。
○手や足の爪に堅い腫瘍ができることがあり、しばしば出血します。大きくなり日常生活に支障をきたすようになれば切除しますが、ほとんど再発します。
【小児科】 ダウン症児の平均寿命が延び、新たな問題が。
○小児科診療Up-to-Dateによると、「ダウン症は、700人に1人という高い頻度で発症し、知的障害をもたらす遺伝性疾患では最も多い病気」とのこと。
○1970年のダウン症者の寿命の中央値が2歳だったのが、今や平均寿命が60歳を超えています。
○問題となる合併症が、青年期から中年期に発症する退行様症状。ある日突然動かなくなる、話さなくなる、眠れなくなるなどで、焦らず回復を待ちます。
【お知らせ】 5月発熱外来を止めて新たにワクチン外来が。
 

かめくりトピックスNo.797 ~頭のカサカサ~ 2024年4月18日(木)

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【子育て】 箸が上手に使えません。どうすればいいですか?
○スプーンやフォークがある程度上手に使える3歳ぐらいから始めましょう。最初はプラスチックや塗り物は、すべってしまうのでおすすめしません。
○先に溝がついた子ども用も市販されているようです。少し上手に持てるようになれば、手を添えるなどして正しく指導しましょう。決して叱らないように。
【皮膚科】 赤ちゃんの頭のカサカサが取れない?
○脂漏性湿疹といい、生後1~3か月の乳児に見られます。頭皮の分泌液脂肪フケなどが乾燥して固まったもの。
○入浴時に頭を洗い乾燥させた後、オリーブオイルを塗ります。翌日、頭を洗ったときにオリーブオイルとふやけたその塊が少しづつ取れます。
○普通は、それを1週間ほど続けると綺麗になりますが、取れない場合は小児科や皮膚科を受診して、塗り薬を処方してもらいましょう。
【小児科】 「生理的О脚」と「ビタミンD不足」
○前号で、赤ちゃんのO脚は「生理的なもの」と説明しましたが、ビタミンD不足が関与していることが報告されています。
○しみや皮膚がんを恐れて、日本人女性の98%がビタミンD 不足とのこと。また、最近は母子手帳から日光浴を勧める記載が削られ、親子そろってのビタミンD 不足が危惧されます。
○ビタミンDは、その9割が日光により皮膚で合成されますが、魚やキノコなど食事によって摂取することも可能です。サプリメントを利用するのもありです。
【お知らせ】 5月発熱外来を止めて新たにワクチン外来が。
 

かめくりトピックスNo.796 ~母乳をやめられない~ 2024年4月11日(木)

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【子育て】 母乳をやめられないけれど、どうすればいいの?
○粉ミルクや牛乳、哺乳瓶の乳首もダメで、仕方なく母乳を続ける場合→どんなに泣いても母乳を与えないこと。あきらめます。
○母乳を少し飲んでいても、牛乳を飲んだり、離乳食を食べているなら、無理に母乳をやめる必要はありません。いずれ飲まなくなります。
○乳首に辛子を塗ったりはしないで下さい。以前は甘えの原因として敵視されていましたが、今はスキンシップで良しとします。
【小児科】 赤ちゃんのO(オー)脚は大丈夫なの?
○生まれてすぐのO脚はまず心配要りません。 赤ちゃんのO脚は生理的なもので、2,3歳までには自然に治ります。逆にX脚の方が心配です。
【ワクチン】 高齢者が対象の定期接種ワクチンは何ですか?
○インフルエンザワクチンと(高齢者用の)肺炎球菌ワクチンです。わが国では、高齢者用の肺炎球菌ワクチンとして、23価が使われています。
○2024度の対象者は①65歳の方 ②60~64歳で、心臓や腎臓、呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限される方 ③60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方
○65歳を超える方を対象とした経過措置は、3月31日に終了しました。
【お知らせ】 5月発熱外来を止めて新たにワクチン外来が。
○5月から、発熱外来はなくなり、新たにワクチン外来が始まります。詳しくはアイチケットをご覧ください。
 

かめくりトピックスNo.795 ~集中力がない~ 2024年4月4日(木)

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【子育て】 集中力に欠け、気が散ってしまうのが心配です。
○まず周囲の環境は? 人の出入りが多くない?  騒音は大丈夫? あるいは親が口うるさく干渉していない? お子さんに気配りし過ぎていない?
○なるべく静かな環境で、1日1回は親子で触れ合いましょう。一緒に本を読んだり、お絵かきしてはどうですか? 上手下手やお行儀はこの際無視して下さい。
○体力が余っているようなら、公園など安全な場所で運動するのもいいでしょう。
それでも改善しなければ、心理テストを含め、専門機関に相談しましょう。
【感染症】 麻疹(はしか)の流行に注意が必要です!
○麻疹は一度発症すると特効薬はありません。脳炎や肺炎、中耳炎などを合併することもあり、要注意です。
○飛沫感染や接触感染だけでなく空気感染する、非常に強い感染力を持ちます。手洗いやマスクだけでは予防できません。勿論、しないよりはましです。
○コロナの感染対策が緩和されたため、インバウンドが増加したこともあって、今後患者数の増加が懸念されます。ワクチン接種による予防が重要です。
【ワクチン】 4月から始まった5種混合ワクチンとは?
○今まで接種されてきた4種(百日咳・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ)混合ワクチンにヒブ(インフルエンザ菌b型)ワクチンを加えた新しいワクチン。
【お知らせ】 5月に発熱外来を止めて新たにワクチン外来を。
○5月から、発熱外来はなくなり、新たにワクチン外来が始まります。詳しくはアイチケットをご覧ください。
 

かめくりトピックスNo.794 ~外に出て遊ばない~ 2024年3月28日(木)

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【子育て】 男の子ですが、外に出て遊ばないのが心配です。
○もしお母さんが外に出るのが億劫なら、お子さんも外には出たがらないでしょう。お母さんも一緒に公園などに行き、まずママ友を見つけましょう。
○お子さんが、他のお子さんとおもちゃの取り合いになった時、お母さんはすぐに止めに入ったり、他のお子さんに譲らせていませんか?
○もしそうなら、外に出るのが嫌になるでしょう。お母さんは口や手を出さずに、そっと事の成り行きを見守って下さい。何とかなりますから。
【小児科】 ヘルペス性歯肉口内炎って飲食出来ないの?
○単純ヘルペスウイルスによる初めての感染では、高熱を出し、ほとんど同時に頬の内側や口の周りに、ブツブツや水ぶくれができます。
○歯茎がただれたり、小さくて白い潰瘍ができたりして、出血することがあります。こうなると、痛くって飲んだり食べたりが出来なくなります。
○ここまでくると脱水が心配。受診は必須で、場合によっては点滴治療が必要です。
【皮膚科】 中年から初老の女性に多い「ビダール苔癬」
項部、側頸部に好発する、白く拡がる苔様の湿疹。肘、膝にもみられることも。比較的境界がはっきりしており、周囲には光沢のある硬い丘疹を見ることも。
○痒みがあるので、衣服で擦れないようにしましょう。ステロイド軟こうを使用、時にODT密閉療法が効果的。
【お知らせ】 5月発熱外来を止めて新たにワクチン外来が。
 

かめくりトピックスNo.793 ~バイリンガルに育てる~ 2024年3月21日(木)

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【子育て】 海外帰りですが、バイリンガルに育てるには?
○お父さんかお母さんが英語圏の外国人で、最近一緒に帰国したのであれば、お子さんも英語を使う回数が多いでしょう。その場合、インターナショナルスクールに入学し、第二言語で日本語を習得するのが、ストレスが無くて良いかも。
○注意しなければならないのは、10歳までにしっかり母語を習得しないと、2言語とも中途半端になって、あとあと苦労することになります。
【小児科】 突発性発疹って、後遺症は特に心配要らない?
○突発性発疹は、たいていのお子さんが一度は経験しますが、中には二度目というお子さんもおられます。何故なら原因となるウイルスに2種類あるから。
○39~40℃の高熱がいきなりみられ、3日間ほど発熱が持続し、熱の割には比較的元気で機嫌も良好。生後9~11か月の赤ちゃんに多く、初めての発熱ならその可能性は大。たまに熱性けいれんを起こしますが、大丈夫です。
○解熱すると全身に発疹が拡がり、機嫌も最悪になります。かと言って放置していても自然に消えていくので、何も心配要りません。
【皮膚科】 顔が黒っぽく見える「女子顔面黒皮症」とは?
中年以降の女性の顔面に見られます。軽い皮膚の炎症症状があり、のちに網状、紫褐色の色素沈着を認めます。
○かぶれの原因となる物質の発見と、その除去が必要です。赤くて痒みのある炎症の時期にステロイド軟こうを使用、時にグルタチオンやVitCも効果的。
【お知らせ】 5月発熱外来を止めて新たにワクチン外来が。
 

かめくりトピックスNo.792 ~食事に時間がかかる~ 2024年3月14日(木)

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【子育て】 食べるのに時間がかかって、困っています。
○これも個性の一つとして、他に支障がなければ良しとしましょう。もしゆっくり噛んで食べていれば、大いに結構なことです。
○家庭での食事なら、テレビを消して気が散らないようにしたり、食べることに集中させます。それと同時に、お口をしっかり動かしているかチェックしましょう。
【皮膚科】 爪白癬の内服治療「パルス療法」とは?
○爪はひとたび水虫にかかると、なかなか治らず難治性となります。そうなると抗真菌剤の塗り薬では効き目がありません。そこで行われるのがパルス療法。
○1週間薬を飲んで3週間休憩。また1週間薬を飲んで3週間休憩。さらにもう一度1週間飲みます。一般的な飲み方は1日1回内服を6か月続けますが、このパルス療法なら内服期間は合計3週間
○この治療をするなら、肝臓が正常であるか前もって血液検査をしてから。また内服を開始しても肝臓に影響(副作用)がないか、時々検査が必要です。
【感染症】 扁桃肥大があると、扁桃は摘出するの?
○扁桃炎を反復すると扁桃が肥大し、扁桃肥大があると扁桃炎を反復します。そこで以前は、よく(アデノイドと一緒に)扁桃摘出が行われていました。
○ところが、その後、小学生になるまでは扁桃が肥大するけれど、高学年になると自然に縮小することがわかり、扁桃摘出も少なくなりました。
○扁桃やアデノイドの摘出が必要なのは、呼吸障害、嚥下障害、難聴がある場合。扁桃炎や中耳炎、また溶連菌感染を反復する場合は、賛否両論があります。

かめくりトピックスNo.791 ~家出や放浪癖がある~ 2024年3月7日(木)

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【子育て】 家出や放浪癖があり、いつも困っています。
○「出ていきなさい」と言われても、普通のお子さんは出ていきません。たとえ出て行っても、すぐに戻ってきます。親に愛着を持っているからです。
○本当に出て行ってしまう場合は、幼い時から親に対して愛着が無く、甘えない、なつかない、話してこないお子さんだったと思われます。
○普段から愛着が芽生えるように、親の方から積極的にスキンシップをして、一緒に楽しい時間を過ごしましょう。
【皮膚科】 妊娠早期に出現し、出産後消失する“妊娠性痒疹”
○2回目以降の妊娠3,4カ月頃から始まり、出産にて消失する、痒い発疹。妊娠するたびに再発し、悪化します。
○四肢伸側や躯幹に現れ、紅暈を伴う丘疹や小結節が散在します。二次感染がおこったり、治癒後色素沈着が見られる場合も。
○治療はステロイド剤外用。催奇形性の無い抗ヒスタミン剤やビタミン(B6)剤の内服を勧めます。妊娠そのものには影響はありません
【感染症】 咽頭結膜熱(プール熱)が流行っているって本当?
○夏に多いプール熱が、この寒い季節に流行っています。のどが腫れて赤くなり、目の結膜が炎症を起こして赤くなり、高熱が出ます。
○アデノウイルス感染症の一種で、39℃以上の高熱が3~5日持続します。頭痛や筋肉痛、吐き気が続くことも。
○ウイルス感染症なので、特に治療薬もなく、と言って予防ワクチンもありません。水分を補給し、体の安静を保ちましょう。そのうちに解熱し元気になります。

かめくりトピックスNo.790 ~指しゃぶりが治らない~ 2024年2月29日(木)

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【子育て】 指しゃぶりが治らないけど、大丈夫ですか?
○寝る前だけの指しゃぶりは、自分で寝やすい状態を作っているので、手を抑えつけたりしないで下さい。添い寝をしたり、寝物語が良いでしょう。
○昼間にも指しゃぶりが見られる場合は、寂しくて相手をして欲しい時にするので、お子さんの気持ちをくんであげて相手をしてあげて下さい。
【小児科】 赤ちゃんのおしりにできる「見張りイボ」
○お母さんが赤ちゃんを連れて、「先生、お尻の出口に変なイボができています」と外来に来られます。
○これは、生後7か月以上の女児に多く見られる、切れ痔の一種です。切れ痔と言っても、手術をすることはありませんが、便秘を治す必要があります。
【皮膚科】 イボ(尋常性疣贅)はどうしてできるの?
ヒト乳頭腫ウイルスによる皮膚の感染症です。手足・指先の爪周囲に多く、表面の角質が厚くなりザラザラしています。
○「自然に治るので放置可」と本に書いてあったり、医師が言う場合もあるようですが、なかなか治らず、大きくなったりイボが増えてから来院されます。
○治療は液体窒素による凍結療法。ハト麦(漢方薬)の内服もあり、4歳までは粉薬、5歳以上は錠剤を(噛みつぶすと美味しいと言って喜んで)飲んでいます。
【皮膚科】 溶連菌感染症、咽頭結膜熱、手足口病、RS流行中
○インフルエンザ(A,B)、新型コロナも、流行していますのでご注意を!

