大阪市鶴見区の小児科,皮膚科 医療法人 かめおかクリニック

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かめくりトピックス

かめくりトピックスNo.769 ~他人の物に手を出す~ 2023年9月21日(木)

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【子育て】 家のペットをいじめて、困っています。
自分よりも立場の弱いペットをいじめるのは、それなりの理由があるのでしょう。お子さんは、園や学校でいじめにあったり、家族に言えない不満があり、ストレスがたまっていませんか?
○ストレスを感じていないかお子さんに聞いてみて下さい。二人きりでお風呂に入った時など、話しやすい環境を整えてあげましょう。
【小児科・皮膚科】 みずいぼは何故できるの?治療は必要?
① 伝染性軟属腫(通称みずいぼ)は、皮膚のウイルス感染症で、皮膚に傷があると感染しやすいです。手の指の先端に“さかむけ”がある人は要注意。
② 治療は、専用のピンセットで摘除するか、お薬を飲んでもらいます。両者を併用する場合もありますが、保護者と相談させて頂いて方針を決めています。
③ 放置しても良いと思いますが、治るのに(以前は1~1年半)今は2~2年半かかると言われています。取らないとプールに入れない場合は、麻酔テープを貼って取ります。テープを貼らずに取ると、痛みで泣き叫んでひどく出血します。
【感染症】 インフルエンザとコロナの今夏の流行について
○現在インフルエンザA型患者数が全国で増加し、鶴見区も学級閉鎖に追い込まれています。新型コロナも徐々に増加しており、Wパンチの様相を呈しています。
沖縄では毎年夏にインフルエンザが流行していましたが、やはり今も他の都道府県と比較して、ダントツに患者数が多いようです。
○一説によると、今年はインフルエンザとコロナを同時に検出する検査キットが出回り、そのためにインフルエンザが検出された?とのこと。
○どちらにしても、マスクが緩和された今、マスクの復活もやむを得ないでしょう。
 

かめくりトピックスNo.768 ~他人の物に手を出す~ 2023年9月14日(木)

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【子育て】 他人の物に手を出して、困っています。
○自分の物と他人の物との区別がつかないと、他人の物に手を出し盗んだと誤解されます。まずは親も一緒にきちんと謝りましょう。
○そのうえで、他人もそれぞれ自分の物は大切であり、それがないと困ったり悲しい思いをする、と説明してあげて下さい。
○本人は借りたつもりでも、他人に「貸してね」という声かけが大事であり、出来たらほめてあげて下さい。
【小児科】 おちんちんが痛いと泣く場合の注意点
① おちんちんが赤く腫れあがったり、おちんちんの先端から黄緑色の膿が出ていると、亀頭包皮炎。汚い手で触り細菌感染を起こしたのです。抗生物質が必要。
② おしっこをする時だけ痛い場合は、尿路感染症(膀胱炎や尿道炎)。他の症状としては、頻尿や残尿感があります。
③ 陰嚢(お子さんは、よくおちんちんと表現)が腫れる場合、鼠経ヘルニア精索捻転などの疑いがあり、泌尿器科や小児外科の受診が必要です。
【皮膚科】 赤ちゃんに見られる白いアザは何ですか?
○脱色素性母斑でしょう。本来皮膚の色を出すメラニン色素が少ないため、皮膚が白く見えます。ほとんどが出生時、あるいは生後1か月までに現れます。
○普通は治癒しにくく外科的手術が必要ですが、後日“瘢痕”が残る可能性があるので、目立たなければ放置も可能です。
○他には、尋常性白斑(しろなまず)、部分的白皮症、結節性硬化症などがあり鑑別する必要があります。
 

かめくりトピックスNo.766 ~赤ちゃんの頭の変形~ 2023年8月31日(木)

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【子育て】 赤ちゃんの頭の変形を治すヘルメット療法
○赤ちゃんの頭の骨は、出生後数か月~約1年後に癒合して完成されますが、まれにそれが出生時から癒合して変形をきたす病気があります。
○そうではなく、寝ぐせ等により変形して、斜頭・短頭(絶壁頭)・長頭など見た目に気になる場合があります。最近、ヘルメットを赤ちゃんに着用して、その変形を矯正する方法があります。生後早期の6か月までに開始します。
○ヘルメット矯正療法は、見た目をよくするのはもちろん、変形による歯の嚙み合わせ異常などを予防します。保険適応外なので、自費診療となります。
【小児科】 夏風邪のヘルパンギーナは何回もかかるの?
○何回もかかります。その理由は、ヘルパンギーナのウイルスにはエコーウイルスや、多くの血清型を持つコクサッキーウイルスなどがあるから。
○ヘルパンギーナはのどが痛くなります。昔はルゴールと言う、なんとも言えない味のお薬をのどに塗ったものですが、近年は使うこともなくなっていました。
○ところが、耳鼻科の先生が最近、新型コロナウイルス感染症ののどにルゴールを塗る、「Bスポット療法(本来は塩化亜鉛)」として復活しているらしいです。
【アレルギー】 ナッツ類によるアナフィラキシーの増加
○一般的に、ナッツ類によるアナフィラキシーは、鶏卵、牛乳、小麦に次いで第4位でしたが、最近増加しており、2025年4月から表示義務食品に。
○海外でも増加傾向にあり、最も多いのはクルミで、カシューナッツ、マカダミアナッツ、ピスタチオの順に多いようです。
○日本小児アレルギー学会誌の報告によると、韓国では妊婦が(子どもの頭が良くなることを願って、脳に似た)クルミを食べる伝統があるとのことです。韓国では、クルミアレルギーが多い?少ない?が気になるところです。
 

かめくりトピックスNo.765 ~子どもがすぐに泣く⑤~ 2023年8月24日(木)

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【子育て】 子どもがすぐに泣いてしまうのが心配:その5.
○今まで泣かなかった子が、下に弟や妹が生まれたり、家庭内に何かが起こって子どもをかまえなくなり、急に泣き出すことがあります。
○この場合も、泣くことにより親の注意を引こうとして泣いています。手の空いている時間は、出来るだけ相手になってあげて、場合によってはギュッと抱きしめてあげましょう。
【小児科】 赤ちゃんが体をビクッとさせるのは大丈夫?
○小さな赤ちゃんは、近くで突然大きな音がした時や自分の体を突然動かされた時など、両手を広げてバンザイをしながら、体をビクっとさせることがあります。これは生まれて間がない赤ちゃんの正常な反応です。
○新米ママは、赤ちゃんがひきつけたと思って心配しますが、専門的にはこの反応をモロー反射と言います。通常生後4か月ごろまで見られ、自然に消失します。
神経質な赤ちゃんでもなく、まったく心配は要りません。
【アレルギー】 食べて治す経口耐性誘導法は昔からあったの?
○海外では、1911年(実に今から112年前)、「トウモロコシ蛋白を予め与えていると、トウモロコシのアレルギーは起こらない」、という論文がありました。
○また、「オボアルブミン(卵白アレルゲン)を、卵白2gに相当する量を与えていると、卵アレルギーは起こらない」、という論文もかなり以前にあるようです。
○それに、(以前にも記載したことがありますが)漆職人は、子どもが生まれると赤ちゃんの時から漆をなめさして、漆アレルギーを予防したそうです。
 

かめくりトピックスNo.763 ~子どもがすぐに泣く③~ 2023年8月3日(木)

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【子育て】 子どもがすぐに泣いてしまうのが心配:その3.
人一倍敏感なお子さんが、怖さや悲しみ、不安を感じてすぐに泣いてしまう場合。安心感が持てるように、優しく抱いてあげましょう。
○「いつも一緒にいるから大丈夫だよ」と、本人が納得するまで辛抱強く言い聞かせてあげると。安心して泣かなくなります。
【小児科】 予防接種後の過ごし方は、普段どおりで大丈夫?
○赤ちゃんが疲れているかもしれないので、寄り道せず早めに帰宅を。帰宅後は、普段どおりの生活をして、激しい運動は控えて下さい。
○お風呂は、接種後1時間たてば大丈夫。ただし、接種した場所はこすらないように注意して下さい。
副反応のチェックポイントは、①接種部位の発赤・腫れ(接種直後~)がないか? ②発熱(接種半日~1日後)は? ③発疹(接種直後~2週間後)は?
○ワクチンの種類によってそれぞれ副反応が異なるので、予防接種手帳で前もって確認しておきましょう。
【感染症】 新型コロナ感染症が増えてきました!
○先週、大阪府では定点当たり13人を超えましたが、西日本、特に佐賀県をトップに九州では軒並み定点当たり20人を超えています。
○院長も、7月30日(日)に都島休日急病診療所に出向しましたが、発熱の患者さんを検査すれば、ほとんどが新型コロナ陽性でした。最後に受診された若いママと10か月の赤ちゃんも共に陽性でした。
○2類感染症から5類感染症へシフトし、マスクの義務が緩和された時点で予測されていましたが、九州ではすでに警報級の状態です。今後ますます熱中症が増えると予想されるので、医療崩壊が心配です。
 

かめくりトピックスNo.762 ~子どもがすぐに泣く②~ 2023年7月27日(木)

