大阪市鶴見区の小児科,皮膚科 医療法人 かめおかクリニック

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B型肝炎ワクチン

B型肝炎ウイルスワクチン 2016.10.1

(医)かめおかクリニック http://www.kamecli.jp/

情報(1)B型肝炎は感染力が強いので乳幼児ほど要注意!
○B型肝炎の主な感染経路は母子感染・性行為・医療行為等で、日常の生活では容易に感染しないと考えられていますが、汗・唾液・涙・尿からウイルスが分離されており、保育園での噛み付き事故での感染も報告されています。
○針刺し事故で感染する確率はHBV(B型肝炎ウイルス)が30%、HCV(C型肝炎ウイルス)が3%、HIV(エイズウイルス)が0.3%といわれています。HBVはキスや唾液からでも感染するほど感染力は強力です。
○性行為で感染した場合、成人は免疫力が発達しているため急性肝炎を経てほとんどの人が体からウイルスを排除でき治りますが、母子感染の場合、乳幼児は免疫力が弱いためウイルスを体から排除できずキャリア化する(ウイルスを体内に保有し続ける)ことがあります。
情報(2)B型肝炎キャリアにならないためにワクチンを!
○3歳までにHBVに感染するとキャリアになりやすい(キャリアの10~15%が慢性肝炎から肝硬変を経て肝がんに移行します)ので、ワクチンを接種されることをお勧めします。
○他の多くの不活化ワクチンと違って幼いほど抗体の上昇が良く、0歳で3回接種するとほぼ100%の乳児に十分な抗体ができます。成人は3回接種しても70~80%程度の人にしか十分な抗体ができません。
情報(3)ワクチンはビームゲンとヘプタバックスの2種類
○日本ではB型肝炎ウイルスによる肝細胞がんの死者は年間4,000~5,000人で、子宮頸がんの3,000名を超えています。HCVと違いHBVではしばしば小児期でも肝細胞がんに移行します。
○台湾ではワクチンが始まる前は人口の30%がキャリアでしたが、1980年代からの定期接種化で10%まで減りました。2016年から日本でも定期接種となりました。
○かめおかクリニックは基本的にビームゲンのみを接種しています。ヘプタバックスも希望があれば接種しますので、事前にご連絡をお願いします。