かめくりトピックスNo.789 ~頭を壁に打ちつける~ 2024年2月22日(木)

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【子育て】 頭を壁に打ち続けます。大丈夫ですか?
生後6か月になる頃から出てくる癖で、壁の他、ベッドの柵や床に打ち付けます。おとなしくて手がかからないので、構ってもらえず放置されていたり、おもちゃなどが与えられない環境にいるときに見られます。
○抱っこしたり、あやしたりして構ってあげたり、おもちゃで一緒に遊んであげたりすると、その癖もやがて消えていくと思います。
【小児科】 スポーツ少年に多い「オスグッド病」とは?
○11~15歳の男子に多い病気。膝あたりを痛がりますが、いわゆるお皿と呼ばれる膝蓋骨の下2~3cmの部分が腫れています。
○スポーツで、ランニングやジャンプをするたびに強い力が加わり、炎症を起こすのが原因と言われています。痛みのために正座を嫌がります。
○手術をすることは滅多にありませんが、しばらくスポーツを休む必要があります。ストレッチが有効です。
【皮膚科】 皮膚T細胞リンパ腫の一種、菌状息肉症(紅皮症)
○斑状紅斑→扁平浸潤→腫瘤→潰瘍化、と特徴的な変化をします。一見、脂漏性皮膚炎様→魚鱗癬様→腫瘍形成と悪化するので要注意。。
○血液検査で異型Tリンパ球の増殖が見られます。(特に鼠径部)リンパ節が腫れる特殊なタイプもあり、ステロイド剤で一時的に改善しても、再発を繰り返す湿疹は菌状息肉症の可能性があります。
組織検査をして確定診断をすれば、化学療法、放射線療法、免疫療法が必要です。

かめくりトピックスNo.788 ~低体温が心配~ 2024年2月15日(木)

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【子育て】 平熱が35℃台で、低体温症が心配です。
○一時、「子どもの低体温症が増えている」と言われたことがあり、子どもの低体温症と不定愁訴の関係が注目されたことがあります。
○本当に低体温症が増えているか、調査が行われました。測定法が正しいか監視したところ、36℃未満のお子さんは1~4%で、1930年のデータと同じでした。
○つまり、子どもの低体温症が増えていることはなく、測定法に問題があったようです。たとえ平熱が35℃であっても、食欲があって元気なら大丈夫です。
【小児科】 眼脂と涙目が特徴の「鼻涙管閉塞」とは?
○赤ちゃんの健診をしていると、「最近目ヤニが多いです」とか、「涙目が気になります」とかの訴えがあります。
○鼻涙管とは、涙が鼻の方に流れ落ちる管のこと。これがあるために、いつも流れている涙が外に溢れずに済みますが、狭くなったり閉塞すると目ヤニや涙目が。
○生後しばらくは、未発達のために閉塞が起こりやすく、点眼したり、目頭のマッサージをして様子を見ます。場合によってはブジ―という細い棒を使います。
【アレルギー】 クルミなどの木の実類によるアナフィラキシー
○愛知県の救急指定病院を受診したお子さんの、食物による重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)の原因として、木の実類が増加しているようです。
○木の実類は、2017年は鶏卵、牛乳、小麦について4位でしたが、2020年には1位となり、内訳はクルミ、カシューナッツ、マカダミアナッツの順に多くみられたという報告が、2023年の論文にありました。
○最近は木の実類が入ったケーキや、お菓子が増えているのが理由と思われます。木の実類を食べて発疹や痒みが出れば、早めに検査を受けましょう。
 

かめくりトピックスNo.787 ~頭の形が気になる~ 2024年2月8日(木)

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【子育て】 頭の形が気になったらヘルメット療法
○外来で赤ちゃんを診察していると、時々頭の形が気になることがあります。最近は、ヘルメットを赤ちゃんの頭に装着して、乳児のうちに矯正できますので、お子さんの頭の形が気になる方は相談して下さい。
○ネットでもアプリがありますので、一度覗いてみて下さい。お子さんの頭の形がどの程度問題があるのか、判断する材料になると思います。専門施設を希望される方は紹介させて頂きます。
【小児科】 午前中調子が悪い「起立性調節障害」
10歳以上のお子さんで、朝なかなか起きてこない、朝礼時に立っていると気持ち悪くなる、嫌なことを見聞きすると吐きそうになる、などの大症状と、顔色が悪い、疲れやすい、乗り物に酔いやすい、などの小症状があります。
○小症状にはこのほか、血圧の変化や心電図所見などに関する項目もあります。
○大症状一つと小症状三つ、または大症状二つと小症状一つ、または大症状が三つ以上あると「起立性調節障害」と診断します。
【皮膚科】 赤ちゃんの頭の脂漏性湿疹の対処
○生後しばらくすると、赤ちゃんの頭に黄色くて分厚いかさぶたができることがあります。無理に剝がそうとすると、出血してびっくりします。
○昔のおばあちゃんは、赤ちゃんが身体の中の毒を出しているとして、「胎毒」と言っていました。気になる場合は、オリーブオイルの使い方を説明しますので、一度受診して下さい。

かめくりトピックスNo.786 ~乗り物酔いをする~ 2024年2月1日(木)

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【子育て】 乗り物酔いをするので心配。対策は?
○一度乗り物酔いを経験すると、先に不安が出て酔ってしまいます。乗り物に乗る機会を多くして、慣らすことが必要でしょう。
○車に乗って揺れると、体のバランスをとる必要があります。でんぐり返りやブランコなど普段から体を動かして、体のバランスをとる練習をしましょう。
○準備するのに時間が無ければ、酔い止め薬も有効です。一度試してみて下さい。
【小児科】 溢乳(いつにゅう)と吐乳(とにゅう)
○溢乳は、乳児が乳を飲み過ぎて?口のはしからダラダラと乳を吐き出すこと。授乳直後のものを言い、病的なものではありません。
○吐乳は大量にゲボっと吐き出すこと。病的な可能性があり注意が必要ですが、吐いた後ケロっとして機嫌がよく、体重が増えていれば特に心配は要りません。
【皮膚科】 アトピー性皮膚炎のステロイド剤で心配なこと。
○最近、アトピー性皮膚炎の治療でプロアクティブ療法と言い、ステロイド剤を長期で塗り続ける治療法が一般化してきています。お子さんでも1日に5gのチューブ1本くらいまでなら大きな影響はないと言われています。
○注意が必要なのはその副作用。一つは皮膚の萎縮、毛細血管の拡張、毛が濃くなること。また、ニキビのような酒さ様皮膚炎にも要注意です。
○もう一つには、伝染性膿痂疹(とびひ)などの細菌感染、カンジダ症などの真菌感染、伝染性軟属腫(みずいぼ)などのウイルス感染など、皮膚の感染症を引き起こしやすいことです。
 

かめくりトピックスNo.785 ~独り歩きをしない~ 2024年1月25日(木)

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【子育て】 なかなか独り歩きをしないので、心配。
○お子さんの発達は、つい他のお子さんと比較してしまいがちですが、発達の段階には個人差があり、一人ひとり違うものです。
○独り歩きは、生後10か月ごろにすでに歩き始めるお子さんもいれば、1歳5か月になってようやく歩き始めるお子さんもおられます。
1歳半になっても歩き始めなければ、お医者さんに相談しましょう。しかし、普通歩行に問題があるとすれば、それまでの発達に遅れがあるはずです。
【皮膚科】 皮膚のお薬、クリームと軟膏の使い分けは?
○クリームには、含まれている薬剤を皮膚にしみこませる働きがありますが、軟膏はその働きにおいて劣ります。一般的には、夏にクリーム、冬に軟膏を使います。
○一方、搔き壊してジュクジュクした皮膚にクリームを塗ると、薬剤の吸収が多く副作用が起きやすくなります。ジュクジュクした部位には軟膏が適しています。
【感染症】 インフルエンザB型、手足口病が流行開始。
 
○最近、発熱外来ではインフルエンザA型だけではなく、B型もよく検出されるようになりました。区内の小・中学校でもB型で学級閉鎖、学年閉鎖が続出中。
○溶連菌感染症も流行していますが、なぜか発疹が強い痒みを伴ったり、蕁麻疹のように小さい膨疹として現れるのが特徴です。
○手足口病の患者さんが急に増えてきましたが、発熱の後に四肢の伸側や口の周囲に発疹が出たり、体幹にも多くの発疹が出たりしています。
【お知らせ】30日(火)の午前診11:30迄、午後診は休診

かめくりトピックスNo.784 ~泣き入りひきつけ~ 2024年1月18日(木)

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【子育て】 激しく泣くとひきつけることがあり、心配。
○「泣き入りひきつけ」と呼ばれる発作で、「てんかん」とは全く別のものです。激しく泣いた直後に、ぐったりして呼吸は止まり、顔色が青く意識はありません。
○手足が硬くなることがありますが、1分もしないうちに元に戻ります。1~2歳に多く、1日に何回も起こす場合もありますが、心配は要りません
○発作が起こっても慌てずに、横に寝かせて安静にしておきましょう。脳波には異常はなく、その後の発達に問題はありません。3歳を過ぎたら自然に消えます
【皮膚科】 多量の腋汗に悩まされる「原発性腋窩多汗症」
○原因もなく、腋がびっしょり濡れてしまう多汗症に、保険適応が認められた塗り薬が出ました。診断基準は先週の「原発性手掌多汗症」同様、多汗が6か月以上続き、以下の6症状のうち2項目以上があてはまる場合です。
○①症状が出たのが25歳以下②左右の腋に汗③睡眠中は汗が出ていない④1週間に1回以上の多汗⑤家族に同じ症状がいる⑥日常生活に支障がある。
○あてはまる方は、緑内障などがあると使えない場合もあるのでご相談を。
【小児科】 1~2週間前から「B型インフルエンザ」流行。
 
○1/8(祝)に都島休日センターの担当でしたが、B型インフルエンザのお子さんがおられました。その後当院でも時々、B型のお子さんがおられます。
○すでにA型にかかられた方も、B型にかからないようにご注意を。

 
【お知らせ①】 6月以降のBCGワクチン予約は一旦停止中。
【お知らせ②】インフルエンザワクチン接種は終了しました。 

かめくりトピックスNo.783 ~髪の毛を抜いている~ 2024年1月11日(木)

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【子育て】 隠れて自分の髪の毛を抜いている。
○「抜毛ぐせ」という癖の一種で、布団の中など一人になる時に抜くことが多いようです。髪の毛以外にも、眉毛を抜くこともあります。
いわゆる「いい子」に育てられたが故に、親に甘えたいけど甘えられない、欲求を直接相手に言えず我慢してしまうタイプに見られます。
○抜毛ぐせが見られたら、お子さんに「何か不満に思っていることはない?」と聞いてみましょう。試しに、二人きりになって思い切り甘えさせてあげて下さい。
【小児科】 最近流行している溶連菌感染症について
○溶血性連鎖球菌(溶連菌)に感染すると、発熱、発疹が見られ、口の中を覗くと扁桃(腺)が腫れて、苺舌を認めます。
○溶連菌感染症にかかると、後日、合併症として糸球体腎炎やリウマチ熱という、やっかいな病気を起こす可能性があるので、治療にはペニシリン系抗生剤を10日間内服する必要があります。
○合併症としての腎炎をおこしていないか知るために、発症より3週間後の検尿を行います。尿が悪化していないかを知るためには、発症直後の尿も必要です。
【皮膚科】 汗で手のひらが濡れてしまう「原発性手掌多汗症」
○原因もなく、手のひらがびっしょり濡れてしまう多汗症に、保険適応が認められた塗り薬が出ました。診断基準は多汗が6か月以上続き、以下の6症状のうち2項目以上があてはまる場合です。
○①症状が出たのが25歳以下②左右の手のひらに汗③睡眠中は汗が出ていない④1週間に1回以上の多汗⑤家族に同じ症状がいる⑥日常生活に支障がある。
○あてはまる方は、緑内障などがあると使えない場合もあるのでご相談を。
 

かめくりトピックスNo.782 ~唇を吸ったり噛む癖~ 2023年12月28日&2024年1月4日(木)

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【子育て】 唇を吸ったり、噛んだりして困ります。
○遊びに飽きた時に気を紛らせたり、遊びたいときに遊べない場合に、たまたましたことが癖になったのでしょう。いらいらや不安が静まれば快感にかわり、止めることが出来なくなってしまいます。
○こんな時に叱ると逆効果。優しく話しかけたり、遊びを一緒に楽しんでみて、気分を変えてあげるのも良いと思います。
○放っておくと、唇が腫れたり(たらこ唇)、口の周囲が炎症を起こし真っ赤になり(舌なめずり皮膚炎)ます。ここまで来たら治療が必要です。
【小児科】 流行がおさまらないアデノウイルス感染症
発熱外来では現在、インフルエンザA型、新型コロナ、アデノウイルス、溶連菌感染症や、ロタウイルス、ノロウイルスなどの感染性胃腸炎が見られます。
○中でも、アデノウイルス感染症は、病名は咽頭結膜熱(プール熱)と言われ、本来は夏風邪の代表の一つです。
○この病名からわかるように、咽頭炎(発熱、咽頭痛)+結膜炎(充血、眼脂、涙)の両方があるはずですが、現在、結膜炎が見られない症例が多発しています。
【皮膚科】 思春期のニキビは白ニキビの段階で受診を!
○ニキビ(尋常性ざ瘡)は思春期になり、皮脂の分泌が盛んになるとできます。皮脂が毛穴につまった状態が「白ニキビ」や「黒ニキビ」で、アクネ菌が繁殖。
アクネ菌が増えて炎症を起こすと「赤ニキビ」、さらに化膿すると「黄ニキビ」。
○最近はニキビ治療も進んで、皮脂の毛穴のつまりを取り除き、赤ニキビになる前の白ニキビの段階で治療を行います。
○この段階で治療すると大丈夫ですが、たいていは赤ニキビや黄ニキビになってから、イヤイヤ親に連れられて受診。手遅れで、顔に凸凹が残る場合も。
 

かめくりトピックスNo.781 ~こどもの引っ込み思案~ 2023年12月21日(木)

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【子育て】 小学生のこどもが引っ込み思案で困る。
○一つは内弁慶のタイプ。家では活発ですが、学校では何も言えなくなるタイプ。
この場合、親が食事や衣服を手伝ったり、祖父母がこどもの相手をするなど、わがままが通りやすいの では?→こども同士で遊ばせること。
○もう一つは自宅でも欲求や言葉数が少なく、おとなしいタイプ。下に弟や妹ができて、我慢させられているのでは?→甘えや欲求が出やすい雰囲気を作ってあげましょう。
 
【小児科】 溶連菌感染症を繰り返すこどもさんの存在。
○溶連菌感染症が流行している時期に、発熱やのど痛を訴え、舌を見て苺舌があれば、医者はのどに綿棒を突っ込んで検査をします。
○これはのどに溶結性連鎖球菌(溶連菌)がいるかどうかを調べているのですが、溶連菌がいればペニシリン系の抗生剤を10日間飲んでもらいます。
○なぜ抗生剤が必要かと言えば、溶連菌感染症が治癒した後に、糸球体腎炎リウマチ熱という合併症が心配だから。
○全身に発疹が出れば間違いないですが、問題は常在菌として常にのどに溶連菌がいるこどもの場合。医者によって対応が異なることもあり、相談して下さい。
【感染症】 熱さましを使う目安は38.5℃ですが。
○感染症においては、発熱は生理的反応なので無理に下げないほうが良い、と言われ、医療機関によっては熱さましを処方しない所もあるようです。
○院長も、元気であればたとえ高熱でも使う必要はないと考えます。しかし、発熱によりぐったりしていたり、不眠や興奮を伴う場合は、体力の消耗を防ぐために使っても良いでしょう。
 

かめくりトピックスNo.780 ~悪い言葉・汚い言葉~ 2023年12月14日(木)