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【子育て】 子どもがすぐに泣いてしまうのが心配:その2.
○親があまり子どもをかまわない場合、子どもは泣くことにより自分をかまってほしいと泣いて訴えます。甘えたいという子どもの気持ちの表れです。
○子どもをかまってあげて十分に甘えさせると、いつも親が見守ってくれていると安心して泣かなくなります(自立します)。
【小児科】 薬を空腹時にのませても大丈夫?
○一般的には、薬を飲むタイミングは食後が多いようです。でも、赤ちゃんは母乳やミルクを飲むと、そのまま眠ってしまうことが多くて困りませんか?
○その場合は、食後ではなくて哺乳直前の空腹時に飲ませましょう。お薬を確実に飲ませるためには、そのほうが確実ですね。
【感染症】 新型コロナの感染状況は今はどうなっているの?
○感染症法により、新型コロナが5類に移行し、これまでの「全数把握」から全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」になりました。当院も新型コロナを含め、感染症を報告する施設に指定されています。
○その報告によると、大阪府でも患者数は週毎に増加しており、第9波が来ているのは確実です。17日(祝)に都島休日急病診療所の担当でしたが、コロナ禍以来最高の患者数(内科はほとんど新型コロナ陽性)でした。
○鶴見区では、新型コロナとともに、インフルエンザA型が流行しており、生徒の欠席数が増え、小中学校での学年閉鎖や学級閉鎖が相次いでいます。
 

かめくりトピックスNo.761 ~子どもがすぐに泣く~ 2023年7月20日(木)

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【子育て】 子どもがすぐに泣いてしまうのが心配:その1.
○言葉でうまく表現できないので、泣いて訴える場合。それまでに泣くと家族が言いなりになり、わがままを許していたケースに見られます。
○泣いても解決にならないことがわかるまで、気持ちを聞いてあげ優しく説明をしましょう。あとは泣いても放っておきます。決して譲歩しないで下さい。
【小児科】 熱性痙攣の子に予防接種は大丈夫?
○以前は「ひきつけの発作が起こってから1年以内は接種禁忌」、となっていました。その場合、麻疹(はしか)など早期に接種を受けさせたいのに出来ません。
○その後、大阪府では予防接種禁忌対策委員会を作り、「6か月以上発作がなければ注意しながら接種してよい」という指針を出しました。
○現在、初めての発作の場合観察期間は長くても2~3か月が適当(主治医により短縮も可能)で、すでに熱性けいれんと診断がついていれば、保護者に十分説明の上すみやかに接種しても良い、となっています。
【感染症】 日本脳炎のワクチン接種時期は早い方がいい?
○日本脳炎は発熱、頭痛、嘔吐の他、意識障害やけいれんなどをきたし、致命率が多くて40%にもなる怖い病気です。回復したとしても後遺症が心配です。
豚がウイルスを保有し、コガタアカイエカという蚊を介して人に感染します。患者は西南日本に多く、豚のウイルス保有率が多い地域と一致します。
○夏休みに西南日本に帰省するお子さんは、早くワクチンを接種し抗体をつけましょう。大阪府下で養豚農家の近くに住む場合も、ワクチンを早めに! 3歳(0.5cc)から接種開始が一般的ですが、生後6か月(0.25cc)から接種も可。
 

かめくりトピックスNo.760 ~友達をたたいてしまう~ 2023年7月13日(木)

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【子育て】 友達をたたいてしまうのは何とかならない?
○運動の発達が進んでいて、言葉の発達がそれに追いついていない、また、一人で遊ぶより、他の子と一緒に遊びたいお子さんに見られます。
○親に叱られても、本人は何故叱られるのか理解出来ず、また繰り返します。親は叱るのに疲れて、お子さんは自信がなくなっていきます。
○お子さんの気持ちを理解し、他人との関わり方を根気よく教えてあげましょう。できたらお父さんに練習相手をしてもらうのが良いでしょう。
【小児科】 痙攣(ひきつけ)と振戦(ふるえ)の違いは?
○「ケイレンが心配です」、とお子さんを外来に連れてこられることがありますが、話を聴いてみるとシンセンであったことが少なくありません。
○どちらも発熱時によく見られますが、ケイレンなら意識が無く、「白目をむいて」います。また、手足をガクガク折りたたむ動作を繰り返す(間代性ケイレン)か、強く突っ張る(強直性ケイレン)はず。シンセンは単なるふるえです。
【感染症】 「感染性胃腸炎」と「嘔吐下痢症」は同じ?
○感染症の報告でいつも1位を占めているのが感染性胃腸炎。嘔吐下痢症もその一部。ほとんどがウイルス性で、一部が細菌性です。
○腹痛を伴うことも多く、何度か吐いてから下痢が続く傾向があります。水分が失われるので、脱水に要注意! 経口補液剤も最近はおいしいリンゴ味もあり。
○赤ちゃんの乳児嘔吐下痢症は白色下痢便が特徴ですが、持参された白色便を調べると、最近はロタウイルスではなくてアデノウイルスも多いようです。
 

かめくりトピックスNo.759 ~友達に噛みつく~ 2023年7月6日(木)

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【子育て】 友達に噛みつくのが心配です。
○相手に何かをされると嫌な時、それを言葉でうまく表現できない場合に、手っ取り早く噛みつくようです。
○お子さんの様子を見ていて、言いたいことを代弁してあげるといいでしょう。自分で表現出来るようになるまで、時間がかかるかもしれませんが、待ちましょう。
【小児科】 「周期性嘔吐症」、別名「自家中毒症」とは?
○他にも、「アセトン血性嘔吐症」や「ケトン血性嘔吐症」と言うことも。2~10歳のお子さんが、腹痛を伴う嘔吐発作を繰り返しぐったりします。
○原因は、精神的な不安が引き金になることが多いと言われています。例えば、仲の良い友達が、突然引っ越して精神的なショックを受けた時など。
○発作のごく初期なら、糖分の多い水分をっとて安静にすると軽快しますが、一線を超えると無理。脈が速くなり、手足が冷たくなって、顔色が悪くなると点滴が必要です。急いで小児科を受診して下さい。
【感染症】 夏風邪の「ヘルパンギーナ」とは?
コクサッキーAウイルスによる感染症で、何種類もあるので、何回もかかります。3~5日続く39℃以上の高熱や、のどのかなり強い痛みが特徴。のどの奥を覗くと、ブツブツ(小さい水疱)が何個か横に並んでいます。
○ヘルプ(這う)とアンギーナ(のどの炎症)で、ヘルパンギーナ。つまり、のどが炎症を起こし、小さい水疱が這うように並びます。
○先週号の「プール熱」同様、強いのどの痛みのため食事がのどを通りません。脱水にならないよう水分補給し、のど越しのよい食べ物をあげて下さい。
 

かめくりトピックスNo.758 ~指しゃぶりをやめない~ 2023年6月29日(木)

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【子育て】 いつまでも指しゃぶりをやめない。
寝る時に見られる場合、指をしゃぶっている間に落ち着いてきて眠くなります。→添い寝をしたり、お話をしてあげると良いでしょう。
昼間にもみられる場合、指をしゃぶって退屈や寂しさをを紛らせています。→話を聞いてあげたり、遊び相手になってあげたりすると良いでしょう。
○手を押さえつけたりするとなかなか寝つけなかったり、以前は辛子を塗ったりしましたが効き目もないようです。
【小児科】 歯の生える時期や、生える順序の問題
○医学部では歯についての教育は受けませんので、歯についての知識はありません。でも、小児科医における健診では、よく質問をうけます。
○後期乳児健診では、「まだ歯が生えないのですが」という質問。必ず生えてくるので心配は無用。それと歯の生える順番ですが、気にしないで下さい。
○「歯のすき間が空いているのですが」という質問。乳歯にすき間が無いと、それが抜けて永久歯が生える時に、歯が重なって抜歯が必要になるかも。
【感染症】 夏風邪のプール熱(咽頭結膜熱)とは?
アデノウイルスによる感染症で、プール以外でもうつります。のど(咽頭)が赤く腫れ、目の結膜が炎症を起こし、39℃以上の熱が出ます。
○他には頭痛や筋肉痛、吐き気が見られることがあります。高熱は3~5日は続くでしょう。のどに白い膿のようなものが見られることもあります。
○のどが痛くて食べられなくなることも。水分を補給し、体を休ませて、熱が下がるのを待ちましょう。
 

かめくりトピックスNo.757 ~母乳のやめ時は?~ 2023年6月22日(木)

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【子育て】 母乳はいつ頃やめるべきでしょうか?
○母乳が問題になるのは、いつまでも吸い続けていると、母乳以外のミルクや離乳食をうけつけなくなること。
○以前、母乳を長く続けていると甘えん坊になる、とよく言われていましたが、今はそれも言われなくなりました。1歳をメドにするとよいでしょう。
○ただし、ミルクを飲み離乳食をよく食べているなら、1歳を多少過ぎても問題ありません。海外では結構遅くまで母乳を続けているようです。
【小児科】 いつまでも(微)熱が続く心因性発熱とは?
○熱が下がらない、と小児科の外来に連れてこられるのは、ほとんどが小学生。
熱以外には、鼻水や咳、下痢や嘔吐もなく、ケロっとしていて重症感はありません。検査をしても異常はなく、薬を飲んでも熱は下がりません。
○この場合、心因性発熱という診断がつきます。不登校と同じと考えても良いでしょう。学校に対する心の反応が(微)熱として現れるようです。心理テストで原因を探るのも一つの方法です。
【感染症】 ウイルスのタイプによって症状が異なる手足口病
○手足口病というちょっと変わった名前のウイルス感染症。文字通り手と足(米粒様の発疹)と口(小さな口内炎)に病変があります。
○従来のエコーウイルスコクサッキーウイルスA16なら、手の掌と足の裏に発疹があり、口の中に口内炎ができ、発熱はあまりみません。
○一方、2,3年前から流行しているコクサッキーウイルスA6なら、手と足の甲に発疹があり、口の外にも発疹ができ、高熱を認める場合が多いようです。
 