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【子育て】 叱っても、悪い言葉や汚い言葉を使って困る。
○幼稚園など集団生活が始まると、新しい言葉を知ることになり、使ってみたくなるものです。叱っても、逆に大人の反応を面白がって、わざと言ってしまいます。
○親が真剣になって注意すればするほど、効果がありません。無視していると、だんだん言わなくなるものです。
○どうしても気になる時は、使っている言葉の意味と、使ってほしくない理由を説明して、やめようね、と優しく説得しましょう。
【小児科】 学校健診で指摘される心臓の雑音について
○学校の校医により心臓の雑音を指摘されると、要精密検査の用紙をもらって、かかりつけ医から大きな病院に紹介状を書いて頂きます。
○心臓に雑音があると聞くと、たいていの親は心配になりますが、「無害性雑音」や「機能性雑音」と言って、実は心配が無いことが多いのです。
○雑音が聞こえる理由は、血液の流れが心臓の中の部屋(心房や心室)の壁に当たったり、心房と心室の間にある(血液の逆流を防ぐ)弁を震わせるためです。
【皮膚科】 「おとなの疥癬」と「子どもの疥癬」
○ヒゼンダニというダニの一種による感染症。感染源は必ずあり、介護施設や老人施設に努める保護者から子どもさんへとうつることが多いようです。
○指の間や腋窩、外陰部など、柔らかい皮膚に好発します。時に小さい水疱や、丘疹が見られ、指の間や手首などでは疥癬トンネルを認めます。
○痒みが強く、夜間は眠られなくなります。疥癬トンネルはダーモスコープで拡大すると診断できるので、大きな病院の皮膚科を受診しましょう。
 

かめくりトピックスNo.779 ~視線が合わない~ 2023年12月7日(木)

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【子育て】 話しかけても視線が合わず、振り向かない?
○赤ちゃんの頃から手のかからないお子さんで、放っておきませんでしたか?
そうすると、赤ちゃんも相手をして欲しいという要求をしなくなります。
○短い時間でもよいので出来るだけ早く遊び相手をし、笑いあったりたりして一緒の時間を過ごすようにしましょう。
○あまり改善しない場合は、1歳半健診などを利用したり、かかりつけ医に頼んで専門機関に紹介をしてもらいましょう。
 
【小児科】 赤ちゃんの振戦(ふるえ)と痙攣(ひきつけ)
未熟児や生まれて間の無い新生児では、よく体がブルブルふるえます。新米ママは慌てて小児科に「けいれんです!」と駆け込んでこられます。
○痙攣の場合は、その間、まず意識が無く、白目をむいています。ところが振戦の場合は意識があり、不安そうな顔つきをしています。
○ふるえの場合は全く心配はいりません。ひきつけの場合は熱性か無熱性か、熱性けいれんなら単純性か複雑性かによって、対応が分かれてきます。
【感染症】 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)と反復性耳下腺炎
○おたふくかぜはムンプスとも言い、ムンプスワクチンがあるのでお解りの様に、ムンプスウイルスによる感染症です。一度かかれば原則的に一生かかりません。
○何度もおふたふくかぜと診断されるお子様もおられます。まれにみる反復性耳下腺炎と言って、ムンプスウイルス以外のウイルスや細菌によるものです。
○おたふくかぜと言われたことがある人が、また耳下腺が腫れた時はエコーのある耳鼻科に行って、調べてもらうことをお勧めします。
 

かめくりトピックスNo.778 ~チックのかずかず~ 2023年11月30日(木)

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【子育て】 目をパチパチさせる? ギュッと目を閉じる?
チックでしょう。他にも頭を左右に振る、頸を傾ける、肩をすぼめるなどの動作や、、鼻を鳴らす、咳払い、ウっと声を出すなどもそうです。
○しつけが厳しかったり、入園入学などの緊張が引き起こしますが、本人はしようと思ってしてるわけではなく、無意識に体が動いたり、声が出ます。
○注意したり、叱ったりするのは逆効果。本人がリラックスできるようにしながら、経過を見て必要なら、心理相談を含め専門病院の受診を勧めます。
 
【小児外科】 小児の鼠径ヘルニアは小児外科医の受診を。
○鼠経ヘルニアは、鼠径部(脚の付け根)の膨らみで気付きます。特に泣いた時に立たせて見ると、膨らんでいるのが解りやすいです。
○小児の場合自然治癒もありますが、腸がヘルニアの隙間にはまり込む(陥頓といい、腸が締め付けられて壊死する)危険を予防するために、整復手術をします。
○手術は思ったより複雑で、合併症の可能性を考えると、経験の多い小児外科医にお願いしましょう。
【感染症】 とびひ:伝染性膿痂疹の黄色ブドウ球菌(黄ブ菌)
○黄ブ菌にはMSSA(一般菌)とMRSA(耐性菌)があり、いつも問題になるのがMRSA.。黄ブ菌には毒素があり、とびひは一種の毒素アレルギーです。
○人の表皮には、常在菌として表皮ブドウ球菌がおり、健康成人には問題ないのですが、乳幼児や高齢者など、免疫の弱い人にはとびひをひき起こします。
○MRSAだけでなく、この表皮ブドウ球菌も耐性化しているとのこと。これを阻止するためには、必要の無い抗生剤は使わないこと。多くの医師には抗生剤の使い過ぎを控えて頂きたいと思います。
 

かめくりトピックスNo.777 ~入浴を嫌がる~ 2023年11月23日(木)

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【子育て】 お子さんが入浴を嫌がる場合は?
○お風呂の時間になると、毎回逃げ回って大騒ぎになるお子さんがいます。親としては、体をきれいにしたいのですが、なかなか洗わせてくれません。
○今までに、顔にお湯がかかって目や耳に入るなど、怖い思いをした体験がありそれがトラウマになっているのかも。ゆっくり話を聞いて安心させてあげたり、おもちゃなどを使って楽しい時間を過ごすのも良いでしょう。
【小児科】 頭部打撲の後、どんな点を観察すべきなの?
○頭部打撲は、大阪府小児救急電話相談(#8000)の6~10%を占め、毎月300件以上の相談があります。大阪小児科医会では「子どもの頭部打撲3日日誌」をお渡ししていますので、それを参照してください。
○打撲後、すぐ泣いたか?意識はあるか?や、顔色・表情・目つき、会話、元気さがいつも通りか?、などを確認します。
○症状は6時間以内に現れることが多く、特に3時間以内は要注意です。24時間後、48時間後も観察しますが、3日目まで無症状ならほぼ大丈夫です。
【ワクチン】 最近の子宮頸がんワクチンの情報について。
○日本では毎年約1.1万人の女性が子宮頸がんになり、約3,000人が死亡します。30代までにがん治療で子宮を失い妊娠できなくなる人も、毎年約1,000人。
○ワクチン接種率は、海外では60~80%を超えますが、日本では1%未満からやっと増加し15.2%になったばかりです。
○一方、子宮がん検診を受けているのは、欧米では84.5%。日本では42.1%。20代では30%を下回っています。
○子宮頸がんウイルスに対し、男性もワクチン接種の適応(任意)になっています。
 

かめくりトピックスNo.776 ~吃音とは?~ 2023年11月16日(木)

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【子育て】 お子さんがどもっていたら吃音です。
吃音とはお話しをするときに、滑らかに言葉が出てこなかったり、言葉のリズムが悪くなった状態を言います。
○「ぼぼぼ、ぼくは」と同じ文字を繰り返したり、「ぼーーーくは」と文字が長びいたり、「・・・ぼくは」とはじめの文字が出てこなかったりするのが吃音です。
もって生まれた体質によるもので、親の育て方が悪いわけではありません。「落ち着いて」とか言わずに、ゆっくり話を聞いてあげましょう。経過を見て、必要なら専門家に相談しましょう。
【皮膚科】 性感染症の「尖圭コンジローマ」って何ですか?
外陰疣贅ともいわれ、肛門、男性なら陰茎、女性なら陰門にできるイボの集まりです。口腔にもできることがあります。原因はHPV(ヘルペスウイルス)6や11。
○20代に多く男女ほぼ同数で、わが国では年間約4万人が発症。子宮頸がんの4価ワクチンで予防出来るので、男性も接種対象(自費)になっています。
○尖圭コンジローマには母子感染も認められ、2歳未満のHPV6型、11型の感染はほぼ間違いなく母子感染です。それを予防するためにもワクチン接種を!
【感染症】 青年や成人の百日咳患者数が増えているの?
○百日咳の潜伏期は7~10日。風邪の様な症状で始まり、続く咳込みのあと、嘔吐や吸気時のヒューという喘鳴が聞こえるのが特徴です。
○乳児期早期には重症化しやすく、無呼吸発作からケイレン、突然死に至ることがあります。肺炎や脳症など合併症にも注意が必要です。

かめくりトピックスNo.775 ~指しゃぶりとおしゃぶり~ 2023年11月9日(木)

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【子育て】 指しゃぶりとおしゃぶりの是非について
○指しゃぶりは以前、歯並びが悪くなる(特に出っ歯)ので3歳までには止めるように、ということでした。問題はおしゃぶりで、日本と海外(特にアメリカ)では評価が分かれます。
○日本では歯並びが悪くなる、癖になる、見た目に良くない、とイメージが悪いようです。一方、アメリカでは乳幼児突然死症候群の予防に役立つと好評で、鼻呼吸が自然に身につくためにも必要とのこと。
○日本ではおしゃぶりの宣伝に使用されている「鼻呼吸や舌や顎の発達を促進する」、は学問的検証がなされていない、ということです。
【小児科】 便秘は排便回数だけでなく形や硬さも評価を。
○便の形を評価するには世界的な基準があり、「ブリストル便形状スケール」と呼ぶものです。兎糞様(1)~水様(7)まで分かれています。
○便秘の治療は、原則として浸透圧性下剤(腸内容を増加させ、便の排出を促進します)から開始し、効果が無ければ刺激性下剤や漢方薬を試します。
○下剤の効果を見ながらその量を変えたり、必要なら他の下剤を追加します。そのためには便秘日誌を記載して頂いて、処方の参考にさせて頂きます。
【皮膚科】 乾癬は炎症と角化症が同時に起こっています。
○乾癬では皮膚が厚くなりますが、ゴシゴシとこすってはダメで出血するだけ。原因は不明ですが、悪化因子は暴飲暴食、偏食、ストレス、風邪などの感染症など。
○治療は塗り薬から始めます。ステロイド剤、ビタミンD3製剤などで、その他飲み薬としてのレチノイドや免疫抑制剤、紫外線療法があります。その他大きな病院では、抗体療法という治療法があり、必要なら紹介します。
 

かめくりトピックスNo.774 ~いつもタオルを離さない~ 2023年10月26日(木)&11月2日(木)合併号

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【子育て】 いつも同じタオルを離さないのですが?
○なじみのタオルを持って安心感を得ているのでしょうし、手持無沙汰を解消しているのでしょうね。要は不潔感と見た目の問題
○ぬいぐるみ買ってあげて、寝る時にぬいぐるみと一緒に寝たり、いつも遊んでいると交換してくれるのでは?
○忙しい親御さんに甘えられず、代わりにタオルで代償しているのかも。この場合は、しっかり抱いてお子さんを優しくくるんであげましょう。
【小児科】 泣いたり暴れたりすると悪化するクループ症候群
○クループ症候群と言えば、以前はジグテリア菌によるもので、ウイルスが原因のそれは「仮性クループ」と呼ばれていました。
○予防接種の普及で、ジフテリア菌によるものは(一時ロシアで流行し話題になりましたが)ほとんど見られなくなり、現在クループ症候群と言えばパラインフルエンザを主体としたウイルスが原因(だから抗生剤不要)のものを指します。
○感冒が引き金になり、甲高い咳や嗄声が特徴で、進行すると安静時にも吸気性喘鳴(ゼーゼー)が聴かれます。夜に悪化しやすいので要注意。
○泣いたり暴れたりすると息が苦しくなるので、出来るだけ避けなければなりません。軽症では治療は必要ありませんが、呼吸が苦しそうなら病院へ!
【アレルギー】 気をつけたいアスファルト工事現場
○最近、当クリニック付近では各所で工事中。特にアスファルト道路を掘削している場合、金属アレルギーの人は現場付近の通行に注意が必要です。
○アスファルトには、クロムやニッケルなどの金属が含まれており、それが掘削工事で舞い上がって、吸ってしまう可能性があります。
 

かめくりトピックスNo.773 ~テレビの見せかた~ 2023年10月19日(木)

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【子育て】 テレビはどのように見せれば良いのですか?
○テレビを見ている間は、外での遊びは減り、体を動かすこともありません。呼んでも返事はせず、コミュニケーションが減るのであれば問題です。
○その一方、テレビを通じて知識は増えるでしょうし、現実なら出来ない体験も可能です。番組の内容をネタにして親子で会話も出来るし、社会の仕組みも教えることが出来ます。要はテレビも使い方次第です。
○忙しいから、とテレビに子守はさせないように。時間や番組を決めて親子で一緒に楽しむようにしましょう。
【いじめ】 高石市医師会 映画「見えないから見えたもの」
○同医師会では、広報活動の一環として、上記映画を上映しました。全盲の盲学校の教師が、自身の生い立ちを綴った同名の本を映画にしたものです。
○視力障害のために壮絶なイジメにあいながら、盲学校を卒業し教職のかたわら、命の大切さ、生きることの意味を訴える内容(以上、府医ニュースより)。映画を見れなくても、同様の内容の講演会を各地でされておられ、ネットでも見れます。
○講演会を院長もネットで見ましたが、小学校、中学校で現在イジメにあっている生徒やその保護者に、是非見て欲しい内容です。詳しくは上記本をご覧下さい。
【アレルギー】 スズメバチによるアナフィラキシーショック
○スズメバチは秋に交尾の季節を迎え、攻撃的になります。最近、熊による被害が話題になっていますが、死亡者数は毎年ハチ刺し事故の方が多く、より危険です。ハチの毒針は産卵管が変化したもので、刺すのはメス(働きバチ)。
○過去に刺された経験があると、ハチ毒に対する抗体ができ、て二度目に刺された時にアナフィラキシーショックで亡くなる場合も。
○子ども時代に聞いた、アンモニア(おしっこ)が効くというのは真っ赤なうそ
 

かめくりトピックスNo.772 ~忘れ物が多い~ 2023年10月12日(木)

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【子育て】 忘れ物が多くて、困っています。
○子どもさんが忘れ物が多いからといって、親が一緒に準備したのでは、いつまでたっても忘れ物は治りません。
○「明日は何を準備すればいいのかな?」と聞いて、お子さんが自分で考えるようにしましょう。準備が出来たら親が一緒に確認しましょう。
○お子さんが自分で準備して、忘れ物がなくなったら褒めてあげて下さい。自信がつくとやがて一人で準備できるようになりますから。
【小児科】 特発性血小板減少性紫斑病とアレルギー性紫斑病
○出血のため、下肢(特に下腿)に赤いブツブツが見られ来院。診察後に紫斑病と診断すると結構驚かれます。
○紫斑病には大きく分けて二種類あります。一つは大きい紫斑、いわゆる“あおたん”が混ざる、血小板減少性紫斑病。この場合は虐待との鑑別が必要です。出血を止める作用のある血小板が減少します。
○もう一つは腹痛や関節痛を伴うこともある“アレルギー性紫斑病”。血管性紫斑病、アナフィラクトイド紫斑病ともいわれます。アレルギーよる血管炎が原因。
いずれも、症状や経過により、入院が必要になることもあります。
【皮膚科】 30歳代から見られる老人性白斑。
○老人性白斑は、紫外線や老化によって生じる、径数mm~1cmの円形脱色素斑で、体幹あるいは四肢に散在します。
○特にこれといった治療はなく、ステロイド剤の外用や紫外線照射も試されますが、効果は期待出来ません。あるからといって別に問題はなく、放置も可能です。気になるのであれば、カモフラージュのためのメイクも。
 

かめくりトピックスNo.771 ~奇声を発する~ 2023年10月5日(木)

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【子育て】 時々奇声を発して、困っています。
○まだ言葉を自由に使うことが出来ない段階では、自分の思うようにならない時に、奇声を発することにより、周りの大人の注意をひいたり、構ってもらおうとするようです。
○大人が一緒に遊んであげることにより、どんなことでつまずいているのか、どんなことでストレスを感じているのか、察知してあげて下さい。徐々に奇声を発することが無くなるでしょう。
【小児科・皮膚科】 赤ちゃんの頭に黄色いブツブツの塊?
○生後より、頭部の一部が禿げていて、しばらくして黄色いブツブツが出てきた、と相談を受けることがあります。皮脂腺が増殖してできる脂腺母斑です。成長とともに腫瘍に変化することがあるので、形成外科で切除が必要です。
○先天性の皮膚欠損症では、同じように禿げていても、黄色いブツブツは出てこず、変化はありません。ただし、皮膚が薄い分、感染を受けやすいので要注意です。
【感染症】 いろいろなウイルス感染症が流行しています。
○現在、新型コロナやインフルエンザA型以外にも、アデノウイルス感染症、ヒトメタニューモウイルス感染症、ヘルパンギーナなど、いろいろなウイルス感染症が目白押し。さらには細菌感染症の溶連菌感染症も流行中です。
○医師としては、患者さんの症状はもちろん、患者さんが通っている園や学校の流行状況などから、ある程度原因ウイルスを推定して検査をしています。
○口腔にしろ、鼻腔にしろ、幼い患者さんにとって検査は痛みを伴います。
検査時は出来るだけ動かない方が痛みは少ないので、ご協力をお願いします。
 

かめくりトピックスNo.770 ~診療時間の変更について~ 2023年9月28日(木)

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【お知らせ】10月1日からの診察時間の変更について(重要
○10月から診察時間帯を、発熱外来とその他の外来を分けさせて頂きます。

 ・発熱外来・乳児健診外来 午前19:00~10:00 午後3:00~4:00

 ・一般外来・乳児健診外来 午前10:00~12:00 午後4:00~6:00

 ・予防接種・乳児健診外来 午前10:00~11:30 午後4:00~5:30

 

◉以上、時間厳守でお願い致します。

◉上記はいずれも水曜日を除く平日の時間帯で、土曜日は午後の診察はありません。

◉一般外来には発熱外来や予防接種・乳児健診外来を除く小児科、皮膚科を含みます。

◉一般外来、予防接種・乳児健診外来に来院し、検温して38.0℃以上ある患者様は、一旦帰宅して頂き再度発熱外来にお越し頂くか、他院の発熱外来を受診してください。
そのためにも、受診前に必ず検温してから来院してください。

◉BCGは予約制で、接種は原則として第2と第4火曜日の午前11:00受付。

◉インフルエンザワクチンはネット予約で、2回目の接種の予約もご自身で願います。
なお、金額は中学生以下は1回3,000円、高校生以上は1回4,000円です。 

◉診察内容により診察時間、順番が前後する場合がありますので、ご了承ください。

◉特別な事情が無い限り、急な休診などの変更はアイチケットのアプリ通知でお知らせしておりますので、登録が未だのかたはお勧め致します。

 

かめくりトピックスNo.769 ~他人の物に手を出す~ 2023年9月21日(木)

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【子育て】 家のペットをいじめて、困っています。
自分よりも立場の弱いペットをいじめるのは、それなりの理由があるのでしょう。お子さんは、園や学校でいじめにあったり、家族に言えない不満があり、ストレスがたまっていませんか?
○ストレスを感じていないかお子さんに聞いてみて下さい。二人きりでお風呂に入った時など、話しやすい環境を整えてあげましょう。
【小児科・皮膚科】 みずいぼは何故できるの?治療は必要?
① 伝染性軟属腫(通称みずいぼ)は、皮膚のウイルス感染症で、皮膚に傷があると感染しやすいです。手の指の先端に“さかむけ”がある人は要注意。
② 治療は、専用のピンセットで摘除するか、お薬を飲んでもらいます。両者を併用する場合もありますが、保護者と相談させて頂いて方針を決めています。
③ 放置しても良いと思いますが、治るのに(以前は1~1年半)今は2~2年半かかると言われています。取らないとプールに入れない場合は、麻酔テープを貼って取ります。テープを貼らずに取ると、痛みで泣き叫んでひどく出血します。
【感染症】 インフルエンザとコロナの今夏の流行について
○現在インフルエンザA型患者数が全国で増加し、鶴見区も学級閉鎖に追い込まれています。新型コロナも徐々に増加しており、Wパンチの様相を呈しています。
沖縄では毎年夏にインフルエンザが流行していましたが、やはり今も他の都道府県と比較して、ダントツに患者数が多いようです。
○一説によると、今年はインフルエンザとコロナを同時に検出する検査キットが出回り、そのためにインフルエンザが検出された?とのこと。
○どちらにしても、マスクが緩和された今、マスクの復活もやむを得ないでしょう。
 

かめくりトピックスNo.768 ~他人の物に手を出す~ 2023年9月14日(木)

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【子育て】 他人の物に手を出して、困っています。
○自分の物と他人の物との区別がつかないと、他人の物に手を出し盗んだと誤解されます。まずは親も一緒にきちんと謝りましょう。
○そのうえで、他人もそれぞれ自分の物は大切であり、それがないと困ったり悲しい思いをする、と説明してあげて下さい。
○本人は借りたつもりでも、他人に「貸してね」という声かけが大事であり、出来たらほめてあげて下さい。
【小児科】 おちんちんが痛いと泣く場合の注意点
① おちんちんが赤く腫れあがったり、おちんちんの先端から黄緑色の膿が出ていると、亀頭包皮炎。汚い手で触り細菌感染を起こしたのです。抗生物質が必要。
② おしっこをする時だけ痛い場合は、尿路感染症(膀胱炎や尿道炎)。他の症状としては、頻尿や残尿感があります。
③ 陰嚢(お子さんは、よくおちんちんと表現)が腫れる場合、鼠経ヘルニア精索捻転などの疑いがあり、泌尿器科や小児外科の受診が必要です。
【皮膚科】 赤ちゃんに見られる白いアザは何ですか?
○脱色素性母斑でしょう。本来皮膚の色を出すメラニン色素が少ないため、皮膚が白く見えます。ほとんどが出生時、あるいは生後1か月までに現れます。
○普通は治癒しにくく外科的手術が必要ですが、後日“瘢痕”が残る可能性があるので、目立たなければ放置も可能です。
○他には、尋常性白斑(しろなまず)、部分的白皮症、結節性硬化症などがあり鑑別する必要があります。
 

かめくりトピックスNo.766 ~赤ちゃんの頭の変形~ 2023年8月31日(木)

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【子育て】 赤ちゃんの頭の変形を治すヘルメット療法
○赤ちゃんの頭の骨は、出生後数か月~約1年後に癒合して完成されますが、まれにそれが出生時から癒合して変形をきたす病気があります。
○そうではなく、寝ぐせ等により変形して、斜頭・短頭(絶壁頭)・長頭など見た目に気になる場合があります。最近、ヘルメットを赤ちゃんに着用して、その変形を矯正する方法があります。生後早期の6か月までに開始します。
○ヘルメット矯正療法は、見た目をよくするのはもちろん、変形による歯の嚙み合わせ異常などを予防します。保険適応外なので、自費診療となります。
【小児科】 夏風邪のヘルパンギーナは何回もかかるの?
○何回もかかります。その理由は、ヘルパンギーナのウイルスにはエコーウイルスや、多くの血清型を持つコクサッキーウイルスなどがあるから。
○ヘルパンギーナはのどが痛くなります。昔はルゴールと言う、なんとも言えない味のお薬をのどに塗ったものですが、近年は使うこともなくなっていました。
○ところが、耳鼻科の先生が最近、新型コロナウイルス感染症ののどにルゴールを塗る、「Bスポット療法(本来は塩化亜鉛)」として復活しているらしいです。
【アレルギー】 ナッツ類によるアナフィラキシーの増加
○一般的に、ナッツ類によるアナフィラキシーは、鶏卵、牛乳、小麦に次いで第4位でしたが、最近増加しており、2025年4月から表示義務食品に。
○海外でも増加傾向にあり、最も多いのはクルミで、カシューナッツ、マカダミアナッツ、ピスタチオの順に多いようです。
○日本小児アレルギー学会誌の報告によると、韓国では妊婦が(子どもの頭が良くなることを願って、脳に似た)クルミを食べる伝統があるとのことです。韓国では、クルミアレルギーが多い?少ない?が気になるところです。
 

かめくりトピックスNo.765 ~子どもがすぐに泣く⑤~ 2023年8月24日(木)

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【子育て】 子どもがすぐに泣いてしまうのが心配:その5.
○今まで泣かなかった子が、下に弟や妹が生まれたり、家庭内に何かが起こって子どもをかまえなくなり、急に泣き出すことがあります。
○この場合も、泣くことにより親の注意を引こうとして泣いています。手の空いている時間は、出来るだけ相手になってあげて、場合によってはギュッと抱きしめてあげましょう。
【小児科】 赤ちゃんが体をビクッとさせるのは大丈夫?
○小さな赤ちゃんは、近くで突然大きな音がした時や自分の体を突然動かされた時など、両手を広げてバンザイをしながら、体をビクっとさせることがあります。これは生まれて間がない赤ちゃんの正常な反応です。
○新米ママは、赤ちゃんがひきつけたと思って心配しますが、専門的にはこの反応をモロー反射と言います。通常生後4か月ごろまで見られ、自然に消失します。
神経質な赤ちゃんでもなく、まったく心配は要りません。
【アレルギー】 食べて治す経口耐性誘導法は昔からあったの?
○海外では、1911年(実に今から112年前)、「トウモロコシ蛋白を予め与えていると、トウモロコシのアレルギーは起こらない」、という論文がありました。
○また、「オボアルブミン(卵白アレルゲン)を、卵白2gに相当する量を与えていると、卵アレルギーは起こらない」、という論文もかなり以前にあるようです。
○それに、(以前にも記載したことがありますが)漆職人は、子どもが生まれると赤ちゃんの時から漆をなめさして、漆アレルギーを予防したそうです。
 

かめくりトピックスNo.763 ~子どもがすぐに泣く③~ 2023年8月3日(木)

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【子育て】 子どもがすぐに泣いてしまうのが心配:その3.
人一倍敏感なお子さんが、怖さや悲しみ、不安を感じてすぐに泣いてしまう場合。安心感が持てるように、優しく抱いてあげましょう。
○「いつも一緒にいるから大丈夫だよ」と、本人が納得するまで辛抱強く言い聞かせてあげると。安心して泣かなくなります。
【小児科】 予防接種後の過ごし方は、普段どおりで大丈夫?
○赤ちゃんが疲れているかもしれないので、寄り道せず早めに帰宅を。帰宅後は、普段どおりの生活をして、激しい運動は控えて下さい。
○お風呂は、接種後1時間たてば大丈夫。ただし、接種した場所はこすらないように注意して下さい。
副反応のチェックポイントは、①接種部位の発赤・腫れ(接種直後~)がないか? ②発熱(接種半日~1日後)は? ③発疹(接種直後~2週間後)は?
○ワクチンの種類によってそれぞれ副反応が異なるので、予防接種手帳で前もって確認しておきましょう。
【感染症】 新型コロナ感染症が増えてきました!
○先週、大阪府では定点当たり13人を超えましたが、西日本、特に佐賀県をトップに九州では軒並み定点当たり20人を超えています。
○院長も、7月30日(日)に都島休日急病診療所に出向しましたが、発熱の患者さんを検査すれば、ほとんどが新型コロナ陽性でした。最後に受診された若いママと10か月の赤ちゃんも共に陽性でした。
○2類感染症から5類感染症へシフトし、マスクの義務が緩和された時点で予測されていましたが、九州ではすでに警報級の状態です。今後ますます熱中症が増えると予想されるので、医療崩壊が心配です。
 

かめくりトピックスNo.762 ~子どもがすぐに泣く②~ 2023年7月27日(木)

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【子育て】 子どもがすぐに泣いてしまうのが心配:その2.
○親があまり子どもをかまわない場合、子どもは泣くことにより自分をかまってほしいと泣いて訴えます。甘えたいという子どもの気持ちの表れです。
○子どもをかまってあげて十分に甘えさせると、いつも親が見守ってくれていると安心して泣かなくなります(自立します)。
【小児科】 薬を空腹時にのませても大丈夫?
○一般的には、薬を飲むタイミングは食後が多いようです。でも、赤ちゃんは母乳やミルクを飲むと、そのまま眠ってしまうことが多くて困りませんか?
○その場合は、食後ではなくて哺乳直前の空腹時に飲ませましょう。お薬を確実に飲ませるためには、そのほうが確実ですね。
【感染症】 新型コロナの感染状況は今はどうなっているの?
○感染症法により、新型コロナが5類に移行し、これまでの「全数把握」から全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」になりました。当院も新型コロナを含め、感染症を報告する施設に指定されています。
○その報告によると、大阪府でも患者数は週毎に増加しており、第9波が来ているのは確実です。17日(祝)に都島休日急病診療所の担当でしたが、コロナ禍以来最高の患者数(内科はほとんど新型コロナ陽性)でした。
○鶴見区では、新型コロナとともに、インフルエンザA型が流行しており、生徒の欠席数が増え、小中学校での学年閉鎖や学級閉鎖が相次いでいます。
 

かめくりトピックスNo.761 ~子どもがすぐに泣く~ 2023年7月20日(木)

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【子育て】 子どもがすぐに泣いてしまうのが心配:その1.
○言葉でうまく表現できないので、泣いて訴える場合。それまでに泣くと家族が言いなりになり、わがままを許していたケースに見られます。
○泣いても解決にならないことがわかるまで、気持ちを聞いてあげ優しく説明をしましょう。あとは泣いても放っておきます。決して譲歩しないで下さい。
【小児科】 熱性痙攣の子に予防接種は大丈夫?
○以前は「ひきつけの発作が起こってから1年以内は接種禁忌」、となっていました。その場合、麻疹(はしか)など早期に接種を受けさせたいのに出来ません。
○その後、大阪府では予防接種禁忌対策委員会を作り、「6か月以上発作がなければ注意しながら接種してよい」という指針を出しました。
○現在、初めての発作の場合観察期間は長くても2~3か月が適当(主治医により短縮も可能)で、すでに熱性けいれんと診断がついていれば、保護者に十分説明の上すみやかに接種しても良い、となっています。
【感染症】 日本脳炎のワクチン接種時期は早い方がいい?
○日本脳炎は発熱、頭痛、嘔吐の他、意識障害やけいれんなどをきたし、致命率が多くて40%にもなる怖い病気です。回復したとしても後遺症が心配です。
豚がウイルスを保有し、コガタアカイエカという蚊を介して人に感染します。患者は西南日本に多く、豚のウイルス保有率が多い地域と一致します。
○夏休みに西南日本に帰省するお子さんは、早くワクチンを接種し抗体をつけましょう。大阪府下で養豚農家の近くに住む場合も、ワクチンを早めに! 3歳(0.5cc)から接種開始が一般的ですが、生後6か月(0.25cc)から接種も可。
 