かめくりトピックスNo.756 ~いわゆる反抗期~ 2023年6月15日(木)

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【子育て】 親の言うことを聞かなくなったのが心配です。
○いわゆる反抗期。2~3歳になると、自分の意思を通そうとします。自分で出来ることが増えて、なんでも自分でしたくなる時期ですね。
○わがままにならないか、の心配は無用です。親が自分を見守ってくれているという、安心感があるからこその反抗です。
○むしろこの年齢での反抗期がない方が心配です。親の言うことを聞いて我慢していると、いつか爆発し、後々大きな反抗として現れることも。
【小児科】 水銀体温計と電子体温計との違いとは?
○従来、検温というと水銀体温計で測定していましたが、ご存じの様に水銀による弊害が指摘され、現在は電子体温計を使っています。
○電子体温計には実測式と予測式があり、予測式は実際より少し高めに測定されることが多いようです。保健センターでの予防接種では、電子体温計で37.5℃を超えた場合に水銀体温計で再測定すると、ほとんど37.4℃以下でした。
【感染症】 鶴見区でインフルエンザA型が流行しています。
○前号でも触れましたが、現在鶴見区内でインフルエンザA型が、局地的に流行しています。某小学校では先週より、学級閉鎖や学年閉鎖が相次いでいます。
○その他、RSウイルスやアデノウイルス感染症、手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)などのウイルス感染症、溶連菌感染症などに要注意。
 

かめくりトピックスNo.755 ~動作がゆっくり~ 2023年6月8日(木)

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【子育て】 何事も動作がゆっくりなのが心配です。
○親がてきぱき行動する人であればあるほど、お子さんの行動が気になるもの。学校でも友達についていけず仲間外れにされて、ひきこもるケースも出てきます。
○ついイライラして、「早くしなさい」とか、「何をやっているの」と言ってしまいがちになります。これは禁句で、かえって失敗して余計に時間がかかります。
○ゆっくりやっても、確実にこなせることが大事。それが長所になって、自信にもなってきますので、長い目で見守りましょう。
【小児科】 RS、アデノ、溶連菌感染症が流行しています。
○RSウイルス感染症は0~1歳に多く、高熱や咳があり、問題になるのは細気管支炎や肺炎を合併し、呼吸が苦しくなり入院に至ること。
○アデノウイルス感染症では高熱、咽頭痛、結膜炎(結膜充血・流涙・眼脂)があり、眼脂を介しての感染に要注意。結膜炎がない場合も。
○溶連菌感染症になると、高熱、咽頭痛、時に発疹があり、舌を見ると苺状の赤いブツブツ(苺舌)を認めます。腎炎の合併が怖いので、尿検査が必要です。
【感染症】 若者に広がる性感染症(梅毒)について
○欧米でもここ10年増加しています。国立感染症研究所によると、男性では20~50代、女性でも20~30代が多くを占め、40代以上も確認されています。
○3週間の潜伏期間の後、性器や口に硬いしこりができるものの、自然に消えます。3か月後には、手のひらや足、全身に赤い発疹が出現。
○しこりや発疹には痛みや痒みがなく、気づかずに放置すればその間に感染した人の粘膜や皮膚と接触して拡がります。母親がかかれば、胎児にも感染します。
 

かめくりトピックスNo.754 ~すぐにわかる嘘をつく~ 2023年6月1日(木)

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【子育て】 すぐにわかる嘘をつくのが心配です。
○想像力の豊かなお子さんは、現実と空想や願望の区別がつかなくなる場合があります。自分でも嘘をついている意識はないと思われます。
○発達途上でよくみられることですし、成長とともに消えていくでしょう。親が神経質になって問い詰めたりすると、かえってよくありません。
○嘘をついた時、お子さんの話をよく聞いてあげて下さい。どうして嘘をついたのか、親が理解してあげましょう。
【小児科】 痙攣(けいれん)についてのいろいろ
① 痙攣とよく間違われるのが「振戦(しんせん)」、いわゆるフルエです。痙攣は白目をむいて意識がありませんが、振戦は意識があり返事もします。
② 生後6か月~5歳に多いのは、発熱時に認めるいわゆる「熱性けいれん」。これはそれ程心配いりませんが、「髄膜炎」や「急性脳症」は見逃すと大変です。
③ 昔は、ひきつけたら舌を咬まないように「何かを咥えさせろ」と言われたものです。今は、舌を咬むことはなく「咥えさせるのは却って危険」と言われており、顔を横に向けて静かに寝かせておきます。刺激は発作を長引かせます。
【皮膚科】 脂漏性角化症(老人性疣贅)について
① 皮膚の老化現象の一種で、中年以降にできます。一見、黒褐色の隆起性腫瘤で、悪性を心配するのも無理ありませんが、通常は大丈夫。顔面や頭部に多いようです。
② 感染を起こして、周囲が赤くなることがありますが、抗菌剤が必要です。また、ヒゲを剃る時に出血するなど、支障があれば切除を考慮しましょう。
③ 小さい疣贅や色素斑が、短期間に多発した時は要注意。内臓の悪性腫瘍を表わす兆候(デルマドローム)かもしれません。
 

かめくりトピックスNo.753 ~片言しか話さない~ 2023年5月25日(木)

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【子育て】 二歳で片言しか話さないので心配です。
〇 二歳になると普通二語文が話せます。言葉の遅れがあると自閉の心配がありますが、親の言葉が理解できていればそれほど問題はないでしょう。
○言葉を口に出すためには他人とのかかわりが必要ですが、親としては出来るだけお子さんの遊び相手になってあげて下さい。ままごとが良いでしょう。
○その時にお子さんの言葉を最後まで聞いてあげて下さい。お子さんが言い淀んでも、決して言葉をさえぎることがないように気を付けましょう。
【小児科】 熱って下げる必要があるのでしょうか?
○昔聞いた話ですが、「発熱のためお子さんを救急病院に連れて行って、解熱剤を希望したが当直の先生が処方してくれずにけんかになった」というのです。
○発熱は余程の高熱(例えば41℃以上)がない限り、解熱剤が必要なケースは少ないのです。なぜなら、本人が発熱してウイルスの働きを弱めているから。
○解熱剤を使って熱を下げると、ウイルスが元気になって発熱が長引きます。ただし、ぐったりした場合は、体力を消耗するので38℃でも使用を勧めています。
【ワクチン】 薬剤使用中のワクチン接種への影響
①ワクチン接種のときに、「抗生剤咳止めなどの風邪薬を使っていますが、大丈夫?」という質問を時々受けますが、とくに制限はありません。
② しかし、鎮痛解熱剤を使っていると、ワクチンの副反応で発熱してもわからなくなるし、効果が減弱するという海外での報告があり、お勧めできません。
③ また、ステロイド剤や免疫抑制剤の使用は、ワクチン接種時だけでなく、接種の前後でも注意が必要ですし、それらの使用が必要になった病気も気がかりです。
 

かめくりトピックスNo.752 ~野菜嫌いで偏食~ 2023年5月18日(木)

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【子育て】 野菜嫌いで偏食が激しいので心配です。
○お子さんが幼い時期は、一般的に柔らかいものが好きで、硬いものなど舌触りの悪いものを嫌がります。野菜にとろみをきかせたり、好きなお肉や卵で包んだりするのもいいでしょう。また、野菜炒めをカレー味にするのも一方です
○大きいお子さんには、「これを食べると綺麗になるよ、強くなるよ」とか、「栄養が行き届いて、美しい髪が生えるよ」と言ってもいいのでは?
【小児科】 成長曲線の活用でわかるいろいろな病気
○年齢ごとの身長や体重を記録してグラフにつける「成長曲線」が、学校の健康診断に導入されています。生徒の中で自分がどの位置にあるのかがわかる他、成長ホルモン分泌不全があれば成長ホルモンの注射で身長が伸びます。
思春期早発症は、成長が早く止まってしまうため、大人になった時の身長が低くなります。この場合は薬で性腺刺激ホルモンを抑制します。
○個人の体質など、病気が原因ではなく、思春期が遅れる思春期遅発症もありますが、病気が隠れている場合もあるので要注意です。
【皮膚科】 マラセチアによる真菌感染症
○マラセチアは真菌(カビ)の一種。水虫菌やカンジダの仲間で、格闘技選手の皮膚から見つかるカビとして知られていますが、アトピー性皮膚炎患者の皮膚からも高頻度に見つかっています。
○また、多くの大人のアトピー性皮膚炎患者では、マラセチアアレルギーがあり、ハウスダスト、スギ花粉、ダニに次ぐ陽性率(82.4%)です。
○マラセチアの治療には、水虫菌やカンジダ同様、抗真菌剤を塗る必要がありますので、皮膚の湿疹が真菌による感染症かな?と思ったら、検査をお勧めします。
 

かめくりトピックスNo.751 ~治らない指しゃぶり~ 2023年5月4日(木)&11日(木)合併号

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【子育て】いつまでたっても治らない指しゃぶり
①寝る時だけの場合→甘えられない不安からとは関係なく、自分で自分を落ち着かせています。添い寝をしたり、お話をして寝かしつけてあげて下さい。
②昼間にもみられる場合→退屈で手持ち無沙汰を感じています。楽しいことをして、気がまぎれるようにしてあげて下さい。
③寂しい時にする場合→お母さんに甘えたいのに、気持ちを表せません。時間を見つけて、出来るだけ相手をしてあげて下さい。
【皮膚科】これから暑くなると増加する「汗疱」
○手掌や指の側面に好発する小さい水疱の集まり。多汗症の方や、ご飯を手づかみする赤ちゃんによく見かけます。時に赤みを帯び、痒みを訴えます。
○お子さんが砂場で遊んでいて発症した場合、砂に含まれる金属(ニッケル、コバルト)が汗をかいた手について、アレルギーを起こしたと思われます。
○また、チョコレートやコーヒーには金属(ニッケル)が含まれており、それらを多く飲食して汗をかくと発症します。また、赤ちゃんに母乳をあげると母乳から分泌され、赤ちゃんの手に汗疱が見られる時があります。
○その他、ヒジキ、ホタテ、アサリにはクロムが、また、ヘーゼルナッツ、クルミ、アーモンドにはマンガンが含まれます。
【アレルギー】カモガヤ花粉による夏の花粉症に要注意!
○カモガヤはイネ科を代表する雑草です。特にこの2~3年、アレルギー患者さんの血液検査をしていて、カモガヤ花粉症が増加しているのを実感します。
○昨年の6月に鶴見緑地の周辺道路を散歩していて、カモガヤがたくさんの花粉をつけて生い茂っているのを見つけ、スマホで撮影しました。近隣にお住まいの方はご注意下さい。
 

かめくりトピックスNo.750 ~便秘の食事療法~ 2023年4月27日(木)

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【子育て】便秘の食事療法~腸管に刺激を与える食品を!
○便秘の食事療法は、偏食や繊維性食品不足を改善する、多種類の食品にする、嚙む習慣をつける、などが主体になります。食品としては以下に記載する食品を。

①腸管の蠕動運動を刺激する食品→牛乳、ミカン等の柑橘類果汁、バター。
②腸管の働きを高め、便量を多くする食品→いも類、茸類、海藻類、豆類。
③腸管内で発酵しやすい糖類を含む食品→ヨーグルト、ビフィズス飲料など。
【皮膚科】自然治癒が期待できる「光沢苔癬」
○表面平滑で、光沢をもつ針の頭の大きさの丘疹が多数集まっています。男子に多く、陰茎、亀頭に好発し、四肢にも多く見られます。痒みはありません。
○ステロイド含有テープ、ステロイド軟膏の密封療法が有効なこともあるので、試しても良いでしょう。
【アレルギー】マダニ・動物感作と食物アレルギー
○マダニに咬まれたあと、牛・豚・鹿・羊などの獣肉(鶏は除く)を食べるとアレルギーを起こすことがありますが、ほとんどが血液型がA型またはO型の人。
○猫を飼育している人が豚肉を食べて、アレルギーを発症することがありますが、多くは腹痛から始まることが多いようです。
○鳥(最も多いのはセキセイインコ)を飼育している大人の女性が、卵(特に生の卵黄)を食べてアレルギーを起こすことがあります。
 

かめくりトピックスNo.749 ~みんなと遊ばない~ 2023年4月20日(木)

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【子育て】幼稚園でみんなと遊ばないのが心配です。
○性格がおとなしくて何事にも消極的、それとも内弁慶で頑固なのでしょう。幼稚園の先生やお友達との相性や、何か嫌なことがあって傷ついたことがなかったか、本人や園に確かめるとよいでしょう。
○みんなと遊ばなくても登園が出来ているなら、様子をみるのも方法です。何かのきっかけがあれば遊び始めると思われるので、見守ってあげて下さい。
○園でのきっかけ作りが難しいなら、家や近所で幼稚園の友達をさそって、遊ぶ機会を設けてみるのはいかが?自信がついて遊べるようになるかも。
【皮膚科】発熱して紅斑ができる「伝染性単核症」
○EBウイルスの感染症。1~7日の潜伏期を経て、発熱してしばらくすると体にこまかい紅斑ができます。頸部リンパ節も腫れます。
○血液検査をすると異型リンパ球が増え(10%以上)、EBウイルス抗体価が増加します。診断を誤ると、抗生剤の種類によっては薬疹が生じるので要注意。
【アレルギー】乳幼児に即時型で発症する魚卵アレルギー
○イクラアレルギーが魚卵アレルギーの95%を占め、タラコアレルギー、シシャモの魚卵アレルギーが少数見られます。最近、海外ではキャビアアレルギーの報告が見られるようになりました。
【舌下免疫】スギ花粉によるアレルギー性鼻炎には6月から。
○今年は希望者が多いので、初期療法として内服する薬の量が不足しているようです。希望される方は6月早々には来院して下さい!
 

かめくりトピックスNo.748 ~同じ動作を繰り返す~ 2023年4月13日(木)

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【子育て】同じ動作を繰り返し続けており、心配です。
○脅迫神経症という、神経症の一種。手を洗ってもきれいにならないとか、お辞儀をしなければいけないという脅迫観念が、同じ動作を繰り返させます。
○背景には本人にも理解できない不安があり、おかしいとは思っていても同じ動作を繰り返します。
引っ越しや転校の後に起こることが多く、新しい環境や友達と和むのに時間がかかり、それが不安を生んで起こります。専門医の受診が必要です。
【皮膚科】皮膚の老化現象で生じる「老人性疣贅」
○中年以降に顔、頭、躯幹、時には四肢にも好発します。黒褐色の半球状または扁平状に隆起した腫瘤で、表面は疣状または平滑です。
○感染を起こすと痛みや周囲の発赤をきたします。大きさはクルミ大から子どもの手拳大になることもあり、髭剃り時に出血することもあり要注意。
【アレルギー】魚介類摂取後のアレルギー症状の鑑別
○魚介類を食べた後にアレルギー様症状が出た場合、アニサキスアレルギーヒスタミン中毒との鑑別が必要です。
○アニサキスとは、魚やイカに寄生する寄生虫。このアニサキスが寄生した魚を食べて蕁麻疹や消化器症状、さらにアナフィラキシーを見ることがあります。
生の赤身魚を常温で放置すると、ヒスタミンの量が増えて、それを食べることによりアレルギーが起こることがあります。
【ワクチン】四種混合の1期1回目接種は生後2か月から。
 

かめくりトピックスNo.747 ~夜中に寝ぼける子~ 2023年4月6日(木)

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【子育て】夜中に寝ぼけて歩きまわり、心配です。
○ふつう睡眠後1~3時間にみられます。目はうつろで、部屋の中を目的もなく歩き回ります。夜驚症の場合は、大声をあげたり、激しく体を動かします。
○朝起きた時には、まったく覚えていないのが特徴です。原因としては心因的なストレスなどが考えられますが、時期がくれば自然におさまってきますので、治療は要りません。
【皮膚科】イボが帯状に並ぶ「表皮母斑」
生下時より、時には生後まもなく発症。体の片側に帯状に並ぶことが多く、体幹部では肋間神経に沿って、また四肢では長軸方向に並びます。
○痒みを伴うことがあるので、その場合は痒みをおさえる治療をします。根本的には切除またはイボを削る処置をします。
【アレルギー】豆腐や納豆が食べれても豆乳に要注意
○大豆アレルギーがあるのに豆腐や納豆を食べて平気でも、豆乳でアレルギーを起こしやすいので要注意。時にはアナフィラキシーを起こす場合もあります。
○学童期以降に発症する大豆アレルギーは、豆乳摂取によるものが多いようです。
○冬の花粉症として知られる、カバノキ科のハンノキ・シラカンバ花粉症の方は豆乳アレルギーに注意が必要です。
【ワクチン】4月からBCGは医療機関でのみ実施します。
○今まで、区の保健福祉センターで実施されてきたBCG集団接種は、3月をもって終了しています。当院でも予約を受け付けています。
 

かめくりトピックスNo.746 ~おとなし過ぎる子~ 2023年3月30日(木)

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【子育て】おとなし過ぎて、はっきりしないのですが?
○おとなしいのは親にとって楽ですが、自己主張も必要です。親の察し過ぎ、かまいすぎ、叱り過ぎということはありませんか?じれったくなっても本人からの要求を待って、要求があればできるだけ受け入れてあげて下さい。
○もし、お子さんが自分の気持ちを言い表せないでいる時は、その気持ちを察して言葉で言いかえてあげましょう。
【皮膚科】学童の顔に好発する「顔面単純性粃糠疹」
○顔に境界のはっきりした、淡い脱色素斑が数個発生します。表面にフケ様の鱗屑が付き、痒みはありません。アトピー素因のある人に多くみられます。
思春期に自然治癒する傾向がありますが、白癬(水虫)やカンジダ症などの真菌感染症との鑑別が必要な場合もあります。
【アレルギー】乳幼児期に注意すべきアレルギー
○魚卵類(イクラ、タラコ)は最近、乳児早期の原因食物としての報告が増加しており、1、2歳での初めてのアレルギーの原因食物としては第2位です。
○また、ナッツ類の増加も報告されており、クルミは全年齢での順位がピーナッツを抜き、鶏卵、牛乳、小麦に次ぎ第4位。そして、原因食物別ショック発生率が最も高いのがカシューナッツです。
【ワクチン】4月からBCGは医療機関でのみ実施します。
○今まで、区の保健福祉センターで実施されてきたBCG集団接種は、3月をもって終了となります。
 