かめくりトピックスNo.760 ~友達をたたいてしまう~ 2023年7月13日(木)

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【子育て】 友達をたたいてしまうのは何とかならない?
○運動の発達が進んでいて、言葉の発達がそれに追いついていない、また、一人で遊ぶより、他の子と一緒に遊びたいお子さんに見られます。
○親に叱られても、本人は何故叱られるのか理解出来ず、また繰り返します。親は叱るのに疲れて、お子さんは自信がなくなっていきます。
○お子さんの気持ちを理解し、他人との関わり方を根気よく教えてあげましょう。できたらお父さんに練習相手をしてもらうのが良いでしょう。
【小児科】 痙攣(ひきつけ)と振戦(ふるえ)の違いは?
○「ケイレンが心配です」、とお子さんを外来に連れてこられることがありますが、話を聴いてみるとシンセンであったことが少なくありません。
○どちらも発熱時によく見られますが、ケイレンなら意識が無く、「白目をむいて」います。また、手足をガクガク折りたたむ動作を繰り返す(間代性ケイレン)か、強く突っ張る(強直性ケイレン)はず。シンセンは単なるふるえです。
【感染症】 「感染性胃腸炎」と「嘔吐下痢症」は同じ?
○感染症の報告でいつも1位を占めているのが感染性胃腸炎。嘔吐下痢症もその一部。ほとんどがウイルス性で、一部が細菌性です。
○腹痛を伴うことも多く、何度か吐いてから下痢が続く傾向があります。水分が失われるので、脱水に要注意! 経口補液剤も最近はおいしいリンゴ味もあり。
○赤ちゃんの乳児嘔吐下痢症は白色下痢便が特徴ですが、持参された白色便を調べると、最近はロタウイルスではなくてアデノウイルスも多いようです。
 

かめくりトピックスNo.759 ~友達に噛みつく~ 2023年7月6日(木)

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【子育て】 友達に噛みつくのが心配です。
○相手に何かをされると嫌な時、それを言葉でうまく表現できない場合に、手っ取り早く噛みつくようです。
○お子さんの様子を見ていて、言いたいことを代弁してあげるといいでしょう。自分で表現出来るようになるまで、時間がかかるかもしれませんが、待ちましょう。
【小児科】 「周期性嘔吐症」、別名「自家中毒症」とは?
○他にも、「アセトン血性嘔吐症」や「ケトン血性嘔吐症」と言うことも。2~10歳のお子さんが、腹痛を伴う嘔吐発作を繰り返しぐったりします。
○原因は、精神的な不安が引き金になることが多いと言われています。例えば、仲の良い友達が、突然引っ越して精神的なショックを受けた時など。
○発作のごく初期なら、糖分の多い水分をっとて安静にすると軽快しますが、一線を超えると無理。脈が速くなり、手足が冷たくなって、顔色が悪くなると点滴が必要です。急いで小児科を受診して下さい。
【感染症】 夏風邪の「ヘルパンギーナ」とは?
コクサッキーAウイルスによる感染症で、何種類もあるので、何回もかかります。3~5日続く39℃以上の高熱や、のどのかなり強い痛みが特徴。のどの奥を覗くと、ブツブツ(小さい水疱)が何個か横に並んでいます。
○ヘルプ(這う)とアンギーナ(のどの炎症)で、ヘルパンギーナ。つまり、のどが炎症を起こし、小さい水疱が這うように並びます。
○先週号の「プール熱」同様、強いのどの痛みのため食事がのどを通りません。脱水にならないよう水分補給し、のど越しのよい食べ物をあげて下さい。
 

かめくりトピックスNo.758 ~指しゃぶりをやめない~ 2023年6月29日(木)

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【子育て】 いつまでも指しゃぶりをやめない。
寝る時に見られる場合、指をしゃぶっている間に落ち着いてきて眠くなります。→添い寝をしたり、お話をしてあげると良いでしょう。
昼間にもみられる場合、指をしゃぶって退屈や寂しさをを紛らせています。→話を聞いてあげたり、遊び相手になってあげたりすると良いでしょう。
○手を押さえつけたりするとなかなか寝つけなかったり、以前は辛子を塗ったりしましたが効き目もないようです。
【小児科】 歯の生える時期や、生える順序の問題
○医学部では歯についての教育は受けませんので、歯についての知識はありません。でも、小児科医における健診では、よく質問をうけます。
○後期乳児健診では、「まだ歯が生えないのですが」という質問。必ず生えてくるので心配は無用。それと歯の生える順番ですが、気にしないで下さい。
○「歯のすき間が空いているのですが」という質問。乳歯にすき間が無いと、それが抜けて永久歯が生える時に、歯が重なって抜歯が必要になるかも。
【感染症】 夏風邪のプール熱(咽頭結膜熱)とは?
アデノウイルスによる感染症で、プール以外でもうつります。のど(咽頭)が赤く腫れ、目の結膜が炎症を起こし、39℃以上の熱が出ます。
○他には頭痛や筋肉痛、吐き気が見られることがあります。高熱は3~5日は続くでしょう。のどに白い膿のようなものが見られることもあります。
○のどが痛くて食べられなくなることも。水分を補給し、体を休ませて、熱が下がるのを待ちましょう。
 

かめくりトピックスNo.757 ~母乳のやめ時は?~ 2023年6月22日(木)

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【子育て】 母乳はいつ頃やめるべきでしょうか?
○母乳が問題になるのは、いつまでも吸い続けていると、母乳以外のミルクや離乳食をうけつけなくなること。
○以前、母乳を長く続けていると甘えん坊になる、とよく言われていましたが、今はそれも言われなくなりました。1歳をメドにするとよいでしょう。
○ただし、ミルクを飲み離乳食をよく食べているなら、1歳を多少過ぎても問題ありません。海外では結構遅くまで母乳を続けているようです。
【小児科】 いつまでも(微)熱が続く心因性発熱とは?
○熱が下がらない、と小児科の外来に連れてこられるのは、ほとんどが小学生。
熱以外には、鼻水や咳、下痢や嘔吐もなく、ケロっとしていて重症感はありません。検査をしても異常はなく、薬を飲んでも熱は下がりません。
○この場合、心因性発熱という診断がつきます。不登校と同じと考えても良いでしょう。学校に対する心の反応が(微)熱として現れるようです。心理テストで原因を探るのも一つの方法です。
【感染症】 ウイルスのタイプによって症状が異なる手足口病
○手足口病というちょっと変わった名前のウイルス感染症。文字通り手と足(米粒様の発疹)と口(小さな口内炎)に病変があります。
○従来のエコーウイルスコクサッキーウイルスA16なら、手の掌と足の裏に発疹があり、口の中に口内炎ができ、発熱はあまりみません。
○一方、2,3年前から流行しているコクサッキーウイルスA6なら、手と足の甲に発疹があり、口の外にも発疹ができ、高熱を認める場合が多いようです。
 

かめくりトピックスNo.756 ~いわゆる反抗期~ 2023年6月15日(木)

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【子育て】 親の言うことを聞かなくなったのが心配です。
○いわゆる反抗期。2~3歳になると、自分の意思を通そうとします。自分で出来ることが増えて、なんでも自分でしたくなる時期ですね。
○わがままにならないか、の心配は無用です。親が自分を見守ってくれているという、安心感があるからこその反抗です。
○むしろこの年齢での反抗期がない方が心配です。親の言うことを聞いて我慢していると、いつか爆発し、後々大きな反抗として現れることも。
【小児科】 水銀体温計と電子体温計との違いとは?
○従来、検温というと水銀体温計で測定していましたが、ご存じの様に水銀による弊害が指摘され、現在は電子体温計を使っています。
○電子体温計には実測式と予測式があり、予測式は実際より少し高めに測定されることが多いようです。保健センターでの予防接種では、電子体温計で37.5℃を超えた場合に水銀体温計で再測定すると、ほとんど37.4℃以下でした。
【感染症】 鶴見区でインフルエンザA型が流行しています。
○前号でも触れましたが、現在鶴見区内でインフルエンザA型が、局地的に流行しています。某小学校では先週より、学級閉鎖や学年閉鎖が相次いでいます。
○その他、RSウイルスやアデノウイルス感染症、手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)などのウイルス感染症、溶連菌感染症などに要注意。
 

かめくりトピックスNo.755 ~動作がゆっくり~ 2023年6月8日(木)

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【子育て】 何事も動作がゆっくりなのが心配です。
○親がてきぱき行動する人であればあるほど、お子さんの行動が気になるもの。学校でも友達についていけず仲間外れにされて、ひきこもるケースも出てきます。
○ついイライラして、「早くしなさい」とか、「何をやっているの」と言ってしまいがちになります。これは禁句で、かえって失敗して余計に時間がかかります。
○ゆっくりやっても、確実にこなせることが大事。それが長所になって、自信にもなってきますので、長い目で見守りましょう。
【小児科】 RS、アデノ、溶連菌感染症が流行しています。
○RSウイルス感染症は0~1歳に多く、高熱や咳があり、問題になるのは細気管支炎や肺炎を合併し、呼吸が苦しくなり入院に至ること。
○アデノウイルス感染症では高熱、咽頭痛、結膜炎(結膜充血・流涙・眼脂)があり、眼脂を介しての感染に要注意。結膜炎がない場合も。
○溶連菌感染症になると、高熱、咽頭痛、時に発疹があり、舌を見ると苺状の赤いブツブツ(苺舌)を認めます。腎炎の合併が怖いので、尿検査が必要です。
【感染症】 若者に広がる性感染症(梅毒)について
○欧米でもここ10年増加しています。国立感染症研究所によると、男性では20~50代、女性でも20~30代が多くを占め、40代以上も確認されています。
○3週間の潜伏期間の後、性器や口に硬いしこりができるものの、自然に消えます。3か月後には、手のひらや足、全身に赤い発疹が出現。
○しこりや発疹には痛みや痒みがなく、気づかずに放置すればその間に感染した人の粘膜や皮膚と接触して拡がります。母親がかかれば、胎児にも感染します。
 

かめくりトピックスNo.754 ~すぐにわかる嘘をつく~ 2023年6月1日(木)

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【子育て】 すぐにわかる嘘をつくのが心配です。
○想像力の豊かなお子さんは、現実と空想や願望の区別がつかなくなる場合があります。自分でも嘘をついている意識はないと思われます。
○発達途上でよくみられることですし、成長とともに消えていくでしょう。親が神経質になって問い詰めたりすると、かえってよくありません。
○嘘をついた時、お子さんの話をよく聞いてあげて下さい。どうして嘘をついたのか、親が理解してあげましょう。
【小児科】 痙攣(けいれん)についてのいろいろ
① 痙攣とよく間違われるのが「振戦(しんせん)」、いわゆるフルエです。痙攣は白目をむいて意識がありませんが、振戦は意識があり返事もします。
② 生後6か月~5歳に多いのは、発熱時に認めるいわゆる「熱性けいれん」。これはそれ程心配いりませんが、「髄膜炎」や「急性脳症」は見逃すと大変です。
③ 昔は、ひきつけたら舌を咬まないように「何かを咥えさせろ」と言われたものです。今は、舌を咬むことはなく「咥えさせるのは却って危険」と言われており、顔を横に向けて静かに寝かせておきます。刺激は発作を長引かせます。
【皮膚科】 脂漏性角化症(老人性疣贅)について
① 皮膚の老化現象の一種で、中年以降にできます。一見、黒褐色の隆起性腫瘤で、悪性を心配するのも無理ありませんが、通常は大丈夫。顔面や頭部に多いようです。
② 感染を起こして、周囲が赤くなることがありますが、抗菌剤が必要です。また、ヒゲを剃る時に出血するなど、支障があれば切除を考慮しましょう。
③ 小さい疣贅や色素斑が、短期間に多発した時は要注意。内臓の悪性腫瘍を表わす兆候(デルマドローム)かもしれません。
 

かめくりトピックスNo.753 ~片言しか話さない~ 2023年5月25日(木)

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【子育て】 二歳で片言しか話さないので心配です。
〇 二歳になると普通二語文が話せます。言葉の遅れがあると自閉の心配がありますが、親の言葉が理解できていればそれほど問題はないでしょう。
○言葉を口に出すためには他人とのかかわりが必要ですが、親としては出来るだけお子さんの遊び相手になってあげて下さい。ままごとが良いでしょう。
○その時にお子さんの言葉を最後まで聞いてあげて下さい。お子さんが言い淀んでも、決して言葉をさえぎることがないように気を付けましょう。
【小児科】 熱って下げる必要があるのでしょうか?
○昔聞いた話ですが、「発熱のためお子さんを救急病院に連れて行って、解熱剤を希望したが当直の先生が処方してくれずにけんかになった」というのです。
○発熱は余程の高熱(例えば41℃以上)がない限り、解熱剤が必要なケースは少ないのです。なぜなら、本人が発熱してウイルスの働きを弱めているから。
○解熱剤を使って熱を下げると、ウイルスが元気になって発熱が長引きます。ただし、ぐったりした場合は、体力を消耗するので38℃でも使用を勧めています。
【ワクチン】 薬剤使用中のワクチン接種への影響
①ワクチン接種のときに、「抗生剤咳止めなどの風邪薬を使っていますが、大丈夫?」という質問を時々受けますが、とくに制限はありません。
② しかし、鎮痛解熱剤を使っていると、ワクチンの副反応で発熱してもわからなくなるし、効果が減弱するという海外での報告があり、お勧めできません。
③ また、ステロイド剤や免疫抑制剤の使用は、ワクチン接種時だけでなく、接種の前後でも注意が必要ですし、それらの使用が必要になった病気も気がかりです。
 

かめくりトピックスNo.752 ~野菜嫌いで偏食~ 2023年5月18日(木)

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【子育て】 野菜嫌いで偏食が激しいので心配です。
○お子さんが幼い時期は、一般的に柔らかいものが好きで、硬いものなど舌触りの悪いものを嫌がります。野菜にとろみをきかせたり、好きなお肉や卵で包んだりするのもいいでしょう。また、野菜炒めをカレー味にするのも一方です
○大きいお子さんには、「これを食べると綺麗になるよ、強くなるよ」とか、「栄養が行き届いて、美しい髪が生えるよ」と言ってもいいのでは?
【小児科】 成長曲線の活用でわかるいろいろな病気
○年齢ごとの身長や体重を記録してグラフにつける「成長曲線」が、学校の健康診断に導入されています。生徒の中で自分がどの位置にあるのかがわかる他、成長ホルモン分泌不全があれば成長ホルモンの注射で身長が伸びます。
思春期早発症は、成長が早く止まってしまうため、大人になった時の身長が低くなります。この場合は薬で性腺刺激ホルモンを抑制します。
○個人の体質など、病気が原因ではなく、思春期が遅れる思春期遅発症もありますが、病気が隠れている場合もあるので要注意です。
【皮膚科】 マラセチアによる真菌感染症
○マラセチアは真菌(カビ)の一種。水虫菌やカンジダの仲間で、格闘技選手の皮膚から見つかるカビとして知られていますが、アトピー性皮膚炎患者の皮膚からも高頻度に見つかっています。
○また、多くの大人のアトピー性皮膚炎患者では、マラセチアアレルギーがあり、ハウスダスト、スギ花粉、ダニに次ぐ陽性率(82.4%)です。
○マラセチアの治療には、水虫菌やカンジダ同様、抗真菌剤を塗る必要がありますので、皮膚の湿疹が真菌による感染症かな?と思ったら、検査をお勧めします。
 