かめくりトピックス特別号 ~帯状疱疹の予防~

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【帯状疱疹とは】 体の皮膚の一部に痛みや発疹が現れます。
○上半身や顔、頭など体の一部にピリピリという痛みを感じて、しばらくするとその部分に赤い発疹が現れます。痛さは夜も眠れなくなる場合も。
○数日経過して発疹に黒いかさぶたができて治りますが、その後帯状疱疹後神経痛という痛みが続き、3か月以上あるいは数年にも及ぶ場合もあります。
○帯状疱疹が目に現れるとめまい、耳に現れると耳鳴りが起こることもあり、重症化すると視力低下や失明、顔面神経麻痺などの後遺症が残ることがあります。
【原因は?】 体に残った「水ぼうそうウイルス」が原因
○子どものときにかかった水ぼうそうのウイルスが、体の神経節という場所に多くは数十年潜伏しています。そして老化など免疫機能低下により発症します。
○50歳代から発症率が高くなり、80歳までには約3人に1人が発症すると言われています。
発症の引き金は、疲れ、寝不足、ストレスなど。また、糖尿病や発がんなど、免疫力が低下する病気が原因になることもあります。
【予防は?】 予防効果の高いワクチン(要予約)があります。
○50歳以上が対象のワクチンがあります。その予防効果は50歳以上で97%、70歳以上でも90%です。筋肉注射を2か月の間隔をあけて2回打ちます。
○副反応の内容を理解し、接種の同意を得る必要があります。筋肉注射ですので、それなりの痛みはあります。その他発赤や腫れなど。高度の発熱は0.3%です。
○2回の接種が必要で、2か月の間隔で打ちますが、2か月を超えた場合でも6か月後までに受けてください。
 

かめくりトピックスNo.745 ~遊んだ後の片付け~ 2023年3月23日(木)

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【子育て】親の顔を見ず、視線が合わないのですが?
○赤ちゃんがおとなしくていい子だと、親も構わなくなります。すると、赤ちゃんも相手してもらうのを要求せず、親の顔を見ず、視線も合わさなくなります。
○こんな場合は短い時間でよいので、簡単な遊びをしたりくすぐったりして、お子さんが声を出してよく笑うようにしましょう。また「おいしいねなどの声掛けも。
○上記のようなかかわりをしても変化がなければ、自閉症が心配ですので、専門機関への受診をお勧めすします。
【皮膚科】爪甲剥離症に潜む甲状腺機能亢進症
○爪の異常としては、縦に黒線が入ったり(黒色線条①)、横に溝ができたり(爪甲横溝②)、スプーン状に反ったり(匙状爪③)、爪が剥がれたり(爪甲剥離症④)します。
○原因として多いのは、①は黒子(ほくろ)、②は他の爪による刺激、③は鉄欠乏性貧血、④は多汗症になります。④はまた、甲状腺機能亢進症という病気も原因に。
【ワクチン】海外では男性も子宮頸がんワクチン定期接種
○子宮頸がんワクチンは、わが国では若い女性を対象に2013年に定期接種となりましたが、副反応問題のためすぐに積極的な接種勧奨を差し控えました。
○そのだめ、わが国では子宮頸がんワクチンの接種率が、子宮がん検診の受診率同様に低く、子宮頸がんが増加しています。WHOも日本の状況を懸念しています。
○海外の先進諸国では、以前から若い女性のワクチン定期接種を行っていましたが、最近は男性も定期接種の対象になっています。一方、わが国はまだ任意接種です。
○男性がこのワクチンを接種することにより、大切なパートナーの発がんを予防するだけでなく、自身の発がん(中咽頭がん・陰茎がん・肛門がん)も予防するので、接種はとても重要です。男女ともに早い接種ほど有効です。
 

かめくりトピックスNo.744 ~遊んだ後の片付け~ 2023年3月16日(木)

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【子育て】遊んだ後の後片付けをしないのですが?
○お母さんがいつも先に片づけていませんか?逆に、口でガミガミ言っていませんか?お母さんが一緒になって、後片付けを遊びにしてしまいましょう。
○1歳代はお母さんの真似をして片付けます。2歳代は言葉を理解できるので説明して。3歳代は決められた時間に決められた場所に戻すルール付けを。
○また、子どもさんが自分で後片付けができるように、入れやすい棚や箱を工夫してあげて下さい。
【小児科】ホウ酸団子による急性薬物中毒に注意を。
○ホウ酸は医薬品や化粧品の防腐剤として、他にゴキブリやシロアリの駆除に利用されます。致死量は乳児で2~3g、幼児で5~6g。
○嘔吐下痢、腹痛や皮疹が出現し、脱水、循環不全、尿細管壊死が死因になります。ホウ酸含有水でミルクを作って生後24日の新生児に飲ませて中毒を起こし、腹膜透析をして助かった例もありますが、重症例には血液透析をすることも。
【ワクチン】インフルエンザワクチン接種後の色素脱失
○インフルエンザワクチンの接種後に、発赤や腫れなどの局所反応が改善した後、接種部位に色素脱失が起こった、という2例の報告がありました。
○1例は4歳女児。無治療でワクチン接種後9か月に改善。もう1例は5歳女児。こちらは無治療で接種後3か月現在経過観察中。
○ワクチンの添付文書には副反応として、色素脱失の注意書きはなく、過去に論文としての報告もないとのこと、おそらく本邦初めての報告と思われます。
 

かめくりトピックスNo.743 ~マスクをはずせるか?~ 2023年3月9日(木)

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【感染症】清潔好きの日本人はマスクをはずせるか?
○新型コロナが流行してマスクを励行しても、海外ではなかなか思うようにいかず苦労していました。一方、わが国では13日よりマスク規制が解除になりますが、日本人ははたしてマスクをはずすでしょうか?
○乳幼児期に色々なばい菌(細菌やウイルス)に触れるほうが、早く抵抗力がついて免疫が強くなります。私達は(新型コロナウイルスを恐れて)あまりにも消毒を励行するあまり、免疫力が落ちないか心配になります。
【小児科】耳を動かす能力って遺伝で決まるの?
○あなたは耳を動かすことが出来ますか?昔、これに関する遺伝について真剣に調査をした人達がいますが、見解が分かれています。
○一つは1951年の荷宮氏の調査で、耳を動かすことの出来る人は対象の6.3%で、優性遺伝が考えられたというもの。
○一方、1950年の日比野氏の調査では、耳を動かすことの出来た子どもの両親は耳を動かすことが出来ない人ばかりで、優性遺伝は考えにくいという結果でした
【皮膚科】マスクで悪化する口囲皮膚炎
○子どもさんの口の周囲が荒れている原因は、ほとんどがヨダレ。カンジダが証明されることがあるので、ステロイド軟膏で悪化している場合は塗るのを中止することが必要です。
○一方、大人の場合、今まではコロナを恐れて、これからは花粉症を恐れて、マスクをするので、どうしても口の周囲が蒸れて皮膚炎を起こします。
【お知らせ】保健センターでのBCG接種は3月で終了。
 

かめくりトピックスNo.742 ~風邪のときの入浴は?~ 2023年3月2日(木)

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【子育て】風邪をひくとお風呂には入れないの?
○外来でよく聞かれるのは「先生、風邪をひくとお風呂には入れないんですか?」です。「私にはわかりません」と答えるお医者さんはいないと思います。
○「咳が出ているから」、「鼻水が出ているから」、だけでは入浴ができないという根拠にはなりません
○ただし、入浴はかなりのエネルギーを消費します。そのため入浴後にしんどくなる場合もあるでしょう。特に高熱が出ている場合の入浴は控えましょう。
【小児科】髪の毛などを抜く「抜毛症」と胃石
○髪の毛や、まゆ毛、まつ毛を自分で抜く場合があります。心理的、精神的な原因で起こります。時には髪の毛がほとんど無くなったためかつらを買い与えたところ、その毛まで抜いてしまったという話もあります。
○一部には、抜いた髪の毛を飲み込んで、胃の中で髪の毛が消化できずに、大きな毛玉から硬い石の様になることがあります。それを胃石と呼びます。
○内視鏡的摘出や外科療法もありますが、最近コカ・コーラを注入して溶かすコカ・コーラ療法というものが話題を呼んでいます。
【皮膚科】いぼが並んだように見えるアザの「表皮母斑」
○生下時より、ときに小児期に発生。灰褐色~黄褐色で、いぼが並んだように見えます。体幹では肋間神経に一致して並び、四肢では長軸方向に並びます。
○もし痒みがあり、掻き破って湿疹になった場合には、かゆみ止めなどの対症療法。液体窒素による凍結療法もありますが、広範囲の場合は切除縫合を。
【ワクチン】3/3(金)6か月~4歳児3回目のコロナワクチン
 

かめくりトピックスNo.741 ~~ 2023年2月23日(木)

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【子育て】心配のない赤ちゃんの「新生児脱毛」
○一部の赤ちゃんは生後2~3週間後、たくさん毛が抜けて髪の毛が薄くなることがありますが心配いりません(新生児生理的脱毛)。
○それとは別に仰向けに寝ていると、枕に当たる後頭部の髪の毛が薄くなりハゲた様になる「新生児後頭部脱毛」があります。これも全く心配いりません。
○病気としては、頭の脂漏性湿疹で髪の毛が抜ける場合があります。生後3か月頃までには自然に治りますので、特別な治療は必要ありません。
【小児科】ケイレンを誘発する風邪薬に注意しましょう!
○昔よく処方していた第一世代の抗ヒスタミン剤は、(特に赤ちゃんの)ケイレンを誘発する可能性があり、だんだん処方されなくなりました。
○それに代わって処方される第二世代の抗ヒスタミン剤も、(ケイレンの誘発を避けるため)生後6か月以上が対象です。内科や耳鼻科の先生には、未だに第一世代の抗ヒスタミン剤を処方されておられる方もおられますので、注意が必要です。
○海外では市販の(抗ヒスタミン剤入り)風邪薬を、2歳未満の内服を以前から禁じている国もあります。
【皮膚科】熱傷(ヤケド)Ⅱ度の水疱は破らないの?
○ヤケドをして水疱ができると熱傷Ⅱ度。水疱が破れていると処置しますが、破れていない場合水疱を温存する意見と、処置する意見に分かれます。当院では(感染を起こさないように)水疱膜を残し、内用液を吸引します。
○ヤケドした当初は水疱が出来ていなくても、2~3日後に水疱ができることがありますので、ヤケドした当日には出来るだけ受診されることをお勧めします。
 

かめくりトピックスNo.740 ~筋ジストロフィー~ 2023年2月16日(木)

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【子育て】歩き始めなどの発達が遅れる「筋ジストロフィー」
○デュシェンヌ型筋ジストロフィーは、骨格筋の壊死が起こり、筋力低下が進行します。幼児期に歩行異常・つまずきや転倒・立ち上がり困難・ふくらはぎが固いなどの症状があり、10歳を過ぎると自立歩行が困難になります。
○1歳半検診では、「伝い歩き」から「独り歩き」まで半年以上あいていたり、「独り歩き」が遅れていると要注意です。
○幼児期の症状としては、下腿肥大・動揺性歩行、階段の昇り降りで手すりを使う、ジャンプができない、起立時両手両足を踏ん張る、などが見られます。このような症状があれば、血液検査で確認します。
【小児科】百日咳の再流行に注意しましょう。
○中国浙江省でCOVID-19パンデミック中の2020年の調査で、百日咳の罹患率は減少しましたが、青年期や成人の中には最近の百日咳感染の可能性を示す結果が得られました。
○また、米国フロリダ州では、パンデミック前よりは少ないものの、2022年は2021年に比べて患者数が45%増加していました。
○国内でも再流行に備えて、四種混合(百日咳含有)ワクチンを積極的に接種しておくことが大切です。
【皮膚科】中心に黒っぽい点が特徴の「粉瘤(ふんりゅう)」
○顔、頸、背中に好発し、皮膚が半球状に隆起しており、その中心に黒っぽい点が見られたら、まず粉瘤に間違いないでしょう。
○炎症があると、上から抑えると痛みを訴えるので、抗生剤を内服。切開して内容物を摘出すると悪臭を放ちます。
 

かめくりトピックスNo.739 ~舌下免疫療法の疑問②~ 2023年2月9日(木)

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【子育て】つい言ってしまって後悔する「今度だけよ」
○3歳頃になると我慢をしなければならないことを理解し、家庭のしつけや兄弟や友達の中でわがままを抑える訓練ができます。
○お子さんがわがままのまま成長した場合は、それまで泣き叫んでいたときに親の都合やその場の感情で、「今度だけよ」と言ってお子さんの要求を叶えていませんでしたか?
○わがままを言うと親が自分とかかわってくれるか、親を試すような気持から、いけないとわかっていながら振舞っているかも。毅然とした態度が必要です。
【小児科】アレルギー性鼻炎「舌下免疫療法」の疑問②
○舌下免疫療法の疑問、今回は「飲むのを忘れたら?」という疑問です。
いつも飲んでいる時間に飲むのを忘れて、当日気が付けば遅れて飲んでも大丈夫。翌日に気が付けば、2日分飲む必要はありません。前日分は飛ばしてください。
○インフルエンザなど発熱した場合は、その間治療を中断したほうがいいでしょう。出張、修学旅行やクラブ活動の宿泊など、1週間以内なら中断も可能です。
【皮膚科】ヒゼンダニによる「子どもの疥癬(かいせん)」
○感染源が必ずあって、たいてい老人施設に勤務する父→(母→)子どもと感染。指の間、腋窩、陰部など皮膚の柔らかい部分に丘疹、時に小水疱が出現します。
○ある程度症状が進むと、手首などに特有の疥癬トンネルが見られることがあります。特に夜間に痒みが強い。オイラックスを外用し、体重15kg以上あればイベルメクチンの内服もできます。
 

かめくりトピックスNo.738 ~舌下免疫療法の疑問①~ 2023年2月2日(木)

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【小児科】アレルギー性鼻炎「舌下免疫療法」の疑問①
○舌下免疫療法を続けて数年を経過し、当院でも効果のある患者さんが増えてきました。1日1回ご家庭でお薬を舌の下に置き、1分経つと溶けたお薬を飲みこむ方法です。今回は「いつ飲むの?」という疑問です。
副反応が出た場合を考えると通勤・通学前の朝がいいのですが、体育の授業やクラブ活動がある時、自転車で帰宅の場合は帰宅後がいいでしょう。
○朝起きた後忙しくて、あるいは夜遅くなって眠くなって、つい忘れるケースが多いようです。このような場合は夕食前後がおすすめ。ただし、お薬を飲みこんだ後5分間は飲食を控えてください。
【皮膚科】足裏、足の趾、耳にできる「凍瘡(しもやけ)」
○寒くなってからいわゆる「しもやけ」の患者さんが増えています。浮腫状に腫れ、発赤し痒みを訴えますが、悪くなると痛みに代ってきます。
○痒い場合はビタミンE軟膏を、痛い場合はステロイド剤を処方します。痛みが楽になればマッサージが有効です。
【アレルギー】子持ちシシャモによる「アナフィラキシー」
○食物アレルギーがなく、イクラやタラコなどの魚卵を食べても平気なお子さんが、学校給食などで食べた子持ちシシャモでアナフィラキシーを起こすことがあります。
○焼いたシシャモ摂取後の運動で、アナフィラキシーを起こした(魚類依存性運動誘発アナフィラキシー)という報告もあります。
 

かめくりトピックスNo.737 ~伝染性軟属腫~ 2023年1月26日(木)

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【子育て】保育園における「伝染性軟属腫(みずいぼ)」の実態
○いわゆる「みずいぼ」の摘除を希望して、小児科あるいは皮膚科を受診しても医師から、「いずれ消えるから様子を見ましょう」と言われる場合があります。
○ある保育園でその実態を調べた報告があります。園児150名中25名が医療機関で伝染性軟属腫の診断を受け、16名が摘除(14名は皮膚科、2名は小児科で)、8名は放置の指示でした。
○未摘除の園児が多いクラスほど、伝染性軟属腫の発症児も多くなる傾向を認めました。放置により集団生活の中で感染を拡大させている傾向があります。
○当院での摘出時は麻酔しますし、薬の内服も有効な場合もあります。
【小児科】目をパチパチさせる「チック」が改善しない
○チックには他にも首をかしげたり、両肩をすくめたり、鼻を鳴らす咳払いをするなど、様々な動作が見られます。本人は無意識にやっているので、やめなさいと言っても効果はありません。
○原因としては緊張がきっかけになるので、ゆったりくつろげる家庭環境に努めることです。叱ると緊張が高まり、逆効果になります。長引くようなら心理相談を受け、心理(遊戯)療法が解決してくれることもあります。
【皮膚科】 マダニの虫体を上手に除去する対策
○ご存じの様に、マダニの虫体を指やピンセットでつかんで、皮膚から無理に引きはがすと、咬み口がついた顎が皮膚内に残り細菌やウイルスを注入します。
○他院ではワセリン軟膏やアルコール綿を虫体に重ねて、プラスチックフイルムによる密封法(30分~1時間を要します)を行っています。
○当院では蚊取り線香を利用する方法をとっており、2~3分で終了します。
 

かめくりトピックスNo.736 ~乳児血管腫~ 2023年1月19日(木)

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【子育て】「苺状血管腫」→「乳児血管腫」と名称変更の赤アザ
○過去にはこの血管腫は、無治療で経過観察したり、大きくなってからレーザー治療をしていましたが、現在は生後2,3か月よりシロップを飲む治療があります。
○6か月以上の内服が必要ですが、まれに副作用が起こるため、飲み始めは入院しての内服が必要です。
○経過観察やレーザー治療では瘢痕が残ることもあり、この治療はお勧めです。
【小児科】「ひきつけ」と「けいれん」は同じなの?
○「ひきつけ」は発作性の「けいれん」を指します。それじゃあ「けいれん」はと言うと、筋肉が病的に収縮すること。目の下の筋肉が疲れた時にピクピクするのは眼輪筋という目の周りの筋肉のけいれん。
○その筋肉のけいれんが、発熱などの理由で突然始まるのを「ひきつけ」と言います。脳波をとると、発熱による「熱性けいれん」か、脳波異常による「てんかん」が発熱が引き金になって引き起こされたものかがわかります。
【皮膚科】薬が効かない「アタマジラミ症」への対策
○日本ではアタマジラミの駆除には、薬局で市販されているシャンプーを週3回使用して効果があります。しかし、海外ではこの薬が効かないアタマジラミが増加しています。
○わが国でも沖縄県に限るとほぼ100%効果がなく、大きな問題になっています。この場合、付属の梳き櫛で根気よく除去する以外方法はなさそうです。一匹でも取り逃がすと感染を繰り返しますので要注意。
 