かめくりトピックスNo.751 ~治らない指しゃぶり~ 2023年5月4日(木)&11日(木)合併号

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【子育て】いつまでたっても治らない指しゃぶり
①寝る時だけの場合→甘えられない不安からとは関係なく、自分で自分を落ち着かせています。添い寝をしたり、お話をして寝かしつけてあげて下さい。
②昼間にもみられる場合→退屈で手持ち無沙汰を感じています。楽しいことをして、気がまぎれるようにしてあげて下さい。
③寂しい時にする場合→お母さんに甘えたいのに、気持ちを表せません。時間を見つけて、出来るだけ相手をしてあげて下さい。
【皮膚科】これから暑くなると増加する「汗疱」
○手掌や指の側面に好発する小さい水疱の集まり。多汗症の方や、ご飯を手づかみする赤ちゃんによく見かけます。時に赤みを帯び、痒みを訴えます。
○お子さんが砂場で遊んでいて発症した場合、砂に含まれる金属(ニッケル、コバルト)が汗をかいた手について、アレルギーを起こしたと思われます。
○また、チョコレートやコーヒーには金属(ニッケル)が含まれており、それらを多く飲食して汗をかくと発症します。また、赤ちゃんに母乳をあげると母乳から分泌され、赤ちゃんの手に汗疱が見られる時があります。
○その他、ヒジキ、ホタテ、アサリにはクロムが、また、ヘーゼルナッツ、クルミ、アーモンドにはマンガンが含まれます。
【アレルギー】カモガヤ花粉による夏の花粉症に要注意!
○カモガヤはイネ科を代表する雑草です。特にこの2~3年、アレルギー患者さんの血液検査をしていて、カモガヤ花粉症が増加しているのを実感します。
○昨年の6月に鶴見緑地の周辺道路を散歩していて、カモガヤがたくさんの花粉をつけて生い茂っているのを見つけ、スマホで撮影しました。近隣にお住まいの方はご注意下さい。
 

かめくりトピックスNo.750 ~便秘の食事療法~ 2023年4月27日(木)

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【子育て】便秘の食事療法~腸管に刺激を与える食品を!
○便秘の食事療法は、偏食や繊維性食品不足を改善する、多種類の食品にする、嚙む習慣をつける、などが主体になります。食品としては以下に記載する食品を。

①腸管の蠕動運動を刺激する食品→牛乳、ミカン等の柑橘類果汁、バター。
②腸管の働きを高め、便量を多くする食品→いも類、茸類、海藻類、豆類。
③腸管内で発酵しやすい糖類を含む食品→ヨーグルト、ビフィズス飲料など。
【皮膚科】自然治癒が期待できる「光沢苔癬」
○表面平滑で、光沢をもつ針の頭の大きさの丘疹が多数集まっています。男子に多く、陰茎、亀頭に好発し、四肢にも多く見られます。痒みはありません。
○ステロイド含有テープ、ステロイド軟膏の密封療法が有効なこともあるので、試しても良いでしょう。
【アレルギー】マダニ・動物感作と食物アレルギー
○マダニに咬まれたあと、牛・豚・鹿・羊などの獣肉(鶏は除く)を食べるとアレルギーを起こすことがありますが、ほとんどが血液型がA型またはO型の人。
○猫を飼育している人が豚肉を食べて、アレルギーを発症することがありますが、多くは腹痛から始まることが多いようです。
○鳥(最も多いのはセキセイインコ)を飼育している大人の女性が、卵(特に生の卵黄)を食べてアレルギーを起こすことがあります。
 

かめくりトピックスNo.749 ~みんなと遊ばない~ 2023年4月20日(木)

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【子育て】幼稚園でみんなと遊ばないのが心配です。
○性格がおとなしくて何事にも消極的、それとも内弁慶で頑固なのでしょう。幼稚園の先生やお友達との相性や、何か嫌なことがあって傷ついたことがなかったか、本人や園に確かめるとよいでしょう。
○みんなと遊ばなくても登園が出来ているなら、様子をみるのも方法です。何かのきっかけがあれば遊び始めると思われるので、見守ってあげて下さい。
○園でのきっかけ作りが難しいなら、家や近所で幼稚園の友達をさそって、遊ぶ機会を設けてみるのはいかが?自信がついて遊べるようになるかも。
【皮膚科】発熱して紅斑ができる「伝染性単核症」
○EBウイルスの感染症。1~7日の潜伏期を経て、発熱してしばらくすると体にこまかい紅斑ができます。頸部リンパ節も腫れます。
○血液検査をすると異型リンパ球が増え(10%以上)、EBウイルス抗体価が増加します。診断を誤ると、抗生剤の種類によっては薬疹が生じるので要注意。
【アレルギー】乳幼児に即時型で発症する魚卵アレルギー
○イクラアレルギーが魚卵アレルギーの95%を占め、タラコアレルギー、シシャモの魚卵アレルギーが少数見られます。最近、海外ではキャビアアレルギーの報告が見られるようになりました。
【舌下免疫】スギ花粉によるアレルギー性鼻炎には6月から。
○今年は希望者が多いので、初期療法として内服する薬の量が不足しているようです。希望される方は6月早々には来院して下さい!
 

かめくりトピックスNo.748 ~同じ動作を繰り返す~ 2023年4月13日(木)

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【子育て】同じ動作を繰り返し続けており、心配です。
○脅迫神経症という、神経症の一種。手を洗ってもきれいにならないとか、お辞儀をしなければいけないという脅迫観念が、同じ動作を繰り返させます。
○背景には本人にも理解できない不安があり、おかしいとは思っていても同じ動作を繰り返します。
引っ越しや転校の後に起こることが多く、新しい環境や友達と和むのに時間がかかり、それが不安を生んで起こります。専門医の受診が必要です。
【皮膚科】皮膚の老化現象で生じる「老人性疣贅」
○中年以降に顔、頭、躯幹、時には四肢にも好発します。黒褐色の半球状または扁平状に隆起した腫瘤で、表面は疣状または平滑です。
○感染を起こすと痛みや周囲の発赤をきたします。大きさはクルミ大から子どもの手拳大になることもあり、髭剃り時に出血することもあり要注意。
【アレルギー】魚介類摂取後のアレルギー症状の鑑別
○魚介類を食べた後にアレルギー様症状が出た場合、アニサキスアレルギーヒスタミン中毒との鑑別が必要です。
○アニサキスとは、魚やイカに寄生する寄生虫。このアニサキスが寄生した魚を食べて蕁麻疹や消化器症状、さらにアナフィラキシーを見ることがあります。
生の赤身魚を常温で放置すると、ヒスタミンの量が増えて、それを食べることによりアレルギーが起こることがあります。
【ワクチン】四種混合の1期1回目接種は生後2か月から。
 

かめくりトピックスNo.747 ~夜中に寝ぼける子~ 2023年4月6日(木)

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【子育て】夜中に寝ぼけて歩きまわり、心配です。
○ふつう睡眠後1~3時間にみられます。目はうつろで、部屋の中を目的もなく歩き回ります。夜驚症の場合は、大声をあげたり、激しく体を動かします。
○朝起きた時には、まったく覚えていないのが特徴です。原因としては心因的なストレスなどが考えられますが、時期がくれば自然におさまってきますので、治療は要りません。
【皮膚科】イボが帯状に並ぶ「表皮母斑」
生下時より、時には生後まもなく発症。体の片側に帯状に並ぶことが多く、体幹部では肋間神経に沿って、また四肢では長軸方向に並びます。
○痒みを伴うことがあるので、その場合は痒みをおさえる治療をします。根本的には切除またはイボを削る処置をします。
【アレルギー】豆腐や納豆が食べれても豆乳に要注意
○大豆アレルギーがあるのに豆腐や納豆を食べて平気でも、豆乳でアレルギーを起こしやすいので要注意。時にはアナフィラキシーを起こす場合もあります。
○学童期以降に発症する大豆アレルギーは、豆乳摂取によるものが多いようです。
○冬の花粉症として知られる、カバノキ科のハンノキ・シラカンバ花粉症の方は豆乳アレルギーに注意が必要です。
【ワクチン】4月からBCGは医療機関でのみ実施します。
○今まで、区の保健福祉センターで実施されてきたBCG集団接種は、3月をもって終了しています。当院でも予約を受け付けています。
 

かめくりトピックスNo.746 ~おとなし過ぎる子~ 2023年3月30日(木)

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【子育て】おとなし過ぎて、はっきりしないのですが?
○おとなしいのは親にとって楽ですが、自己主張も必要です。親の察し過ぎ、かまいすぎ、叱り過ぎということはありませんか?じれったくなっても本人からの要求を待って、要求があればできるだけ受け入れてあげて下さい。
○もし、お子さんが自分の気持ちを言い表せないでいる時は、その気持ちを察して言葉で言いかえてあげましょう。
【皮膚科】学童の顔に好発する「顔面単純性粃糠疹」
○顔に境界のはっきりした、淡い脱色素斑が数個発生します。表面にフケ様の鱗屑が付き、痒みはありません。アトピー素因のある人に多くみられます。
思春期に自然治癒する傾向がありますが、白癬(水虫)やカンジダ症などの真菌感染症との鑑別が必要な場合もあります。
【アレルギー】乳幼児期に注意すべきアレルギー
○魚卵類(イクラ、タラコ)は最近、乳児早期の原因食物としての報告が増加しており、1、2歳での初めてのアレルギーの原因食物としては第2位です。
○また、ナッツ類の増加も報告されており、クルミは全年齢での順位がピーナッツを抜き、鶏卵、牛乳、小麦に次ぎ第4位。そして、原因食物別ショック発生率が最も高いのがカシューナッツです。
【ワクチン】4月からBCGは医療機関でのみ実施します。
○今まで、区の保健福祉センターで実施されてきたBCG集団接種は、3月をもって終了となります。
 

かめくりトピックス特別号 ~帯状疱疹の予防~

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【帯状疱疹とは】 体の皮膚の一部に痛みや発疹が現れます。
○上半身や顔、頭など体の一部にピリピリという痛みを感じて、しばらくするとその部分に赤い発疹が現れます。痛さは夜も眠れなくなる場合も。
○数日経過して発疹に黒いかさぶたができて治りますが、その後帯状疱疹後神経痛という痛みが続き、3か月以上あるいは数年にも及ぶ場合もあります。
○帯状疱疹が目に現れるとめまい、耳に現れると耳鳴りが起こることもあり、重症化すると視力低下や失明、顔面神経麻痺などの後遺症が残ることがあります。
【原因は?】 体に残った「水ぼうそうウイルス」が原因
○子どものときにかかった水ぼうそうのウイルスが、体の神経節という場所に多くは数十年潜伏しています。そして老化など免疫機能低下により発症します。
○50歳代から発症率が高くなり、80歳までには約3人に1人が発症すると言われています。
発症の引き金は、疲れ、寝不足、ストレスなど。また、糖尿病や発がんなど、免疫力が低下する病気が原因になることもあります。
【予防は?】 予防効果の高いワクチン(要予約)があります。
○50歳以上が対象のワクチンがあります。その予防効果は50歳以上で97%、70歳以上でも90%です。筋肉注射を2か月の間隔をあけて2回打ちます。
○副反応の内容を理解し、接種の同意を得る必要があります。筋肉注射ですので、それなりの痛みはあります。その他発赤や腫れなど。高度の発熱は0.3%です。
○2回の接種が必要で、2か月の間隔で打ちますが、2か月を超えた場合でも6か月後までに受けてください。
 

かめくりトピックスNo.745 ~遊んだ後の片付け~ 2023年3月23日(木)

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【子育て】親の顔を見ず、視線が合わないのですが?
○赤ちゃんがおとなしくていい子だと、親も構わなくなります。すると、赤ちゃんも相手してもらうのを要求せず、親の顔を見ず、視線も合わさなくなります。
○こんな場合は短い時間でよいので、簡単な遊びをしたりくすぐったりして、お子さんが声を出してよく笑うようにしましょう。また「おいしいねなどの声掛けも。
○上記のようなかかわりをしても変化がなければ、自閉症が心配ですので、専門機関への受診をお勧めすします。
【皮膚科】爪甲剥離症に潜む甲状腺機能亢進症
○爪の異常としては、縦に黒線が入ったり(黒色線条①)、横に溝ができたり(爪甲横溝②)、スプーン状に反ったり(匙状爪③)、爪が剥がれたり(爪甲剥離症④)します。
○原因として多いのは、①は黒子(ほくろ)、②は他の爪による刺激、③は鉄欠乏性貧血、④は多汗症になります。④はまた、甲状腺機能亢進症という病気も原因に。
【ワクチン】海外では男性も子宮頸がんワクチン定期接種
○子宮頸がんワクチンは、わが国では若い女性を対象に2013年に定期接種となりましたが、副反応問題のためすぐに積極的な接種勧奨を差し控えました。
○そのだめ、わが国では子宮頸がんワクチンの接種率が、子宮がん検診の受診率同様に低く、子宮頸がんが増加しています。WHOも日本の状況を懸念しています。
○海外の先進諸国では、以前から若い女性のワクチン定期接種を行っていましたが、最近は男性も定期接種の対象になっています。一方、わが国はまだ任意接種です。
○男性がこのワクチンを接種することにより、大切なパートナーの発がんを予防するだけでなく、自身の発がん(中咽頭がん・陰茎がん・肛門がん)も予防するので、接種はとても重要です。男女ともに早い接種ほど有効です。
 

かめくりトピックスNo.744 ~遊んだ後の片付け~ 2023年3月16日(木)

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【子育て】遊んだ後の後片付けをしないのですが?
○お母さんがいつも先に片づけていませんか?逆に、口でガミガミ言っていませんか?お母さんが一緒になって、後片付けを遊びにしてしまいましょう。
○1歳代はお母さんの真似をして片付けます。2歳代は言葉を理解できるので説明して。3歳代は決められた時間に決められた場所に戻すルール付けを。
○また、子どもさんが自分で後片付けができるように、入れやすい棚や箱を工夫してあげて下さい。
【小児科】ホウ酸団子による急性薬物中毒に注意を。
○ホウ酸は医薬品や化粧品の防腐剤として、他にゴキブリやシロアリの駆除に利用されます。致死量は乳児で2~3g、幼児で5~6g。
○嘔吐下痢、腹痛や皮疹が出現し、脱水、循環不全、尿細管壊死が死因になります。ホウ酸含有水でミルクを作って生後24日の新生児に飲ませて中毒を起こし、腹膜透析をして助かった例もありますが、重症例には血液透析をすることも。
【ワクチン】インフルエンザワクチン接種後の色素脱失
○インフルエンザワクチンの接種後に、発赤や腫れなどの局所反応が改善した後、接種部位に色素脱失が起こった、という2例の報告がありました。
○1例は4歳女児。無治療でワクチン接種後9か月に改善。もう1例は5歳女児。こちらは無治療で接種後3か月現在経過観察中。
○ワクチンの添付文書には副反応として、色素脱失の注意書きはなく、過去に論文としての報告もないとのこと、おそらく本邦初めての報告と思われます。
 