かめくりトピックスNo.735 ~ヘアーターニケット症候群~ 2023年1月12日(木)

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【子育て】ヘアーターニケット症候群って何?
○最近時々耳にする「ヘアーターニケット症候群」は、体毛や糸が手足の指などに絡まって締め付けて血流を悪くすることにより、壊死を起こす状態。
○訴えが自分でできない乳幼児に多く、早期に血流を再開する必要があるため、緊急に締め付けの解除を要します。自ら毛髪を舌に巻き付けて遊んでいた14歳女児の報告も。
【小児科】初めての発熱に多い「突発性発疹」
○生後9~11か月頃の赤ちゃんが初めて発熱したと聞くと、我々小児科医はまず突発性発疹を考えます。39℃以上の発熱の割には元気で、多少便が軟らかくなっていたり回数がいつもより多いと、ますますその可能性は大。
○3日ほどして解熱後全身に発疹が出ますが、発疹が出る前でも機嫌がとても悪くなるので、それが特徴です。
【皮膚科】水ぼうそうと似た「カポジ水痘様発疹症」
単純疱疹と同じウイルスによる感染が原因。湿疹の場所は水ぼうそうのような全身にではなく、体の一部で顔>頸部>躯幹の順で多いようです。
○水ぼうそう同様、中心が陥凹した水疱が特徴です。一見、伝染性膿痂疹(とびひ)に似ているので、間違わないよう注意が必要です。単純疱疹と同じ治療をします。
【感染症】大阪市東部に流行してきたインフルエンザ
○当院ではインフルエンザの検査はしておりませんが、疑わしければインフルエンザの処方は可能です。発熱時は受診時に相談してください。
 

かめくりトピックスNo.734 ~低身長の疑い~ 2022年12月29日(木)&2023年1月5日号(木)合併号

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【子育て】低身長を疑ったときに行う検査
○最近は小学校の発育測定の結果、「児童の成長曲線」から低身長などを疑い、保護者の方に年に一度結果を報告し、検査を勧めています。
○低身長を疑ったときに行う検査は、スクリーニング検査として①左手根骨のx線撮影、尿一般血液・尿検査、内分泌検査などを、さらに精密検査として成長ホルモン分泌試験、CT・MR、染色体検査などを調べます。
【小児科】アレルギー性鼻炎「舌下免疫療法」とは?
○アレルギー性鼻炎の原因が何か血液検査をして確認します。原因がスギ花粉とダニの場合にのみ、舌下免疫療法の適応があります。
○ただし、ダニが原因の場合はいつからでも開始できますが、スギ花粉が原因の場合は6~11月から開始します。スギ花粉の飛散時期は避ける必要があります。
○まずは原因となるアレルゲンを院内で少量を投与し安全を確認します。問題がなければ自宅で同量を摂取。1週後もう一度来院して頂き増量して投与。さらに問題なければその後は4週間に一度受診、投薬し、3~5年は続けて頂きます。
○詳しくは「もっと知りたいアレルゲン免疫療法」で検索してください。
【皮膚科】おむつをしている乳幼児の「おむつ皮膚炎」
○おむつがあたっている部分が、程度と範囲はいろいろな発赤をし、ときに小さな水疱を伴うブツブツを認めます。痒みはあっても軽度です。
○局所を清潔にし、スキンケアに努めます。ステロイド剤を使う場合はカンジダの感染に注意が必要です。
【コロナワクチン】1/6日(金)6か月~4歳児の2回目接種します。
 

かめくりトピックスNo.733 ~ビデオ・ゲームてんかん~ 2022年12月22日(木)

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【子育て】「ビデオ・ゲームてんかん」による頭痛
○「ビデオ・ゲーム」がてんかん発作を誘発する場合があり、「光過敏性てんかん」の一種と言われています。
○全身硬直後、上下肢をガタガタ震わせるいわゆる大発作の他、全身が硬くなって終わったり、身体の一部だけに見られたりする場合もあります。
○これはテレビ画面のちらつきが原因です。てんかん発作がおこればすぐに気付くのですが、問題は頭痛だけが症状の場合です。気を付けましょう。
【小児科】救急外来を受診する「歯ブラシ外傷」とは?
○日本小児科学会雑誌10月号に「歯ブラシ外傷の49例」の報告があり、25例にCT検査が行われ、5例に膿瘍形成を認めていました。
○「歯ブラシ外傷」は重症化のリスクが高く、その一方保護者が受傷の瞬間を目撃していたのは11例のみ。8割が保護者の目の届かない場所で受傷しています。
【皮膚科】血小板が減少して出血する「血小板減少性紫斑病」
○血液中の(出血を止める働きの)血小板が、何らかの原因で5万/mm3以下になると。四肢、主に下腿に種々の大きさの紫斑(溢血斑や点状出血)が現れます。
○その他、口腔粘膜の出血、鼻出血、消化管出血、血尿を求めます。原因の追究が必要で、特に白血病には要注意。安静が必要で、入院する場合も。
【年末年始】年末は29日午前診まで、年始は5日から。
 

かめくりトピックスNo.732 ~臍ヘルニアって?~ 2022年12月15日(木)

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【子育て】「臍ヘルニア」って「臍帯ヘルニア」とは別?
○「臍ヘルニア」は“いわゆる出べそ”で、「臍帯ヘルニア」は出産直後に臍の緒の中に腸(場合によっては胃や肝臓も)が飛び出している状態で、すぐに手術が必要です。
○「臍ヘルニア」は見た目の問題だけで、放置していても3~4歳までに普通の状態に収まります。でも親としては気になるもの。ちょっとした処置で早期に改善しますので、ご相談下さい。
【小児科】「不思議の国のアリス症候群」って何?
○「不思議の国のアリス」は読まれた方はご存知と思いますが、不思議の国に迷い込んだアリスが、身体が縮んだり伸びたりするのを経験します。
○「不思議の国アリス症候群」はこれと同じ様に、自分の身体が実際より小さく感じたり大きく感じたり、また他の人のように感じたりする幻覚や、物の形や大きさ、色などが違って見える視覚的な錯覚を訴えます。
○片頭痛でも視覚的な幻覚や錯覚を伴うことがありますが、最近はEBウイルスの感染症にこの症候群が起こる症例が報告されています。
【皮膚科】生後1年以内に発症する「色素性蕁麻疹」
○うす茶色の円形~楕円形の色素斑が躯幹を中心に散剤。色素斑をこすると赤くなったり膨らんだりして、痒みを伴います。
○生後1年以内に発症する幼児型と、思春期以降に発症する成人型があります。幼児型は数年~10数年して自然に消えますが、成人型は消えにくいようです。
【お知らせ】12/15(木)午前中の皮膚科は臨時休診です。
 

かめくりトピックスNo.730 ~仮性内斜視とは?~ 2022年12月1日(木)

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【子育て】赤ちゃんにみられる「仮性内斜視」とは?
○時々「この子内斜視ですか?」と聞かれます。赤ちゃんの目を見ていると、そんなふうにも見えます。でも成長して鼻が高くなると、気にならなくなります。
○それは鼻が高くなると、目の内側の白い部分が見えてくるからです。それまで白い部分が見えず、内斜視のように見えるのを「仮性内斜視」と言います。
○正面からライトを当てて、その光が黒い瞳の中央にあれば心配不要です。
【小児科】「様子を見ましょう」ってどういうこと?
○医者はよく、「様子を見ましょう」と言います。これはその症状を放っておいても大丈夫、という意味ではありません。
○病気というのは、最初から症状が揃っていることはなく、時間とともに症状が揃ってきて初めて診断がつくことが多いのです。
○だから、最初診てもらったお医者さんで診断がつかず、後で診てもらったお医者さんにきちんと診断されるので、「後医は名医」という格言があります。
【皮膚科】足の裏のホクロって悪性じゃないの?
○お子さんの足の裏に小さいホクロ(黒子)を見つけて、外来に連れて来られます。でも、初期の足底悪性黒色腫は、たいていが辺縁が(形がきれいな円形ではない)不整で、10mm以上の色素斑で見つかります。
○悪性の特徴は皮膚の溝だけでなく、皮膚面にも色素沈着を認めます。専門医ならダーモスコープという特殊な拡大鏡で、初期の悪性黒色腫も見分けられます。
【お知らせ】12/15(木)午前中の皮膚科は臨時休診です。
 

かめくりトピックスNo.729 ~おへそのごま~ 2022年11月24日(木)