かめくりトピックスNo.743 ~マスクをはずせるか?~ 2023年3月9日(木)

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【感染症】清潔好きの日本人はマスクをはずせるか?
○新型コロナが流行してマスクを励行しても、海外ではなかなか思うようにいかず苦労していました。一方、わが国では13日よりマスク規制が解除になりますが、日本人ははたしてマスクをはずすでしょうか?
○乳幼児期に色々なばい菌(細菌やウイルス)に触れるほうが、早く抵抗力がついて免疫が強くなります。私達は(新型コロナウイルスを恐れて)あまりにも消毒を励行するあまり、免疫力が落ちないか心配になります。
【小児科】耳を動かす能力って遺伝で決まるの?
○あなたは耳を動かすことが出来ますか?昔、これに関する遺伝について真剣に調査をした人達がいますが、見解が分かれています。
○一つは1951年の荷宮氏の調査で、耳を動かすことの出来る人は対象の6.3%で、優性遺伝が考えられたというもの。
○一方、1950年の日比野氏の調査では、耳を動かすことの出来た子どもの両親は耳を動かすことが出来ない人ばかりで、優性遺伝は考えにくいという結果でした
【皮膚科】マスクで悪化する口囲皮膚炎
○子どもさんの口の周囲が荒れている原因は、ほとんどがヨダレ。カンジダが証明されることがあるので、ステロイド軟膏で悪化している場合は塗るのを中止することが必要です。
○一方、大人の場合、今まではコロナを恐れて、これからは花粉症を恐れて、マスクをするので、どうしても口の周囲が蒸れて皮膚炎を起こします。
【お知らせ】保健センターでのBCG接種は3月で終了。
 

かめくりトピックスNo.742 ~風邪のときの入浴は?~ 2023年3月2日(木)

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【子育て】風邪をひくとお風呂には入れないの?
○外来でよく聞かれるのは「先生、風邪をひくとお風呂には入れないんですか?」です。「私にはわかりません」と答えるお医者さんはいないと思います。
○「咳が出ているから」、「鼻水が出ているから」、だけでは入浴ができないという根拠にはなりません
○ただし、入浴はかなりのエネルギーを消費します。そのため入浴後にしんどくなる場合もあるでしょう。特に高熱が出ている場合の入浴は控えましょう。
【小児科】髪の毛などを抜く「抜毛症」と胃石
○髪の毛や、まゆ毛、まつ毛を自分で抜く場合があります。心理的、精神的な原因で起こります。時には髪の毛がほとんど無くなったためかつらを買い与えたところ、その毛まで抜いてしまったという話もあります。
○一部には、抜いた髪の毛を飲み込んで、胃の中で髪の毛が消化できずに、大きな毛玉から硬い石の様になることがあります。それを胃石と呼びます。
○内視鏡的摘出や外科療法もありますが、最近コカ・コーラを注入して溶かすコカ・コーラ療法というものが話題を呼んでいます。
【皮膚科】いぼが並んだように見えるアザの「表皮母斑」
○生下時より、ときに小児期に発生。灰褐色~黄褐色で、いぼが並んだように見えます。体幹では肋間神経に一致して並び、四肢では長軸方向に並びます。
○もし痒みがあり、掻き破って湿疹になった場合には、かゆみ止めなどの対症療法。液体窒素による凍結療法もありますが、広範囲の場合は切除縫合を。
【ワクチン】3/3(金)6か月~4歳児3回目のコロナワクチン
 

かめくりトピックスNo.741 ~~ 2023年2月23日(木)

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【子育て】心配のない赤ちゃんの「新生児脱毛」
○一部の赤ちゃんは生後2~3週間後、たくさん毛が抜けて髪の毛が薄くなることがありますが心配いりません(新生児生理的脱毛)。
○それとは別に仰向けに寝ていると、枕に当たる後頭部の髪の毛が薄くなりハゲた様になる「新生児後頭部脱毛」があります。これも全く心配いりません。
○病気としては、頭の脂漏性湿疹で髪の毛が抜ける場合があります。生後3か月頃までには自然に治りますので、特別な治療は必要ありません。
【小児科】ケイレンを誘発する風邪薬に注意しましょう!
○昔よく処方していた第一世代の抗ヒスタミン剤は、(特に赤ちゃんの)ケイレンを誘発する可能性があり、だんだん処方されなくなりました。
○それに代わって処方される第二世代の抗ヒスタミン剤も、(ケイレンの誘発を避けるため)生後6か月以上が対象です。内科や耳鼻科の先生には、未だに第一世代の抗ヒスタミン剤を処方されておられる方もおられますので、注意が必要です。
○海外では市販の(抗ヒスタミン剤入り)風邪薬を、2歳未満の内服を以前から禁じている国もあります。
【皮膚科】熱傷(ヤケド)Ⅱ度の水疱は破らないの?
○ヤケドをして水疱ができると熱傷Ⅱ度。水疱が破れていると処置しますが、破れていない場合水疱を温存する意見と、処置する意見に分かれます。当院では(感染を起こさないように)水疱膜を残し、内用液を吸引します。
○ヤケドした当初は水疱が出来ていなくても、2~3日後に水疱ができることがありますので、ヤケドした当日には出来るだけ受診されることをお勧めします。
 

かめくりトピックスNo.740 ~筋ジストロフィー~ 2023年2月16日(木)

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【子育て】歩き始めなどの発達が遅れる「筋ジストロフィー」
○デュシェンヌ型筋ジストロフィーは、骨格筋の壊死が起こり、筋力低下が進行します。幼児期に歩行異常・つまずきや転倒・立ち上がり困難・ふくらはぎが固いなどの症状があり、10歳を過ぎると自立歩行が困難になります。
○1歳半検診では、「伝い歩き」から「独り歩き」まで半年以上あいていたり、「独り歩き」が遅れていると要注意です。
○幼児期の症状としては、下腿肥大・動揺性歩行、階段の昇り降りで手すりを使う、ジャンプができない、起立時両手両足を踏ん張る、などが見られます。このような症状があれば、血液検査で確認します。
【小児科】百日咳の再流行に注意しましょう。
○中国浙江省でCOVID-19パンデミック中の2020年の調査で、百日咳の罹患率は減少しましたが、青年期や成人の中には最近の百日咳感染の可能性を示す結果が得られました。
○また、米国フロリダ州では、パンデミック前よりは少ないものの、2022年は2021年に比べて患者数が45%増加していました。
○国内でも再流行に備えて、四種混合(百日咳含有)ワクチンを積極的に接種しておくことが大切です。
【皮膚科】中心に黒っぽい点が特徴の「粉瘤(ふんりゅう)」
○顔、頸、背中に好発し、皮膚が半球状に隆起しており、その中心に黒っぽい点が見られたら、まず粉瘤に間違いないでしょう。
○炎症があると、上から抑えると痛みを訴えるので、抗生剤を内服。切開して内容物を摘出すると悪臭を放ちます。
 

かめくりトピックスNo.739 ~舌下免疫療法の疑問②~ 2023年2月9日(木)

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【子育て】つい言ってしまって後悔する「今度だけよ」
○3歳頃になると我慢をしなければならないことを理解し、家庭のしつけや兄弟や友達の中でわがままを抑える訓練ができます。
○お子さんがわがままのまま成長した場合は、それまで泣き叫んでいたときに親の都合やその場の感情で、「今度だけよ」と言ってお子さんの要求を叶えていませんでしたか?
○わがままを言うと親が自分とかかわってくれるか、親を試すような気持から、いけないとわかっていながら振舞っているかも。毅然とした態度が必要です。
【小児科】アレルギー性鼻炎「舌下免疫療法」の疑問②
○舌下免疫療法の疑問、今回は「飲むのを忘れたら?」という疑問です。
いつも飲んでいる時間に飲むのを忘れて、当日気が付けば遅れて飲んでも大丈夫。翌日に気が付けば、2日分飲む必要はありません。前日分は飛ばしてください。
○インフルエンザなど発熱した場合は、その間治療を中断したほうがいいでしょう。出張、修学旅行やクラブ活動の宿泊など、1週間以内なら中断も可能です。
【皮膚科】ヒゼンダニによる「子どもの疥癬(かいせん)」
○感染源が必ずあって、たいてい老人施設に勤務する父→(母→)子どもと感染。指の間、腋窩、陰部など皮膚の柔らかい部分に丘疹、時に小水疱が出現します。
○ある程度症状が進むと、手首などに特有の疥癬トンネルが見られることがあります。特に夜間に痒みが強い。オイラックスを外用し、体重15kg以上あればイベルメクチンの内服もできます。
 

かめくりトピックスNo.738 ~舌下免疫療法の疑問①~ 2023年2月2日(木)

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【小児科】アレルギー性鼻炎「舌下免疫療法」の疑問①
○舌下免疫療法を続けて数年を経過し、当院でも効果のある患者さんが増えてきました。1日1回ご家庭でお薬を舌の下に置き、1分経つと溶けたお薬を飲みこむ方法です。今回は「いつ飲むの?」という疑問です。
副反応が出た場合を考えると通勤・通学前の朝がいいのですが、体育の授業やクラブ活動がある時、自転車で帰宅の場合は帰宅後がいいでしょう。
○朝起きた後忙しくて、あるいは夜遅くなって眠くなって、つい忘れるケースが多いようです。このような場合は夕食前後がおすすめ。ただし、お薬を飲みこんだ後5分間は飲食を控えてください。
【皮膚科】足裏、足の趾、耳にできる「凍瘡(しもやけ)」
○寒くなってからいわゆる「しもやけ」の患者さんが増えています。浮腫状に腫れ、発赤し痒みを訴えますが、悪くなると痛みに代ってきます。
○痒い場合はビタミンE軟膏を、痛い場合はステロイド剤を処方します。痛みが楽になればマッサージが有効です。
【アレルギー】子持ちシシャモによる「アナフィラキシー」
○食物アレルギーがなく、イクラやタラコなどの魚卵を食べても平気なお子さんが、学校給食などで食べた子持ちシシャモでアナフィラキシーを起こすことがあります。
○焼いたシシャモ摂取後の運動で、アナフィラキシーを起こした(魚類依存性運動誘発アナフィラキシー)という報告もあります。
 

かめくりトピックスNo.737 ~伝染性軟属腫~ 2023年1月26日(木)

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【子育て】保育園における「伝染性軟属腫(みずいぼ)」の実態
○いわゆる「みずいぼ」の摘除を希望して、小児科あるいは皮膚科を受診しても医師から、「いずれ消えるから様子を見ましょう」と言われる場合があります。
○ある保育園でその実態を調べた報告があります。園児150名中25名が医療機関で伝染性軟属腫の診断を受け、16名が摘除(14名は皮膚科、2名は小児科で)、8名は放置の指示でした。
○未摘除の園児が多いクラスほど、伝染性軟属腫の発症児も多くなる傾向を認めました。放置により集団生活の中で感染を拡大させている傾向があります。
○当院での摘出時は麻酔しますし、薬の内服も有効な場合もあります。
【小児科】目をパチパチさせる「チック」が改善しない
○チックには他にも首をかしげたり、両肩をすくめたり、鼻を鳴らす咳払いをするなど、様々な動作が見られます。本人は無意識にやっているので、やめなさいと言っても効果はありません。
○原因としては緊張がきっかけになるので、ゆったりくつろげる家庭環境に努めることです。叱ると緊張が高まり、逆効果になります。長引くようなら心理相談を受け、心理(遊戯)療法が解決してくれることもあります。
【皮膚科】 マダニの虫体を上手に除去する対策
○ご存じの様に、マダニの虫体を指やピンセットでつかんで、皮膚から無理に引きはがすと、咬み口がついた顎が皮膚内に残り細菌やウイルスを注入します。
○他院ではワセリン軟膏やアルコール綿を虫体に重ねて、プラスチックフイルムによる密封法(30分~1時間を要します)を行っています。
○当院では蚊取り線香を利用する方法をとっており、2~3分で終了します。
 

かめくりトピックスNo.736 ~乳児血管腫~ 2023年1月19日(木)

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【子育て】「苺状血管腫」→「乳児血管腫」と名称変更の赤アザ
○過去にはこの血管腫は、無治療で経過観察したり、大きくなってからレーザー治療をしていましたが、現在は生後2,3か月よりシロップを飲む治療があります。
○6か月以上の内服が必要ですが、まれに副作用が起こるため、飲み始めは入院しての内服が必要です。
○経過観察やレーザー治療では瘢痕が残ることもあり、この治療はお勧めです。
【小児科】「ひきつけ」と「けいれん」は同じなの?
○「ひきつけ」は発作性の「けいれん」を指します。それじゃあ「けいれん」はと言うと、筋肉が病的に収縮すること。目の下の筋肉が疲れた時にピクピクするのは眼輪筋という目の周りの筋肉のけいれん。
○その筋肉のけいれんが、発熱などの理由で突然始まるのを「ひきつけ」と言います。脳波をとると、発熱による「熱性けいれん」か、脳波異常による「てんかん」が発熱が引き金になって引き起こされたものかがわかります。
【皮膚科】薬が効かない「アタマジラミ症」への対策
○日本ではアタマジラミの駆除には、薬局で市販されているシャンプーを週3回使用して効果があります。しかし、海外ではこの薬が効かないアタマジラミが増加しています。
○わが国でも沖縄県に限るとほぼ100%効果がなく、大きな問題になっています。この場合、付属の梳き櫛で根気よく除去する以外方法はなさそうです。一匹でも取り逃がすと感染を繰り返しますので要注意。
 

かめくりトピックスNo.735 ~ヘアーターニケット症候群~ 2023年1月12日(木)

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【子育て】ヘアーターニケット症候群って何?
○最近時々耳にする「ヘアーターニケット症候群」は、体毛や糸が手足の指などに絡まって締め付けて血流を悪くすることにより、壊死を起こす状態。
○訴えが自分でできない乳幼児に多く、早期に血流を再開する必要があるため、緊急に締め付けの解除を要します。自ら毛髪を舌に巻き付けて遊んでいた14歳女児の報告も。
【小児科】初めての発熱に多い「突発性発疹」
○生後9~11か月頃の赤ちゃんが初めて発熱したと聞くと、我々小児科医はまず突発性発疹を考えます。39℃以上の発熱の割には元気で、多少便が軟らかくなっていたり回数がいつもより多いと、ますますその可能性は大。
○3日ほどして解熱後全身に発疹が出ますが、発疹が出る前でも機嫌がとても悪くなるので、それが特徴です。
【皮膚科】水ぼうそうと似た「カポジ水痘様発疹症」
単純疱疹と同じウイルスによる感染が原因。湿疹の場所は水ぼうそうのような全身にではなく、体の一部で顔>頸部>躯幹の順で多いようです。
○水ぼうそう同様、中心が陥凹した水疱が特徴です。一見、伝染性膿痂疹(とびひ)に似ているので、間違わないよう注意が必要です。単純疱疹と同じ治療をします。
【感染症】大阪市東部に流行してきたインフルエンザ
○当院ではインフルエンザの検査はしておりませんが、疑わしければインフルエンザの処方は可能です。発熱時は受診時に相談してください。
 