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【子育て】「へそのごま」は取っても大丈夫なの?
○乳児健診でお腹を触ろうとすると、お臍が垢で真っ黒。「臍のごまは取ってあげて下さいね」と言うと、「えっ、取っても大丈夫ですか?」と聞かれます。
○昔から「臍のごまを取るとお腹が痛くなる」と言われます。確かに、無理に取ろうとして、傷つけるとお腹が痛くなります。
○入浴時にタオルの角に石鹸をつけて、優しく円をかくようにお臍をなぞって下さい。タオルの角に垢が付いて、お臍はきれいになります。
【小児科】解熱剤を処方してくれない救急センター医
○お子さんが急に発熱し救急センターを受診しても、解熱剤を処方してくれない医師がいる、と患者さんから聞いたことがあります。
○「熱は出した方が良い」というのは正論。ウイルスの活動を抑えるために自ら発熱しているのを、無理に熱を下げるとウイルスが元気になりさらに発熱して、熱が長引きます。
○しかし、発熱が続くとお子さんの体力は消耗し、徐々にグッタリしてくるというのも事実。だから、その場合は38℃ぐらいでも、使えばいいと思います。
【皮膚科】アトピー性皮膚炎と子どもの「耳切れ」
○お子さんの耳たぶの(上または)下が切れて、血がにじんでいることがあります。この場合、そのお子さんは大抵アトピー性皮膚炎。
抗生剤含有ステロイド剤が有効です。髪の毛の長い女の子だと、保護者も医師も気付かない場合があるので、要注意です。
 

かめくりトピックスNo.726 ~熱性けいれん~ 2022年11月3日(木)

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【小児科】薬の剤型はお子さんに合っていますか?
○かかった医療機関で粉薬を処方されて、お子さんが飲めないケースでは、無理に飲ませると誤飲の可能性があります。内科が主で小児科も併設した所では、受診時にはっきりと希望を伝えましょう。
○かと言ってシロップでは量が多くなり、かえって飲めない場合もあります。赤ちゃんに粉薬を飲ませる場合、水を数滴加えて団子状にし、それを人差し指にのせ、赤ちゃんの上あごになすりつけ水分を与えると、ゴックンと飲めるかも。
【皮膚科】黒子(ほくろ)も母斑細胞母斑の一つです。
○母斑細胞母斑とは、母斑細胞(神経節由来の異常細胞)が増えたアザ。その小さいものが黒子。平坦なものからやや丸く盛り上がったものもあります。
○特殊なものに、黒子の周囲が白くなった中に黒子があるのをサットン母斑。爪の根元に存在するため、爪に線条の色素沈着をきたしたのが爪甲線条母斑
【アレルギー】蕁麻疹のいろいろ~③人工じんましん
○ベルトで圧迫を受けた部位に、ミミズ腫れのような膨疹ができます。皮膚に爪で文字を書くと、皮膚が盛り上がって文字が読める(描記症)様になります。他の蕁麻疹同様、抗ヒスタミン剤を投与します。
【お知らせ】医療事務に新しい女性が加わりました。
○午前の診察時に、新しいパートの女性が加わりました。どうぞ宜しくお願い致します。
 

かめくりトピックスNo.725 ~熱性けいれん~ 2022年10月27日(木)

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【小児科】熱性けいれんは心配ないのでしょうか?
○院長(私)が医学生になりたての時に、実家に居た甥っこが突然痙攣を起こしました。初めて痙攣を見た私は何もするすべがなく、ただ恐怖で驚いていました。幸い数分経過して元の状態に戻りましたが、後でそれが熱性痙攣と知りました。
○生後6ヶ月~5歳ぐらいの子どもが、熱を出し始めた時に起こります。上のケースでは単純性熱性痙攣で心配要りませんが、同じ日に2回おこすなど、複雑性熱性痙攣は要注意です。気になる方は一度ご相談下さい。
【皮膚科】赤ちゃんの脂漏部位にできる汚いカサブタ
○脂漏部位とは頭の被髪部眉毛鼻の横など、皮脂の分泌が盛んな体の部分。被髪部では皮脂に髪の毛がくっついて、そこに埃や汚れが一緒になって汚いカサブタになります。
○ほっておくと細菌が感染して、悪臭がします。かと言って無理に剥がすと出血したり、髪の毛が抜けてしまいます。そうならないように一度受診して下さい。大事なのは、そうなる前に普段からよく洗って常に清潔を保つことです。
【アレルギー】蕁麻疹のいろいろ~②コリン性じんましん
○汗をかいたあと、全身に粟粒様の小さなブツブツが出ます。運動や発熱、精神的な興奮が引き金になりますが、原因は実はよくわかっていません。
【お知らせ】インフルワクチン(予約)は10/13開始済み。
○予約をされる方は、HPやアイチケットをご覧ください。
 

かめくりトピックスNo.724 ~解熱剤の使い方~ 2022年10月20日(木)

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【小児科】解熱剤は38.5℃になると使うの?
○保護者の方に「解熱剤はお持ちですか?」とお聞きすると、「はい。38.5℃になると使うんですね?」と言われます。そうではありません。
○発熱はウイルスなどを抑えるために、本人が身体を守る一種の防衛反応。本人は元気なのに熱を下げると、ウイルスが活動してますます熱が持続します。
○ただし、本人がぐったりした場合は、体力消耗を防ぐために解熱剤を使って下さい。発熱で眠れない時やグズる時も使って良いでしょう。
【皮膚科】ヤケドの原因になる赤ちゃんの周囲のもの
○熱湯が入ったポットやジャーは倒れにくいのですが、熱湯を注いで置いておくインスタント食品。容器が軽いので倒れやすく注意が必要です。
○畳の上に置いた使用中のトースター。ヨチヨチ歩きの赤ちゃんがこの上に腰をおろして二本のヤケド跡。イラストにある「まだ熱が残るアイロンの放置」もだめ!
床の近くにあるコンセント。いつも何か突っ込まれているので、つい金属片を挿しこんで手にヤケド。
○少し大きくなるとお父さんの真似をして、車についているライターを押し、出てきた熱いライターを口にくわえて大やけど。
以上、危険は赤ちゃんの周囲の、思わぬところに潜んでいます。予防が大事!
【ワクチン】インフルエンザワクチンは17日に開始済み。
○インフルエンザワクチンは、アイチケットで予約をお願い致します。
【お詫び】不手際で発行済みの721号と722号は同内容です。
 

かめくりトピックスNo.723 ~心臓の雑音~ 2022年10月13日(木)

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【小児科】病気でもないのに心臓に雑音が聴こえる?
○心臓の中では、血液が勢いよく流れていますが、心臓の部屋を仕切る弁が十分に閉じなかったり、心臓の壁に穴が開いてる病気があると雑音が聴こえます。
○しかし、血液の流れが、仕切りの弁を振るわせたり心臓の壁に当たるなどして雑音が聴こえることがあります。これが心臓の病気でもないのに聴こえる、「無害性雑音」や「機能性雑音」と言われる音です。
○小学校の学校健診などで、「心臓に雑音がありますので、専門医を受診して下さい」といわれるのは、この雑音が病気によるものか見極めるためなのです。
 
【皮膚科】赤ちゃんのニキビ「新生児座瘡」
○生まれたての赤ちゃんの顔にニキビのようなブツブツを見ることがあります。これは胎内にいる時に母親から受けたホルモンの影響が残っているから。
○このニキビ(のようなブツブツ)にホルモン剤を塗っても、当然効果はなくむしろ悪化する可能性があります。しっかり拭いて清潔にしてあげてください。それだけで改善することが多いと思います。
 
【アレルギー】蕁麻疹のいろいろ~①寒冷じんましん
冷たい水に手をつけたり、冷たい風に露出した顔や手足があたったりすると、蕁麻疹ができることがあり、これを「寒冷じんましん」といいます。
○蕁麻疹は一般的には、入浴したり、体温が上昇したりすると出やすいのですが、この場合は、寒冷じんましんに対して「温熱じんましん」と呼びます。
 
【訂正】インフルワクチンは10月17日(月)開始します。
16日(日)から予約可能です。詳しくはアイチケットでお知らせします。
 

かめくりトピックスNo.722 ~子どもの片頭痛~ 2022年10月6日(木)

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【小児科】子どもの片頭痛~診断基準となるものは?
○片頭痛の発作中は子どもが動かない、静かな暗い部屋で寝てしまうことで気付くことが多いようです。回数は多くても月2~4日程度。持続時間は4~72時間ですが、子どもの場合は2時間~72時間。
○頭痛は、①片側性②拍動性③中等度~重度の頭痛④歩行や階段の上り下りにより増悪、のうち少なくとも2項目を満たします。また、発作中に①吐き気または嘔吐(あるいは両方)②光過敏と音過敏、のうち少なくとも1項目を満たします。
 
【皮膚科】爪に縦の黒い線が入っている「黒色線条」
○爪の手前にある爪母のメラノサイトの増加により、爪に縦のメラニン色素が沈着した状態。生理的なもので、外傷などの刺激で起こることがあります。
○原因の一つに、爪母の黒子ほくろ)もあります。院長の手の指の爪にも何本かありますが、最近は少し色が薄くなってきました。
 
【アレルギー】アレルギー性鼻炎と誤診する老人性鼻漏
○最近、70~80歳代でも花粉症が増えていると言われます。でも、実際は老人性鼻漏という可能性が高いとのことです。
○この場合、もちろん抗ヒスタミン薬や鼻炎用ステロイド剤を使っても改善しません。症状はサラサラの鼻水のみで、くしゃみ、鼻詰まり、発熱などが無いのが特徴です。
 
【お知らせ】インフルエンザワクチンは10月13日開始。
予約です。詳しくはまたお知らせしますが、もうしばらくお待ちください。