かめくりトピックスNo.734 ~低身長の疑い~ 2022年12月29日(木)&2023年1月5日号(木)合併号

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【子育て】低身長を疑ったときに行う検査
○最近は小学校の発育測定の結果、「児童の成長曲線」から低身長などを疑い、保護者の方に年に一度結果を報告し、検査を勧めています。
○低身長を疑ったときに行う検査は、スクリーニング検査として①左手根骨のx線撮影、尿一般血液・尿検査、内分泌検査などを、さらに精密検査として成長ホルモン分泌試験、CT・MR、染色体検査などを調べます。
【小児科】アレルギー性鼻炎「舌下免疫療法」とは?
○アレルギー性鼻炎の原因が何か血液検査をして確認します。原因がスギ花粉とダニの場合にのみ、舌下免疫療法の適応があります。
○ただし、ダニが原因の場合はいつからでも開始できますが、スギ花粉が原因の場合は6~11月から開始します。スギ花粉の飛散時期は避ける必要があります。
○まずは原因となるアレルゲンを院内で少量を投与し安全を確認します。問題がなければ自宅で同量を摂取。1週後もう一度来院して頂き増量して投与。さらに問題なければその後は4週間に一度受診、投薬し、3~5年は続けて頂きます。
○詳しくは「もっと知りたいアレルゲン免疫療法」で検索してください。
【皮膚科】おむつをしている乳幼児の「おむつ皮膚炎」
○おむつがあたっている部分が、程度と範囲はいろいろな発赤をし、ときに小さな水疱を伴うブツブツを認めます。痒みはあっても軽度です。
○局所を清潔にし、スキンケアに努めます。ステロイド剤を使う場合はカンジダの感染に注意が必要です。
【コロナワクチン】1/6日(金)6か月~4歳児の2回目接種します。
 

かめくりトピックスNo.733 ~ビデオ・ゲームてんかん~ 2022年12月22日(木)

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【子育て】「ビデオ・ゲームてんかん」による頭痛
○「ビデオ・ゲーム」がてんかん発作を誘発する場合があり、「光過敏性てんかん」の一種と言われています。
○全身硬直後、上下肢をガタガタ震わせるいわゆる大発作の他、全身が硬くなって終わったり、身体の一部だけに見られたりする場合もあります。
○これはテレビ画面のちらつきが原因です。てんかん発作がおこればすぐに気付くのですが、問題は頭痛だけが症状の場合です。気を付けましょう。
【小児科】救急外来を受診する「歯ブラシ外傷」とは?
○日本小児科学会雑誌10月号に「歯ブラシ外傷の49例」の報告があり、25例にCT検査が行われ、5例に膿瘍形成を認めていました。
○「歯ブラシ外傷」は重症化のリスクが高く、その一方保護者が受傷の瞬間を目撃していたのは11例のみ。8割が保護者の目の届かない場所で受傷しています。
【皮膚科】血小板が減少して出血する「血小板減少性紫斑病」
○血液中の(出血を止める働きの)血小板が、何らかの原因で5万/mm3以下になると。四肢、主に下腿に種々の大きさの紫斑(溢血斑や点状出血)が現れます。
○その他、口腔粘膜の出血、鼻出血、消化管出血、血尿を求めます。原因の追究が必要で、特に白血病には要注意。安静が必要で、入院する場合も。
【年末年始】年末は29日午前診まで、年始は5日から。
 

かめくりトピックスNo.732 ~臍ヘルニアって?~ 2022年12月15日(木)

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【子育て】「臍ヘルニア」って「臍帯ヘルニア」とは別?
○「臍ヘルニア」は“いわゆる出べそ”で、「臍帯ヘルニア」は出産直後に臍の緒の中に腸(場合によっては胃や肝臓も)が飛び出している状態で、すぐに手術が必要です。
○「臍ヘルニア」は見た目の問題だけで、放置していても3~4歳までに普通の状態に収まります。でも親としては気になるもの。ちょっとした処置で早期に改善しますので、ご相談下さい。
【小児科】「不思議の国のアリス症候群」って何?
○「不思議の国のアリス」は読まれた方はご存知と思いますが、不思議の国に迷い込んだアリスが、身体が縮んだり伸びたりするのを経験します。
○「不思議の国アリス症候群」はこれと同じ様に、自分の身体が実際より小さく感じたり大きく感じたり、また他の人のように感じたりする幻覚や、物の形や大きさ、色などが違って見える視覚的な錯覚を訴えます。
○片頭痛でも視覚的な幻覚や錯覚を伴うことがありますが、最近はEBウイルスの感染症にこの症候群が起こる症例が報告されています。
【皮膚科】生後1年以内に発症する「色素性蕁麻疹」
○うす茶色の円形~楕円形の色素斑が躯幹を中心に散剤。色素斑をこすると赤くなったり膨らんだりして、痒みを伴います。
○生後1年以内に発症する幼児型と、思春期以降に発症する成人型があります。幼児型は数年~10数年して自然に消えますが、成人型は消えにくいようです。
【お知らせ】12/15(木)午前中の皮膚科は臨時休診です。
 

かめくりトピックスNo.730 ~仮性内斜視とは?~ 2022年12月1日(木)

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【子育て】赤ちゃんにみられる「仮性内斜視」とは?
○時々「この子内斜視ですか?」と聞かれます。赤ちゃんの目を見ていると、そんなふうにも見えます。でも成長して鼻が高くなると、気にならなくなります。
○それは鼻が高くなると、目の内側の白い部分が見えてくるからです。それまで白い部分が見えず、内斜視のように見えるのを「仮性内斜視」と言います。
○正面からライトを当てて、その光が黒い瞳の中央にあれば心配不要です。
【小児科】「様子を見ましょう」ってどういうこと?
○医者はよく、「様子を見ましょう」と言います。これはその症状を放っておいても大丈夫、という意味ではありません。
○病気というのは、最初から症状が揃っていることはなく、時間とともに症状が揃ってきて初めて診断がつくことが多いのです。
○だから、最初診てもらったお医者さんで診断がつかず、後で診てもらったお医者さんにきちんと診断されるので、「後医は名医」という格言があります。
【皮膚科】足の裏のホクロって悪性じゃないの?
○お子さんの足の裏に小さいホクロ(黒子)を見つけて、外来に連れて来られます。でも、初期の足底悪性黒色腫は、たいていが辺縁が(形がきれいな円形ではない)不整で、10mm以上の色素斑で見つかります。
○悪性の特徴は皮膚の溝だけでなく、皮膚面にも色素沈着を認めます。専門医ならダーモスコープという特殊な拡大鏡で、初期の悪性黒色腫も見分けられます。
【お知らせ】12/15(木)午前中の皮膚科は臨時休診です。
 

かめくりトピックスNo.729 ~おへそのごま~ 2022年11月24日(木)

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【子育て】「へそのごま」は取っても大丈夫なの?
○乳児健診でお腹を触ろうとすると、お臍が垢で真っ黒。「臍のごまは取ってあげて下さいね」と言うと、「えっ、取っても大丈夫ですか?」と聞かれます。
○昔から「臍のごまを取るとお腹が痛くなる」と言われます。確かに、無理に取ろうとして、傷つけるとお腹が痛くなります。
○入浴時にタオルの角に石鹸をつけて、優しく円をかくようにお臍をなぞって下さい。タオルの角に垢が付いて、お臍はきれいになります。
【小児科】解熱剤を処方してくれない救急センター医
○お子さんが急に発熱し救急センターを受診しても、解熱剤を処方してくれない医師がいる、と患者さんから聞いたことがあります。
○「熱は出した方が良い」というのは正論。ウイルスの活動を抑えるために自ら発熱しているのを、無理に熱を下げるとウイルスが元気になりさらに発熱して、熱が長引きます。
○しかし、発熱が続くとお子さんの体力は消耗し、徐々にグッタリしてくるというのも事実。だから、その場合は38℃ぐらいでも、使えばいいと思います。
【皮膚科】アトピー性皮膚炎と子どもの「耳切れ」
○お子さんの耳たぶの(上または)下が切れて、血がにじんでいることがあります。この場合、そのお子さんは大抵アトピー性皮膚炎。
抗生剤含有ステロイド剤が有効です。髪の毛の長い女の子だと、保護者も医師も気付かない場合があるので、要注意です。
 

かめくりトピックスNo.726 ~熱性けいれん~ 2022年11月3日(木)

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【小児科】薬の剤型はお子さんに合っていますか?
○かかった医療機関で粉薬を処方されて、お子さんが飲めないケースでは、無理に飲ませると誤飲の可能性があります。内科が主で小児科も併設した所では、受診時にはっきりと希望を伝えましょう。
○かと言ってシロップでは量が多くなり、かえって飲めない場合もあります。赤ちゃんに粉薬を飲ませる場合、水を数滴加えて団子状にし、それを人差し指にのせ、赤ちゃんの上あごになすりつけ水分を与えると、ゴックンと飲めるかも。
【皮膚科】黒子(ほくろ)も母斑細胞母斑の一つです。
○母斑細胞母斑とは、母斑細胞(神経節由来の異常細胞)が増えたアザ。その小さいものが黒子。平坦なものからやや丸く盛り上がったものもあります。
○特殊なものに、黒子の周囲が白くなった中に黒子があるのをサットン母斑。爪の根元に存在するため、爪に線条の色素沈着をきたしたのが爪甲線条母斑
【アレルギー】蕁麻疹のいろいろ~③人工じんましん
○ベルトで圧迫を受けた部位に、ミミズ腫れのような膨疹ができます。皮膚に爪で文字を書くと、皮膚が盛り上がって文字が読める(描記症)様になります。他の蕁麻疹同様、抗ヒスタミン剤を投与します。
【お知らせ】医療事務に新しい女性が加わりました。
○午前の診察時に、新しいパートの女性が加わりました。どうぞ宜しくお願い致します。
 

かめくりトピックスNo.725 ~熱性けいれん~ 2022年10月27日(木)

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【小児科】熱性けいれんは心配ないのでしょうか?
○院長(私)が医学生になりたての時に、実家に居た甥っこが突然痙攣を起こしました。初めて痙攣を見た私は何もするすべがなく、ただ恐怖で驚いていました。幸い数分経過して元の状態に戻りましたが、後でそれが熱性痙攣と知りました。
○生後6ヶ月~5歳ぐらいの子どもが、熱を出し始めた時に起こります。上のケースでは単純性熱性痙攣で心配要りませんが、同じ日に2回おこすなど、複雑性熱性痙攣は要注意です。気になる方は一度ご相談下さい。
【皮膚科】赤ちゃんの脂漏部位にできる汚いカサブタ
○脂漏部位とは頭の被髪部眉毛鼻の横など、皮脂の分泌が盛んな体の部分。被髪部では皮脂に髪の毛がくっついて、そこに埃や汚れが一緒になって汚いカサブタになります。
○ほっておくと細菌が感染して、悪臭がします。かと言って無理に剥がすと出血したり、髪の毛が抜けてしまいます。そうならないように一度受診して下さい。大事なのは、そうなる前に普段からよく洗って常に清潔を保つことです。
【アレルギー】蕁麻疹のいろいろ~②コリン性じんましん
○汗をかいたあと、全身に粟粒様の小さなブツブツが出ます。運動や発熱、精神的な興奮が引き金になりますが、原因は実はよくわかっていません。
【お知らせ】インフルワクチン(予約)は10/13開始済み。
○予約をされる方は、HPやアイチケットをご覧ください。
 

かめくりトピックスNo.724 ~解熱剤の使い方~ 2022年10月20日(木)

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【小児科】解熱剤は38.5℃になると使うの?
○保護者の方に「解熱剤はお持ちですか?」とお聞きすると、「はい。38.5℃になると使うんですね?」と言われます。そうではありません。
○発熱はウイルスなどを抑えるために、本人が身体を守る一種の防衛反応。本人は元気なのに熱を下げると、ウイルスが活動してますます熱が持続します。
○ただし、本人がぐったりした場合は、体力消耗を防ぐために解熱剤を使って下さい。発熱で眠れない時やグズる時も使って良いでしょう。
【皮膚科】ヤケドの原因になる赤ちゃんの周囲のもの
○熱湯が入ったポットやジャーは倒れにくいのですが、熱湯を注いで置いておくインスタント食品。容器が軽いので倒れやすく注意が必要です。
○畳の上に置いた使用中のトースター。ヨチヨチ歩きの赤ちゃんがこの上に腰をおろして二本のヤケド跡。イラストにある「まだ熱が残るアイロンの放置」もだめ!
床の近くにあるコンセント。いつも何か突っ込まれているので、つい金属片を挿しこんで手にヤケド。
○少し大きくなるとお父さんの真似をして、車についているライターを押し、出てきた熱いライターを口にくわえて大やけど。
以上、危険は赤ちゃんの周囲の、思わぬところに潜んでいます。予防が大事!
【ワクチン】インフルエンザワクチンは17日に開始済み。
○インフルエンザワクチンは、アイチケットで予約をお願い致します。
【お詫び】不手際で発行済みの721号と722号は同内容です。
 

かめくりトピックスNo.723 ~心臓の雑音~ 2022年10月13日(木)

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【小児科】病気でもないのに心臓に雑音が聴こえる?
○心臓の中では、血液が勢いよく流れていますが、心臓の部屋を仕切る弁が十分に閉じなかったり、心臓の壁に穴が開いてる病気があると雑音が聴こえます。
○しかし、血液の流れが、仕切りの弁を振るわせたり心臓の壁に当たるなどして雑音が聴こえることがあります。これが心臓の病気でもないのに聴こえる、「無害性雑音」や「機能性雑音」と言われる音です。
○小学校の学校健診などで、「心臓に雑音がありますので、専門医を受診して下さい」といわれるのは、この雑音が病気によるものか見極めるためなのです。
 
【皮膚科】赤ちゃんのニキビ「新生児座瘡」
○生まれたての赤ちゃんの顔にニキビのようなブツブツを見ることがあります。これは胎内にいる時に母親から受けたホルモンの影響が残っているから。
○このニキビ(のようなブツブツ)にホルモン剤を塗っても、当然効果はなくむしろ悪化する可能性があります。しっかり拭いて清潔にしてあげてください。それだけで改善することが多いと思います。
 
【アレルギー】蕁麻疹のいろいろ~①寒冷じんましん
冷たい水に手をつけたり、冷たい風に露出した顔や手足があたったりすると、蕁麻疹ができることがあり、これを「寒冷じんましん」といいます。
○蕁麻疹は一般的には、入浴したり、体温が上昇したりすると出やすいのですが、この場合は、寒冷じんましんに対して「温熱じんましん」と呼びます。
 
【訂正】インフルワクチンは10月17日(月)開始します。
16日(日)から予約可能です。詳しくはアイチケットでお知らせします。